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2014-03-06 00:59:32

★34★私の頭も・・・

テーマ:ブログ


さて、だ。
転院して、自分で飯も食える、リハビリも始まる、
あとは、どんどん良くなるばかり、どこまで元通りに近づけるんだろう、
と思っていたが、そうは問屋が卸してくれないわけで。
と、一言で書けば一言だけど、これはこれで、とてもキツイ。
ちょっと見える希望は、どかっと打ち砕かれる。いつも。

最初の頃は、リハビリ師さんや看護師さん、主治医、みんなが、
「普通の生活」を目指していたが、どうも、そう簡単にはいかねぇぞ、
と気づき始め、大きな希望、例えば「お家で料理できるようになればいいですね」
的な言葉はめっきり聞けなくなってきた。

何が一番の問題かっつうと、「本人が状況を把握してない」
リハビリってのは、プロのスタッフの力で快方に向かわせるわけだけど、
リハビリ師さんの力だけではダメで、一番大事なのは「本人のやる気」。
本人が、「こうなりたい」「ここの不具合を治したい」という強い思いが
あればあるほど伸びる可能性が高いが、本人にやる気がなければ、
リハビリのやりようもないって話で、まさに母ちゃんがそれだ。

大体が、自分が今、病院にいるって事が理解できていない。
自分がどこか悪いと思ってない。
だから「リハビリですよ」言われても、自分の事だと思わない。
もちろん頑張ろうとしない。
リハビリ師さんが、何かやらせようとしても、意味不明の会話をいつまでも続けたり、
普通に拒否したりする。
リハビリの時間は1コマ20分。
あっという間だ。
ぐずぐず何もしないまま、リハビリ時間が終わっていく。
そんなんじゃ良くならないでしょ、リハビリ頑張らないと、
いくらコンコンと言ったところで聞く耳もたない。

さらにベッドで寝たきりだったのが、ぐっと刺激が増えたせいで、
活動量が増えてワケの分からない行動、「異常行動」が際立つきわだつ。
自分の部屋にいると、布団をめちゃくちゃにしたり、テレビやナースコールのコードを
ひっぱりまくり、ロッカーの中のものをぶちまけるので、
寝る時以外は、自室に一人で置いておけない。
しかしフロアに出すともっと迷惑。
自分が車椅子に座っている事は理解していないが、
「足を動かすと動く」事は学習したようで、廊下を徘徊しまくり
人の病室に勝手に入ってしまう。
なので、ナースステーションに置いて監視するしかない。
私が面会に行った時だけ、フロアに出したり部屋に戻せるのだが、
なぜか部屋に入ろうとせず、廊下を徘徊する、そして人の部屋に入ろうとする。
ダメでしょ、ここは他の人の部屋でしょ、言っても聞かない。
聞かないどころか「いいの」「ちがうの」と口答えはしっかりする。
何が違うんだと聞くと「知らない」。
いい加減にしてくれ。
しかもやたらと力が強く、車いすを引こうとしても、なかなか動かない。
ったく。
リハビリもやんねぇ、人の言う事も理解しない、迷惑な事ばっかする、
こんなの何カ月ここにいても、先に進まないじゃないか。

「てめぇ、ぶっころすぞ!」

気づいたら言っていた。
それまで、何を言っても聞く耳もたず、「いいの」「しらない」を繰り返していた母ちゃんが、じっと私を見て

「あんた誰に言ってんの」

まともじゃねぇか。
すっげぇ、まともな母親の対応じゃねえか。
何で、今、この瞬間だけいきなり常人なんだよ。

「誰にって、あんたに決まってんでしょ。」

言って帰った。
「あっちの廊下のとこにいますから。」とナースステーションに告げて。

帰り道、自転車でコケた。
思いっきりオデコ打って、みるみる額にテニスボールができた。
もう、しらん。


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2014-02-27 00:25:42

★33★頭の中が・・・

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転院をした事により、いろんな事が具体的に見えてきた。
やっぱり人間、1日中ベッドに括りつけられてちゃいかんって事だ。
転院してほぼ一週間。
見た目で一番変わったのは、『服着てる』だ。
今までは、ず~っとパジャマ。いや、拘束パジャマだった。
自分でパジャマひんむいたり、心電図外したり、点滴やら何やら抜きまくるから
上下つなぎのチャックでしっかり止めるやつだった。
それが、一夜明けたら服着てやんの。
もちろん私が用意した服だが、服着て車椅子座ってる姿を目撃した時は
正直『普通の人じゃん』思った。
ここでは、できる限り普通の生活を心掛けていて、
朝起きたら、着替えて、ご飯食べて、歯磨いて・・・・
と、日常を体に慣れさせてくれている。
そして、『服着てる』の次に変わったのが、『ベッドに縛り付けられてない』。
病人じゃないんだから、って事で、起きたら車椅子に座る。
勝手に動いて落ちる可能性があるので、拘束ベルトを付けてはいるが
四肢、肩、がっちり拘束とは、てんで違う。
こっちのが『普通の人っぽい』。
作業療法、理学療法のリハビリでは、マッサージやら歩行訓練をしてくれる。
軽介助が必要だが、歩いてるってのも大したもんだ。
ただ、最初は『歩いた』って事だけで感動したが、よくよく見ると、
左足は今ひとつ動きが鈍い。
右の脳がどっかり、ほぼやられているので、左側に麻痺が出る可能性があるとは
聞いていたが、やっぱり左足はズリズリと引きずるような歩き方だ。
でも、悪い箇所が分かればリハビリの方向も、対処法も見えてくるので
まぁ、よし。
さらに、『トイレ』なんてものにも挑戦している。
今まではトイレどころか管で出してたのに、時間を見ながらトイレに連れて行き
座らせると、ちゃんとするようになってるようだ。
今はリハビリパンツだが、「普通の下着でも大丈夫じゃないかしら」なんて
嬉しい事を看護師さんが言ってくれた。
ご飯だって自分で食べる。
最初は、目の前に何品もあると、とっちらかってしまうので、1品ずつ
目の前に置いて、食べたら次、食べたら次、とやっていたのだが
今や、全品目の前にあっても、自分で選びながら食べる。
すげ~。

と、出来る事、出来ない事、がんばっていけそうな事が見えてきたわけだが、
具体的に見えて、ドン引きしたのが、『脳』だ。

会話が成り立たないな~、一瞬でモノ忘れるな~、とは思っていたし
MRIで見る限り、脳が真っ白になりすぎちゃって、
こりゃもう、どんな後遺症が出るか計り知れないレベルだって事も
分かっていたが、目の前で簡易テストを見て、『あちゃ~』思った。

テスト1
《ランダムにぎっしり並べられたひらがな群の中から「え」と「つ」に
 ○をつけてください》

そう言われて取り組んではみるものの、「え」か「つ」どっちかしか
覚えてらんない。
しかも、1回指示を出されて、そのままチャレンジしてるかっつうと、
そんなハイレベルな事じゃなく、何度も何度も『「え」と「つ」ですよ。佐藤さ~ん、
「え」と「つ」分かりますか? 「え」と「つ」に○つけてください」
と耳元で言い続けてやっとだ。
しかも途中で何にでも○つけだす。
集中できる時間は6分足らず。
ポイ、と投げ出したきり二度とやんねぇ。

テスト2
《透けてる立方体の図。(奥の線も見えるやつ)これをマネして書いてみてください》

これは「え」と「つ」を探すより簡単じゃないか? 思ったが、てんで書けない。
ぐい~んと長い線引いて、ちょいっと短い線書いて、てんで違う場所から線書き始めて・・・
なんだこりゃ? なんで、マネできないの?
思ったが、空間を認識できない人には、ものすごく難しい事らしい。
まず、その図を立方体とも認識できてないようだ。
どんなんなってんだ頭ん中。
これも、5,6分集中してみて、ポイ。

テスト3
《一緒に折鶴をおりましょう》

これは出来るだろ。
脳がどうのこうのって問題じゃなく、
曲りなりにもあんた、保母さんだったんだから。
体が覚えてる、みたいな奇跡見せてくれちゃったりして・・・。
が・・・・てんでダメ。
最初の三角に折る時点でとっちらかる。

なるほどね。
こういう状況なんだ、今の脳は。
リハビリを続ける事で改善が見えるかもしれないし、見えないかもしれないし、
という状況だが、現状はこれだ。
そりゃ、会話だってとっちらかるわな。
逆に考えりゃ、少しでも「やろう」としただけでもイイ事とも言えるし・・・。

私は私で出来ることするか、と
おやつに持っていったゼリーのフタを「左手であけたら?」言ってみる。
左足と同じく、左手も何だか不器用だからだ。
右手で開けようとするのを阻止して、左手に促すと、
必死になって開けようとして、どうにか開ける。
鶴折ったり、図を書いたりする時の集中力とは比べものにならない
頑張りを見せる。
食べ物の力はすごい。
私はこの路線で、リハビリっていこう。





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2014-02-19 23:17:09

★32★転院してみたら・・・

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倒れてから2ヶ月以内に入所しなくては、決して入る事のできない
回復期リハビリテーションに、期限ギリギリで転院。
退院しに朝病院へ行くとシーツがベタベタに汚れていて、
これ何ですか聞いても、さ~、しか言わず、代えようともしなかったり、
移動のタクシーが来る時間になっても、職員が誰もこないので、
何か、向こうの病院に持っていくものはないのか、
手ぶらで行っていいのか、尋ねると
お金払いました? お金払ってから、書類など渡します。
なんて対応とか、
はて、退院ってこういう事なの?
私が何か事前の説明を聞き洩らしたのかと、自分の非を考えあぐねる、
なんて事はなく、この病院には本当に腹が立った。
これでも、母が入院している手前、これ以上母ちゃんへの対応が悪くなったら
イヤなので大人しくしていた方だが、おかしい、おかしすぎる。
という事で、10項目以上に及ぶクレーム文書を病院に送ったのだが、
また、その対応にぶち切れたりなんだりして、
チェーン展開している病院なので中枢に意見書出したりと
なんやかんやだったのだけれど、その話はのちほど。

さて、ムカムカしつつ介護タクシーってやつに母ちゃんを乗せ、一路鎌倉。
車で鎌倉って、まるでデートコースだが、こんなカタチで海岸沿いを走る事に
なるとは思わなかった。
が、海岸沿いを走ると頭の中にサザンの「希望の轍」が流れる習性。
しばし、ご機嫌鼻歌気分で病院到着。
すると、待ち構えるスタッフ10人以上。
私達が佐藤さんのサポートをいたします、とビッチリ挨拶。
なんだなんだ、さっきまでいた病院とてんで違うじゃないか。
急性期病院と回復期の違いってのもあるが、てんで人間が違う。
人間らしさが違う。
私は担当医です、佐藤さんの状態を見ながらなんたらかんたら
私は看護師長です、佐藤さんの健康面をうんたらかんたら・・
私は栄養士です、食べられないもの、好きなものはありますか
私はケアマネージャーです、今後の事はもちろん、
悩み事も疑問点も、何でも相談してください。
私は理学療法士です、主に手足の運動、歩行に関する・・・
私は作業療法士です、日常生活に戻れるよう・・・
私は言語療法士です、言葉の発声、文字の読み書き・・・
私は薬剤師です、薬での効果も考えながら・・・
と、次から次へと自己紹介。
その明るさ、親切さの空気が、母ちゃんが務めていた保育園の雰囲気に似ているからか、
母ちゃんは終始ニコニコしながら「どうも~」「お世話になります」
なんて、ちゃんとした対応してる。
あんたの後遺症を治すためのスタッフなんだって事は100%理解していないが
やたら愛想がいい。
環境って大事なんだと痛感。
そして、「今後のリハビリのために、現在の状況を確認します」
と、母ちゃんは検査に連れていかれた。
健康面、能力的にできる事できない事をチェックして、リハビリ計画を
立てるとのこと。
私は私で担当医やケアマネージャーと話し合い。
現状や、どこまで回復させたいか、などなど。
どこまでも何も、普通の状態に戻ってくれるに越したことはない旨を
伝え、お互いとにかく頑張りましょうという事になったが
次に署名を求められた書類にびっくりだ。

「90日で退所します」

いやいやいや、150日いられるって話だったじゃないか。
本来、回復リハビリ施設ってのは、6ヶ月が限度で、場所によっては3カ月で
追い出すところもあり、佐藤さんの場合は5ヶ月大丈夫ですよ、
3カ月で追い出すなんて事はしません
って話で、入所を決めたのに、ここでいきなり3ヶ月で出てけってか。
にこにこモードで対応していたが、一気に以前の病院の時のクレームモードになる。

「150日って話しでしたが」
「はいはい、150日いてくださって大丈夫です。
書面上の事ですから。」
「書面上と言っても、署名したら同意した事になるわけで、
 いざ90日たった時に、今すぐ出て行けって事になったら
 私はどうしようもできませんよね。」
「そんな事はいいません、あくまでも書面上ですから。」
「書面上だけなら150日の書類に署名します」
「いえいえ、90日という書類しか・・・・ごにょごにょ」
「90日の書類に署名しなきゃいけない決まりがあるんですか?」
「いえ、決まりというか、その・・・・・
 次の場所を決めたりするのに、大体90日くらいから動き出して
 150日くらいで決まるといいますか
 150日から次の場所を探すと、間に合いませんから・・・」
「次の場所を探すのと、90日で退所する書類に署名するのは
 話がちがいませんか?」
「いえ、ですから、あくまでも書面上の・・・・」

というやりとりを、こんこんと、こんこんと続ける。
転院したら、イヤな人間モードは絶対出すまい、いい人を心がけよう
思っていたが、10分で崩壊した。

結局、何があっても90日では追いだしません、と何度も何度も確認を
とり署名。
ったくなんだかな、思いフロアに出る。

ちょうど食事時だった。
ここは、食事をとる時は、みんなフロアに出て、いくつもある長テーブルに
座って、食堂のようにご飯を食べる。
看護師さんが
「今、佐藤さんにも食事とってもらってます。」
と言うので、この食堂の中に母ちゃんがいるのかと探してみると、
ご飯を食べてる皆の中にまぎれて・・・・

箸つかって食ってる!

え~っ!?
今朝までプリン1つを食べさせてもらうのがやっとだった人が、
箸もって、皆と一緒んなって、ガシガシ食ってる。
ちょっと不器用だけど、ちゃんと飯食ってる!
こんな事ってあるの!?

倒れてから、食事らしい食事は一度もとってないんですよ、
伝えると、
「環境が変わると、一気に出来る事が増える事もありますから。
 良い状況に変わって良かったですね。」
と。
いいも何も良すぎるよ。
字を初めて読んだ時も、泣くほど感動したけど、
今回もまた、声震えるほど感動した。
「だって、プリンしか食べられないから、
胃ろうから栄養入れてたのに・・・」
「この調子なら、胃ろう使う必要ないですよ。」
・・・・こんな事ってあんのかい。

さらに
「では、歯磨きしましょう」
と、洗面台の前に連れて行き、歯ブラシを持たすと

みがく!

自分で手動かして、歯みがいてる!

コップを持たせ、口元に誘導すると

ぶくぶくする!

ぶくぶく、ぺっ、する!

もう・・・・嬉しすぎて、何がなんだか分かんないや。







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2014-02-13 19:01:24

★31★発症前からぐっちゃぐちゃ

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母が倒れた際に、家の中はぐっちゃぐちゃだった。
それは、へたくそで乱暴者の空き巣が入った後のように、
手当り次第ひっちゃかめっちゃかに荒らされまくっていた。
ぐっちゃぐちゃだったのは、リビングと台所、脱衣場。
1階にもう一部屋ある和室は、いつものままだった。
が、
警察やら救急隊がわんさと家にやってきた時、
「ちょっとこっちで事情聞きましょうか」と言われ、
和室で仁鶴師匠似の警察に事情を説明した際、
仁鶴師匠が
「この部屋も・・・・」
と、言ったくらい和室も散らかりまくってた。

そう、家は基本、ぐっちゃぐちゃだ。
年中「今、引っ越し準備中でして」状態。
捨てられない、というか溜め込む性質の母は、
少しでも空いているスペースに何でも詰め込む、積み上げる。
思うに、結婚してからずっと小さな借家に住むこと30年、
念願の一軒家を手に入れて、「まぁ、広い、まぁ、収納たくさん、
これなら、何をどこに置いても家の中がまだ広いわ」てな気持ちで
続々とモノを溜め込んだんだろうが、足の踏み場ねえっつうの。

母ちゃんはいつも言っていた
「いつ使うか分からないから、とっといた方がいいでしょ」と。
その結果がこれだ。
で、この無茶苦茶な状態をどうするのか。
張本人が、これを片づけられるまで回復するとは思えない。
仮に、回復しても更にグチャグチャにするだろう。
じゃ、誰が整理するの。
兄貴がやるワケがない。
私しかいない。
まじかい。

手始めに、台所に着手してみる。
食器棚、収納棚、床下収納、ワゴン、全ての中が雪崩寸前に
ぎうぎうに詰まっている。
その前に、収納の扉に行きつくまでも、手前になんやかんや
ゴチャゴチャ積み上げられている。

その正体は何かっつうと、
ダンボール数箱分のスーパーのレジ袋、
同じく数箱分の、ちょっとおしゃれな店の袋、
10個以上の海苔の空ビン、数十本のインタントコーヒーの空ビン、
蓋と本体が合致しない無数のタッパの数々、
カキ氷とかアイスの容器、プリンとかについてくるプラスプーン多数、
福井の駅弁カニ飯の容器のカニさんたち数十匹、
ちょっとした隙間にねじ込まれてる、スーパーで売ってる寿司詰めのプラ容器たち、
父ちゃんのウィスキーを買うと付いてきたコップ
NIKKAマークばっかりNIKKAマークばっかり50個ほど、
多分100均で「あら便利そう」って買って、一度も封を開けてない、
レンジで目玉焼き作るやつとか、ゆで卵切るやつとか、おにぎり作るやつとかが
数個ずつ。
今まで一度も使ってるの見た事ない、ハンドミキサー、圧力鍋、中華鍋、
計量機、タイマー、の数々、
棚にびっちり詰まってる、干ししいたけ、切り干し大根とかの乾物ものに
麻婆豆腐やチンジャオロースを作る素たち、全て賞味期限切れ、
食パンの袋の首んトコ止めるヤツ、数百枚・・・・・

これは整理整頓すればどうにかなる問題じゃない。
捨てまくるしかない。
とはいえ、どれも母がコツコツと溜め込んできたものだから、
捨てるのは心が痛む。
でも、決めた。
母ちゃんが生きてるウチに捨てる。
死んでしまってからだと、どれも大切なモノに思えてしまう。
食パンのクビんとこ止めるヤツだって、
大切なものに思えて捨てられなくなる可能性がある。
大体が、何で食パンのクビとめるヤツ、何個も何個もとっとくかな。
開ける場所、開ける場所、いろんな場所から出てきやがる。
最初は面白いから数えていたが、100越した時点で数えるのをやめた。
キリがなさすぎる。
という事で、「いらないだろ」と思えるものは、今のウチに捨てる事に決めた。
食パンのクビんとこ止めるヤツは、「いらないだろ」だ。

全く、物持ちが良すぎるというのは問題だ。
だが、ガシガシ捨てている手が、ふと止まってしまうモノもある。

保育園の頃使っていた3匹の子豚の結構リアルなイラストのお弁当箱、
家族で行楽へ行く時の、いつもの魔法瓶、おっきいのと小さいの、
プラスチックのカゴみたいなおにぎり入れ、
中学、高校の時、夏の部活に麦茶を凍らせて持ってってたプラ水筒たち、
毎日、凍らせるせいで底が膨張して丸くなり、おきあがりこぼしのように
安定感がまるでない。

こういったモノは捨てられない。
捨てないどころか、最近めっきりお目にかかっていなかった、
子供の頃食卓にあがっていた食器類をレギュラー使いの場に復活させた。
結果、ウチの台所は、母ちゃんが結婚した時に買ったという、
ご飯を炊くガス窯や、レトロな米びつを筆頭に、
昭和中期、後期のモノばかりになった。

片付け始めた時の思いとは違う様子になったが、
母ちゃんが帰ってきた時に「あら、懐かしい」と思ってくれるかもしれないので、
これでよし、にした。





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2014-02-05 15:51:57

☆30☆ まだまだ進化・・なんだけど

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何だか、母ちゃんは日々進化を遂げているようで、またもや今日もびっくりさせられる。

飲食リハビリの時、療法士さんが紙コップに入っている水を
口元に持って行って飲ませようとすると、何やら手を動かす。
療法士さんの手を持とうとしたりするので、「飲みたくない」の
意思表示かと思ったら、
療法士さんの手のコップをにぎり・・・・
自分の口元に持ってって・・・

飲んだ!

コップ持った、コップ持った、暴れてるだけの手だったのに、
ちゃんとコップ持って、水飲んだ!
使えるんだ、とりあえず右手は使う事ができるんだ。
脳が半分以上真っ白になっちゃってるから、どの機能がどのくらい残ってるか
医者にも誰にもてんで分からなかったけど、歩いたし、字読んだし、
右手の機能は残ってる。
すごい事じゃないか。

さらに療法士のお姉ちゃんの口のカタチまでマネしてくれちゃったりする。
療法士さんの

「佐藤さ~ん、私の口、マネしてみてくださ~い。『あ~』『い~』『う~』・・・」

に合わせて、一緒に口をあけたり、すぼめたりしてる。
すげっ。
すっげ~進化じゃないの?これ。
ただ、落ち着いて見ていると「指示が入ってる」ってほどでもなさそうだ。
声を聴いて、内容を理解して、口マネをしている、というより
目の前で起きてる事に、なんとなく反応してるって感じかな・・
それでも進化だし、赤ちゃんってものは、こういうトコから成長していくんだろ、
生んだ事ないからわかんないけど。
って、71歳で赤ちゃんレベルからの成長やり直しかぁ・・・
すっげぇ『ふりだしにもどる』だ。
でも、母ちゃんの進化は認めてもらえたようで、
やっと食事の時間に、食事らしき事をさせてもらえるようになる。
「毎食ペースト」というレベルらしく、食事の時間にプリンだったり
玉子豆腐だったりの、つるっとしたものを食べさせてもらえるようになった。
「1日3回、ご飯の時間にご飯を食べられる」って、ありがたい。
あまりにも当たり前すぎて、何とも思ってなかったけど、
「あたりまえ」って、ありがたい。
・・・・んだけど・・・・だ。
「明日のお昼から毎食ペーストになります。」
と聞き、夕飯の時間にいそいそと病院へ行った。
ベッドを起こして座らせて、
「もうすぐ夕飯だね~。何が出るかな~。」
と、待ち望み、配られたプリン1個。
たったプリン1個だけど、それでも嬉しくて
「今日はプリンだね~、甘いの嬉しいね~、」
と、待っていたのだが、誰もこない。
まだ母は、「介助付き」じゃないと食べられない状態で、それは私のような素人が
勝手に食べさせてはダメで、療法士さんか看護師さんに食べさせてもらわないと
いけない。
介助で食事摂取する患者さんはあっちこっちにいるので、そりゃ時間かかるわな。
「まだ来ないね~、そろそろ來るかな~。」
と、待てど暮らせど来やしねえ。
母ちゃんも、最初は「プリン」という言葉に反応して嬉しそうにしていたが、
待ちくたびれたのか、ウトウトし始め、
廊下から食器を乗せたワゴンを下げる音が聞こえてくる。
こりゃ、いくらなんでも遅すぎる。
ナースセンターに行くと、看護師が一人。
「介助待ってるんですが。」
お待ちください、言われ、病室で待っていると、さっきの看護師。

「今、みんなオムツ交換で忙しいんです。」

知ってる。
食事が終わったら、看護師さん総出で患者のオムツ代えに回る事くらい、
2ヶ月通ってりゃ知ってる。

「で?」
「今は、来れません。」

違うだろ。
「すみません」だろ。
母ちゃんに飯食わすの忘れてたんだろ。
連絡ミスか、ド忘れだか知らんが、決まった事をやらなかったんだろ。
いいのか、病院がそれで。

何故、食べさせにこなかったのか、
介助で食べさせてもらう人は、オムツ交換の後、って決まりなのか、
では、一体、いつ誰が食べさせに来るのか、
枕元に飯を置いて何時間も待たせるのがこの病院の決まりなのか、

難癖だって事は分かってる。
分かってるが仕方ない。
最初に「すみません、忘れてました。」言えば、ここまで言わない。
悪いが、その態度に腹立ちが倍増した。

「少々、お待ちください。」

しばらくして、同じ看護師が戻ってきて
「すみません・・・連絡・・みす・・の・・よう・・で」
と、ほぼ聞き取れないごにょごにょ感で謝罪らしき事を言い
「私が介助します」と。

さっき、
「私が食べさせていいんですか?」
「いえ、専門の人でないと。」
「あなたは?」
「いえ、私は・・・」
って言ってたんじゃないのか。
なんなんだよ、この病院。
口を開いたら怒りと悔しさで泣き声になってしまいそうなので、無言でいた。
すっかり寝に入っている母ちゃんの口元にプリンを持っていき
「食べませんね~」
でしょうよ。
いつも寝てる時間だもの。
看護師は、何度か試みた後、諦めて、またごにょごにょ言いながら出て行った。

なんなんだ。
なんなんだ。
分かってる。
プリンたった1個食わせなかったからって、命に係わりがあるワケじゃなし、
ちょっとした、些細なミスだって事は。
分かってる。
でも、やっと、たった1個のプリンを毎食食べられるようになったのに。
目の前にあるプリンを食べさせる事も出来ず、
ただただ待つ時間はきつかった、寂しかった、惨めだった。

なんなんだよ・・・・




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