総合の胃腸薬は便利? | ドラッグストア店長の逆襲

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今まであまり教えてもらえなかった大切なことを裏話も交えて

胃腸薬、胃薬、胃散いろいろな呼び方がある。

昔から、一般的な胃腸薬は総合だ。

ひとつ持っていると胃腸の症状に色々効くからとても便利・・・・・・

と思われてきた。

確かに胃腸の様々な症状が書いてある。成分を見ても色々入っている。


まてよ、


胃にもいろいろな状態があるが、胃酸が悪さをして、胃の状態が悪くなる場合と、胃酸が足りなくて消化が遅れてしまう場合は逆の症状。胃酸が多すぎる場合は一時的に抑える必要があるが、多すぎない人に抑える成分を入れてしまうと、消化に不都合が出る。両方に効くようにするためにプラスとマイナスを一緒に入れてしまっている。


白くしたい人と、黒くしたい人両方にとグレーの絵の具を渡すようなものだ。


クスリの箱には詳しくは書いていない。

成分を知らない一般の人は、一見便利に見えるものを選んでしまう。

効かないわけではないし、大きな害が出るわけでもない。


それぞれ専門の胃薬もある。当然きちんと選んで使うと総合より良い結果が出る。

選ぶには成分を勉強するか、専門家に聞くか。

どちらもしない人がほとんどだ。


便利か・・・・。

そういえば最近「胃にも腸にも効く」とコマーシャルをしているメーカーがある。

ウソじゃないなぁ。