新フランス百景(118)

フランス料理☆気まぐれ散


カルヴァドス酒とノルマンディー
カルヴァドス酒は主としてカルヴァドス地区で生産されたものを指します。でもカルヴァドスはノルマンディーの名産と云うではありませんか。ノルマンディー地方とカルヴァドス地区???一体どういう関係があるのだろうか。ノルマンディーって一体何?県?州?地方?日本人にはどうも分かりにくいですね。ここでその辺をはっきりしておきましょう。

ノルマンディーは大西洋のイギリス海峡に臨むフランス北西部全般で、革命前の王政時代ノルマンディー公の領地であった地域全体を指します。フランス革命の1790年に5つの県に分割されます。それが現在の①カルヴァドス県、②マンシュ県、③オルヌ県、④ウール県、⑤セーヌ=マリティーム県の5県です。


その後1956年に①から③までをまとめてバス(下と云う意味)・ノルマンディー、④⑤をまとめてオート(上と云う意味)ノルマンディー地区と定めました。ですからノルマンディーというのは地方の名称であって県の名前ではありません。日本で云えば近畿地方とか中国地方といった呼び名に近いと思います。


つまりノルマンディー地区には「上ノルマンディー」と「下ノルマンディー」とがあって下ノルマンディーの中にカルヴァドス県があるのです。カルヴァドス県の県庁所在地はカン(Caen)にあります。カンは下ノルマンディー地域の首府にもなっています。ちなみに有名なモンサンミッシェルは上ノルマンディーとブルターニュの境目辺りにあります。


ところで、「カルヴァドスという名称」はカルヴァドス県と一部周辺地区で造られたもので、原料となるシードルが2年以内の製造のものにのみに許されてれています。それ以外のものはカルヴァドスとは云われず「アップル・ブランデー」と呼ばれます。これはワインやチーズなどの正統な製品を定めたフランスのAOC(Appelation dorigine controlee原産地呼称統制)によって決められた公式のものなのです。AOCが最初に定められたのは15世紀にブルーチーズのロックホールが疑似製品を排除するために定められたのが最初です。


カルヴァドスの美味しさはその香りの高さとまろやかな甘みです。40度もある濃いお酒だと云う事を一瞬忘れさせます。ノルマンディーではカルヴァドスを食後酒としてほんの少しを小さいタースで飲むのが一般的です。日本には食後酒という概念はありませんが、たらふく食べた後の濃い酒もまんざらではありません。もっとも一部には魚料理と肉料理の間に飲むと云う習慣もあります。濃い酒が好きだがどうも胃に悪そうだと思っておられる方に食中、食後酒としてお勧めです。


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