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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

先日、

とある飲み会で

向かいにいた女性に

「沖野さんは右ですか?左ですか?」

と訊かれたので

「どちらでもないよ」

と答えると

「ありえないです!」

と叱られた。

 

彼女曰く、

「それは、

左って言うのが嫌ってことでしょ?

そういう左に対して

自信を持ってない事が

左を弱くしてるんです!」

と。

 

うーん。

 

僕がどちらでもないと言ったのには

根拠があって、

ボート・マッチングって

あるじゃないですか?

政策毎に

右(自民、公明、維新)

左(共産、れいわ、社民)

を選ぶアンケートだと

僕、

ほぼ真ん中だったんですよ。

 

投票するのは

共産かれいわだから

そう意味では左だけれど・・・。

 

故に?

にも関わらず?


彼女に、

「沖野さんには

はっきり左って言って頂きたいです!」

猛抗議されました(汗)。

 

そもそも右、左ってなんですか?

 

右って保守?

保守って何?

 

伝統を守り、

秩序を重視する?

 

でも、

保守と言われる政党って

間違った経済政策で

庶民の生活を破壊し、

原発やリニアで自然を破壊し、

裏金や脱税、

カルト宗教との癒着で

この国のモラルを破壊してますよね?

 

右って

愛国者?

僕も日本を愛してますよ。

愛しているからこそ

国を憂いている。

 

ただ

愛しているのは"国"民であって、

"国"家ではないかも・・・。

 

30年のデフレを改善出来ない。

物価高対策も無策。

しかも増税に次ぐ増税。

防衛所得税に

防衛法人税の導入も考えてるんでしょう?

原発事故は収束出来ないのに、

再稼働したり

放射性廃棄物を

全国に撒き散らそうとしている。

そんな国家をどうやって

愛せって言うんですか?

 

そもそも

愛国者の皆さんが愛しているのって

戦前の大日本帝国で

前後の日本じゃないような気も・・・。

 

財界や富裕層を優遇するのが右で

庶民や弱者を応援するのが左なら

僕は左で結構!

嘘や誤魔化し、

脱税や贈収賄を良しとするのが右なら

僕は左で結構!!

 

でも、

やっぱり左右って分け方抵抗あるな(笑)。

 

ルールを守る人と

ルールを守らない人で分けたら?

いや、

人権を守る党と

人権を守らない党で分けたら?

もしくは、

嘘つくグループと

嘘つかないグループで分けたら?

 

とは言え、

彼女の異議申し立てを受け入れ

これからは

右か左かと

訊かれたら

左ですと言います。

 

同時に、

嘘と誠なら

誠やで〜と付け加えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日、

梅田のクラブ・クアトロで

Incognitoの45周年記念ライブを観て来ました。

 

今回、

東京公演も大阪公演もソールド・アウト。

45周年ですしね。

しかも、

大阪からはMaysaが合流するという事もあって

往年のファンも押し掛けた事でしょう。

 

去る、2023年、

Southport Weekenderという

ハウス系のフェスで一緒だったんです。

Kyoto Jazz Massiveのライヴは屋内、

Incognitoは屋外のメイン・ステージで。

 

時間がなくて

(他にも色々チェックすべきDJが多かったし

自分達の出番や準備もあったので)

全編観れなかったんですが、

大御所の安定感は流石だなぁ

という印象だけで

その場を去ったんです・・・。

 

昨夜は、

初めから終わりまで

じっくり拝見させて頂きました。

 

一言。

凄い、

凄過ぎた・・・。

 

二時間ノンストップで

オリジナル・ヒット曲に

最新楽曲を加え、

名曲カバーも織り交ぜ、

大盛り上がり。

 

正直、

"大御所の安定感"って

月並みな印象は、

失礼です(汗)。

 

歌や演奏は勿論

ハイ・レベル。

その上で、

曲順、

ステージ構成(歌手の出入りや

ミュージシャンのソロなど)、

MCと

どれを取っても超一流で、

Kyoto Jazz Massiveのライヴと比較なんて

恐れ多くて出来ません。

 

正直、

1月の

Kyoto Jazz Massive30周年記念ライヴが

とても不安になりました・・・。

 

更には、

Maysaの大阪での昔のエピソードが

恐ろしく(いい意味で)・・・。

 

25年前、

大阪のBlue Noteで

Incognitoのライヴで来日した際に、

妊娠6ヶ月だった彼女、

ステージ上で破水したんだとか(驚)。

股引き締めて!

歌い切ったそうですよ。

翌日もその翌日も歌ったらしいんですが、

3日目にブルーイが

「Maysa、具合悪そうだけど大丈夫か?」

って訊かれて、

遂に!

病院に行ったそうな・・・。

 

帝王切開で生まれて来た

赤ちゃん、

なんと2ポンド(900g?)。

 

手のひらに乗るサイズだったとか。

 

で、

Maysaが、

「その大阪に、

息子の生まれ故郷の大阪に

戻って来ました!

今夜、

実は、

息子が来てるんです!」

と。

 

え!

 

190cmを超える

シャイで

アフロに

メガネ姿の

息子さん登場で

会場内が騒然!

 

この演出、

何?

 

ヤバい、

ヤバ過ぎる・・・。

 

そして、

最後に、

恒例の

ブルーイさんのありがたいスピーチ

(彼は毎回、

オーディエンスに向けて

とても重要で真摯なメッセージを

投げかけます)。

 

以下、

正確じゃないけれど

要約します。

 

「この世界はどうかしている。

政治は人々を分断し、

酷いことがあちこちで起こっている。

 

問題は大きくて

我々には手に負えないかもしれない。

それでも

やれる事はあるんだ。

自分のコミュニティーに戻り、

困っている人に手を差し伸べよう。

弱い人、貧しい人を助けよう。

お互いを大切にしよう。

それが我々が持っているパワーだ。

心からの愛だ。

 

ひょっとすると

世界が抱える問題は

我々の世代には

解決出来ないかもしれない。

次の世代も無理かもしれない。

でも、

子供達や孫達の世代には

何とかなるかもしれない。

だから、

子供こそを大切にしよう。

子供は未来だ。

 

子供達に

良い食事を与えよう。

僕はロクでもないものを食べて育ったから

病気になってしまったけれど、

子供達には

体に良いものを与えなければならない。

良い本を与えよう。

良い音楽を聴かせよう。

 

子供達に

マイルス・デイビスを

聴かせるのを恐れてはいけない。

子供達に

ディープなクラッシック音楽を

聴かせるのをためらってはいけない。

子供達に良い影響を与えるんだ。

 

新幹線の中で

子供が携帯を失くしたのを見た。

 

窓の外を眺めればいい。

山があり、

野原に川が流れ

美しい景色が広がっている。

 

子供達を自然に触れさせよう。

 

勿論、

現代社会に

携帯というガジェットは不可欠かもしれない。

でも、

バランスが大事なんだよ。

 

とにかく、

子供達が

将来

我々の社会を変える。

だから

子供達を大切に。

そして

もう一度言う、

お互いを大切にしよう。

 

良いお年を・・・」

 

涙が止まらなかった。

 

イギリス人、

アイルランド人、

スコットランド人、

イタリア人、

アメリカ人、

マカオ生まれのポルトガル人、

そして、

東アフリカのモーリシャス人

(ブルーイさん)。

 

様々な国の人々が

奏でるハーモニー自体が

彼がよく言う、

One Nation Under A Groove

(勿論、ファンカデリックからの引用)

なるメッセージになっているのに。

 

こんなスピーチで締めますか・・・。

 

帰り際に

お別れの挨拶をするのに、

サイン会の最後尾に並びました。

 

「初めまして、

私の名前はシューヤ・オキノです」

と僕。

 

「お前、本物のシューヤ・オキノか?」

とブルーイさん。

 

「パリでKJMのいい噂聞いてるよ。

ロンドンにきたら僕のスタジオにおいで。

これからも音楽を続けるんだ。

ポジティヴなエネルギーを忘れちゃいけないよ」

 

個人的にも励まされ・・・。

感動の連続の夜でした。

 

ありがとう

インコグニート。

 

ありがとうブルーイさん。

 

(七福神の一人にこんな人?いませんでしたっけ?)

 

PS

 

InterFMの番組、

Tokyo Crossover Radioの年間アワードで

ベスト・コラボレーションを受賞されたので

トロフィーを差し上げました。

 

投票して頂いた皆さん、

ありがとうございました。

 

曲はこちら↓

 

 

PPS

 

今日から4日間、

高崎と東京でライヴあります。

でも、ソールド・アウトですけどね。

キャンセル出たり、

当日券販売されないかご確認を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年12月19日の

Tokyo Crossover Radioは

Quincy Jones追悼企画です

InterFMで夜10時から)。

 

 

今年、

レジェンドが例年以上に多く亡くなり、

追悼特番の回数が・・・(涙)。

 

Quincy Jonesさん、

実は、

スイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルで

ニアミスした事があります。

 

フェスのスタッフのヴィヴィアンさんと

ランチをしていたら、

丁度、Quincyさんが到着

(お泊まりのホテルの

レストランのテラスで食事していたのです)。

 

「シューヤ、ちょっと待ってて、

今、挨拶して来るから、Quincyさん連れて来て

シューヤを紹介するわね」

と言い残してヴィヴィアンが車寄せにダッシュ!

 

ところが一向にヴィヴィアンが戻って来ません。

気が気でない僕。

まさか、

Quincyさんにお会い出来るとは!

 

僕がDJをする翌々日に

モントルー・ジャズ・フェスティバルで

彼のお誕生日会があるとの事で

その日の朝にモントルーを出てしまう

スケジュールだった僕は

面会を諦めていたんですよね・・・。

 

落ち着く為に

水を飲み干した所で

ヴィヴィアンが戻って来ました。

 

「シューヤ、ごめん!

Quincyさん直接お部屋に行かれるとの事で

引き合わせる事が出来なかったわ・・・」

との事・・・。

 

一瞬舞い上がったけれど、

お疲れなら仕方ないと自分に言い聞かせ、

惜しかったけど

車から降りる姿を

拝めただけでも良かったじゃないかと

自分に言い聞かせたのです。

 

で、

話はこれで終わりません。

 

もう、何年も書き続けている

ジャズ・レジェンド達とのエピソードを綴った

エッセイ?にその後の話が出て来るんです。

 

僕、

ブッキングされていたのが

クラブやコンサート会場じゃなくて

ワーク・ショップ・スペースだったんです(汗)。

ステージの上に

DJブースはあったものの

客席にはパイプ椅子が並べられ

どう考えても

踊らせるような状況ではなかったのです。

 

しかも、

客席はびっしり・・・。

僕の講演?

を待っているかのような雰囲気に

僕は困惑します

(会場内もかなり明るかったのです)。

 

開演時間が迫って来ました。

僕は、

一体この状況で何をやればいいんだ・・・

と不安で一杯。

人間、

極限状態に追い込まれると

アドレナリンが出るって言いますよね?

火事場の馬鹿力?

 

咄嗟にある事を思い付いたのです!

僕は、

マイクを握り締め

集まった聴衆に語りかけました。

 

「明後日、Quincyさんのお誕生日なんで

今日は、Quincyさんの関連作品だけで

二時間、DJをします。Soul Bossa Novaで始めて

最後はマイケルのThllirerで終わります。

レコジャケを表示して時に解説も入れますね。

二時間の音のグラデーションをお楽しみ下さい!」

 

拍手喝采。

これはイケる!

 

そして、

この後、

予期せぬ事件が・・・。

 

続きは、

そのエッセイが書籍化された時に

明らかになります

(一体いつなったら出るのやら)。

 

ふベオグラードで

レコ屋に行った。

海外ツアーで、

訪れた国のジャズを買うのは

旅の醍醐味でもある。

 

ホテルの近くに

1軒中古屋があったけれど、

メンバー達が

城を観に行くと言うので

僕も付き合う事にした。

市街地にある観光名所まで

歩いて30分位かかるけれど、

そのエリアにも

何軒かレコ屋があったからだ。

 

川沿いにある城内を散歩した後、

メンバーと別れて

カフェに併設された

中古レコード店に

マネージャー(彼もDJだから)と

立ち寄った。

 

その店に

欲しいレコードはなかったけれど

小太りの中年女性店主が

1軒のレコ屋を教えてくれた。

その店に長居したので

リハーサルの時間が迫っていた。

僕達は

もう一軒だけ寄ろうと決め、

その店をチェックする事にした。

 

大きな駐車場を取り囲むように

いろんな店が立ち並ぶエリアに

その店はあった。

 

不機嫌で、

大柄、

右手に指が二本しかない男が

その店の店主だった。

元軍人か?

それとも肉体労有働者か?

鋭い眼光で僕を睨み付け、

何を探しているんだ?

欲しいものがあれば

俺に伝えろと僕に近付いて来た。

 

時間もなかったし、

探す手間も省けるので、

70年代の

セルビアのジャズを

探しているんだと

僕は彼に伝えた。

 

男は、

ストレートなジャズか?

それともジャズファンクか?

と訊いた。

僕は後者だと答えた。

 

彼は旧譜を2枚、

再発を3枚、

そして

70年代の音楽じゃないけれどと

新譜

(新しいセルビアのジャズの

コンピレーション)を1枚見繕って

僕に試聴を勧めてくれた。

再発2枚と新譜は

開封されていなかったので聴かず、

2枚の旧譜と1枚の最初を試聴した。

その内の一枚が

びっくりする程僕の好みにぴったりで、

迷わず僕は購入を決めた。

少し値段は高かったけれど、

30ユーロ!も負けてくれた。

大きなディスカウントに

僕はとても満足した。

 

image

 

ただ

何故か

領収書を発行してくれなかった。

眼鏡で髪の薄い

共同経営者と思しき男と

揉めそうになったけれど、

僕が強い口調でその必要性を訴え、

譲らなかったので、

彼が折れて

僕は無事にレコードと

領収書を手にする事が出来た。

 

名も知らぬアーティスト。

もし、

店主がその盤を選ばなかったら?

もし、

あの女性店主が

その店を勧めてくれなかったら?

もし、

僕がメンバーに同行せずに、

ホテルの近くにある

レコ屋に行っていたら?

もし、

僕がベオグラードに

呼ばれなかったら?

 

僕は

そのレコードに

出会っていなかっただろう。

 

偶然の積み重ねが、

僕とその盤との出会いをもたらした。

 

何かに似ていないか?

そう、

人との出会いに酷似している。

昨日も、

男女問わず

世代も国籍も違う

多くの人に出会った。

 

もし、

彼らが僕のコンサートのチケットを

買わなかったら?

もし、

僕がベオグラードに呼ばれなかったら?

 

今日は

車で六時間かけて

ブルガリアのソフィアに移動する。

 

そこで、

僕がどんな盤に、

いや、

どんな人に出会うのだろうか?


PS


後で判ったんですが、

セルビアのジャズじゃなくて

クロアチアのジャズでした。

ま、いいか...

 

 

来たる11月10日、

渋谷ストリームホテルの4F、

レストラン、Torrentで

OKN90

なるイベントを行います。


DJを始めて35年、

Kyoto Jazz Massiveとして

メジャー・デビューして30年、

会社を作って25年、

足して90年。


 

そうです。

お台場に8500人を集めた

須永辰緒さんのイベント、

STE100(還暦+DJ40周年)に

あやかりたいなと。


便乗企画です(苦笑)。

勿論、

須永さんのお許しは頂きました。


普段人の真似が大嫌いで、

世界初、

いや人類初をウリにして来た僕が

何故今回に限って

須永さんの手法を模倣したのか?


元々は今年、

セルリアンタワー東急ホテルで

Tokyo Crossover/Jazz Festivalを

開催する話があったんですが、

期限(開催予定日の半年前)までに

スポンサーが見つからず断念。


それでも

東急の堀江正博社長のご厚意で

会場を使わせて頂ける事になり、

The Roomの本店以外の展開を

協業させて頂いている

スターマーク株式会社さんの

ご尽力により

イベント開催の運びとなりました。


会場は

セルリアンから

ストリームに変更になりましたが、

逆に言うと

ストリームホテルは所縁のある場所。


コロナ禍で

二年間

The Room COFFEE & BARを

運営していましたし、

今回出演してくれる

大沢君も田中君も

そこで

破格のギャラで回してくれました。


しかも、

The Room COFFEE & BARで

使っていたDJブースは

4Fレストラン、

Torrentさんから

お借りしていたのです。


今回、

お礼と言うか何と言うか

お世話になった

Torrentさんへの恩返しでもあり

あの苦しかった時期の記憶を思い返す

意味もあり

節目であると共に

数々の苦難を乗り越え、

色々な人の助けがあって

今の自分があるという事を

再認識するのに

相応しい場所であると

強く感じています。


まさに、

クラブやDJ達が

コロナで絶望的な状況に陥った時に

手を差し伸べて頂いた

東急の堀江正博社長、

そして、

The Room COFFEE & BARを

実現させたスターマーク株式会社の

林正勝社長に

この場を借りて

お礼を申し上げたいと思います。


そして、

あの時、

オファーを快諾して

DJを引き受けてくれた

大沢君と田中君に

祝いの宴に参加して貰える事も

大変嬉しく思っています。


海外ゲストや

ボーカリストの起用案もあったのですが、

やはりストリームならこの三人かなと。


京都三銃士(by 中本幸一さん)と

呼ばれる事のある三人。


京都からの上京組で、

今も現役で活躍する

DJにして

音楽プロデューサーにして作曲家。


車や服も好きで

言葉を大切にしている

という共通項もあります。


そして、

三人は、

The Room、

Ginza Music Bar、

FULという

音楽とお酒を楽しむ空間の

プロデューサーでもあるんですよね。


知っている人は

知っていますが、

僕は大沢君の元マネージャーで、

田中君は大学の同級生。


そんな縁のある三人が、

世界進出を経由し、

渋谷で再結集します。


須永さんみたいに

何千人も集められませんし、

100には10足りませんが、

自分はまだまだであると

謙虚になる

そして

現在地を確認する為にも

90だったんです。


須永さんだったら

便乗も受け入れて貰える

という確信もありましたしね。


あのイベントの来場者の

一割でも来てくれたらなぁ(笑)。


PS


先週の土曜日、

高田馬場のBar Stereoで

須永さんと二人会だったのですが、

「オキノ、オーサワ、タナカ、でOKN?」

一人ボケ突っ込みを頂きました。


ブログのネタにしました。

ありがとうございます。