私が不動産投資を始めた理由、それは「会社からの解雇宣告」がきっかけです。
ちょうど過労やストレスで倒れ入院した時期で、原因不明で入院して4ヵ月くらいが経過した頃でした。
会社の人事からも解雇を匂わせる発言があり、「あれほど会社のために耐えて頑張ったのに、それが原因で体を壊したら解雇して終わり」という残酷な現実を突きつけられました。愕然としました。
この時、会社に頼らず自分で資産を築こうと固く決意しました。
憤りを感じました。
何度も増員要請をしていたにもかかわらず人事は何も対応しなかった。
そのせいで無理が重なり結果として体を壊してしまった。
体を壊すまでの2年間は怒りで満ちていました。
体や精神が怒りで支配され、相当に疲弊していたと思います。
この怒りのエネルギーを仕事に全精力つぎ込んでいました。
怒りはものすごく強い力を持っています。
それがエネルギーにもなるのですが、体は悲鳴をあげてしまったようです。
ドラゴンボールの孫悟空が界王様から伝授された、「界王拳」のようなものですね。
界王様は孫悟空にこう言っていましたね。
「コントロールを誤れば己の身を壊すことになる」
私の怒りはまさに界王拳のようなものでした。
体の芯からエネルギーが沸き起こってくる。
でも、ポジティブなエネルギーではなく、ネガティブなエネルギーです。
自分の限界を超え、体や精神に深いダメージを残したのです。
会社からは「八面六臂のすさまじい働き」と評価されました。
それでも、その後解雇宣告をされてしまう。
そんな理不尽な対応に、ぷつんと糸が切れたのを覚えています。
会社を労災で訴えるとも考えましたが、諦めました。
私の上司のさらに上役は私の過労に対してケアしてくれていましたし、人事にも真剣に増員要請を掛け合ってくれていたからです。
そんな上役に迷惑をかけることはできないと思い、すぐに思いとどまりました。
そして、最終的に出した結論が、「自分の資産を作り、会社に頼らなくてもいい環境を作る」ことでした。
実は、今では感謝しています。
この2年間と半年の入院生活があったからこそ今の私があります。
もしこの出来事が無かったら、平々凡々と普通のサラリーマン生活を送っていたと思います。
でも、この強烈な体験をして生まれ変わったような気持ちです。
一見ネガティブな出来事も、時間が経ち自分の価値観が変化していくにつれてポジティブな思い出に変わることがあります。
要は捉え方次第ということですね。
もちろん、会社の対応は良くなかったと今でも思いますが、それと自分がどう考えるかは自分次第。
コントロール権は自分の手にある、と思えればただ会社を批判するだけではなく建設的な行動をとることだってできるわけです。
会社を辞めることも考えましたが、当時結婚していましたし
家族を露頭に迷わせるわけにはいかなかった。
しばらく会社には残りながら定年までに稼ぐであろう金額をさっさと10年くらいで準備しよう、と思ったわけです。それができれば、いつ辞めてもいい状態は作れるということですね。巷でFIREと呼んでいるものです。
ロバート・キヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」で言うところの
「ラットレースを抜ける」状態です。
つまり、資産から生まれる年間収入が年間の支出を上回る状態です。
そのころは貯金は数千万円あったものの何に投資をすべきかよくわからずいろんなリサーチをしている段階でした。
不動産投資に限らず、サラリーマンの傍ら物販やアフィリエイト、株式投資などにも手を広げ何が長期的に継続して資産形成につながるのか調査と検証を繰り返している時期がありました。もう8年ほど前になります。
2年以上の検証の末、ようやくたどり着いたのが不動産投資でした。
検証前・検証中は不動産投資は借金額も大きいしリスクが大きいと考え、優先順位は一番低かったのですが、さまざまな副業ジャンルで調査・検証を行ううちに、サラリーマンをやりながら副業として長期的に継続可能で資産形成ができるのは、不動産投資しかない、と結論づけました。
そして、今は不動産投資が私にとっては正解だったと確信しています。
今では、
- 銀行からの借入総額は3.5億円。
- 家賃収入は年間3,000万円。
- 借入は順調に年間1,500万円程度をへ返済。
- 年間のキャッシュフローは1,000万円。