昨日、
梅田のクラブ・クアトロで
Incognitoの45周年記念ライブを観て来ました。
今回、
東京公演も大阪公演もソールド・アウト。
45周年ですしね。
しかも、
大阪からはMaysaが合流するという事もあって
往年のファンも押し掛けた事でしょう。
去る、2023年、
Southport Weekenderという
ハウス系のフェスで一緒だったんです。
Kyoto Jazz Massiveのライヴは屋内、
Incognitoは屋外のメイン・ステージで。
時間がなくて
(他にも色々チェックすべきDJが多かったし
自分達の出番や準備もあったので)
全編観れなかったんですが、
大御所の安定感は流石だなぁ
という印象だけで
その場を去ったんです・・・。
昨夜は、
初めから終わりまで
じっくり拝見させて頂きました。
一言。
凄い、
凄過ぎた・・・。
二時間ノンストップで
オリジナル・ヒット曲に
最新楽曲を加え、
名曲カバーも織り交ぜ、
大盛り上がり。
正直、
"大御所の安定感"って
月並みな印象は、
失礼です(汗)。
歌や演奏は勿論
ハイ・レベル。
その上で、
曲順、
ステージ構成(歌手の出入りや
ミュージシャンのソロなど)、
MCと
どれを取っても超一流で、
Kyoto Jazz Massiveのライヴと比較なんて
恐れ多くて出来ません。
正直、
1月の
Kyoto Jazz Massive30周年記念ライヴが
とても不安になりました・・・。
更には、
Maysaの大阪での昔のエピソードが
恐ろしく(いい意味で)・・・。
25年前、
大阪のBlue Noteで
Incognitoのライヴで来日した際に、
妊娠6ヶ月だった彼女、
ステージ上で破水したんだとか(驚)。
股引き締めて!
歌い切ったそうですよ。
翌日もその翌日も歌ったらしいんですが、
3日目にブルーイが
「Maysa、具合悪そうだけど大丈夫か?」
って訊かれて、
遂に!
病院に行ったそうな・・・。
帝王切開で生まれて来た
赤ちゃん、
なんと2ポンド(900g?)。
手のひらに乗るサイズだったとか。
で、
Maysaが、
「その大阪に、
息子の生まれ故郷の大阪に
戻って来ました!
今夜、
実は、
息子が来てるんです!」
と。
え!
190cmを超える
シャイで
アフロに
メガネ姿の
息子さん登場で
会場内が騒然!
この演出、
何?
ヤバい、
ヤバ過ぎる・・・。
そして、
最後に、
恒例の
ブルーイさんのありがたいスピーチ
(彼は毎回、
オーディエンスに向けて
とても重要で真摯なメッセージを
投げかけます)。
以下、
正確じゃないけれど
要約します。
「この世界はどうかしている。
政治は人々を分断し、
酷いことがあちこちで起こっている。
問題は大きくて
我々には手に負えないかもしれない。
それでも
やれる事はあるんだ。
自分のコミュニティーに戻り、
困っている人に手を差し伸べよう。
弱い人、貧しい人を助けよう。
お互いを大切にしよう。
それが我々が持っているパワーだ。
心からの愛だ。
ひょっとすると
世界が抱える問題は
我々の世代には
解決出来ないかもしれない。
次の世代も無理かもしれない。
でも、
子供達や孫達の世代には
何とかなるかもしれない。
だから、
子供こそを大切にしよう。
子供は未来だ。
子供達に
良い食事を与えよう。
僕はロクでもないものを食べて育ったから
病気になってしまったけれど、
子供達には
体に良いものを与えなければならない。
良い本を与えよう。
良い音楽を聴かせよう。
子供達に
マイルス・デイビスを
聴かせるのを恐れてはいけない。
子供達に
ディープなクラッシック音楽を
聴かせるのをためらってはいけない。
子供達に良い影響を与えるんだ。
新幹線の中で
子供が携帯を失くしたのを見た。
窓の外を眺めればいい。
山があり、
野原に川が流れ
美しい景色が広がっている。
子供達を自然に触れさせよう。
勿論、
現代社会に
携帯というガジェットは不可欠かもしれない。
でも、
バランスが大事なんだよ。
とにかく、
子供達が
将来
我々の社会を変える。
だから
子供達を大切に。
そして
もう一度言う、
お互いを大切にしよう。
良いお年を・・・」
涙が止まらなかった。
イギリス人、
アイルランド人、
スコットランド人、
イタリア人、
アメリカ人、
マカオ生まれのポルトガル人、
そして、
東アフリカのモーリシャス人
(ブルーイさん)。
様々な国の人々が
奏でるハーモニー自体が
彼がよく言う、
One Nation Under A Groove
(勿論、ファンカデリックからの引用)
なるメッセージになっているのに。
こんなスピーチで締めますか・・・。
帰り際に
お別れの挨拶をするのに、
サイン会の最後尾に並びました。
「初めまして、
私の名前はシューヤ・オキノです」
と僕。
「お前、本物のシューヤ・オキノか?」
とブルーイさん。
「パリでKJMのいい噂聞いてるよ。
ロンドンにきたら僕のスタジオにおいで。
これからも音楽を続けるんだ。
ポジティヴなエネルギーを忘れちゃいけないよ」
個人的にも励まされ・・・。
感動の連続の夜でした。
ありがとう
インコグニート。
ありがとうブルーイさん。
(七福神の一人にこんな人?いませんでしたっけ?)
PS
InterFMの番組、
Tokyo Crossover Radioの年間アワードで
ベスト・コラボレーションを受賞されたので
トロフィーを差し上げました。
投票して頂いた皆さん、
ありがとうございました。
曲はこちら↓
PPS
今日から4日間、
高崎と東京でライヴあります。
でも、ソールド・アウトですけどね。
キャンセル出たり、
当日券販売されないかご確認を。