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2017-03-26 00:00:29

ヒエロニムス・ボス「聖クリストフォロス」

テーマ:ブログ

今週もヒエロニムス・ボスを取り上げる。

 

 

どうやら、私は口に出すのも難儀なヒエロニムス・ボス

 

という人物に取りつかれてしまったようだ。

 

 

この絵は聖書からの物語で

 

キリストを背に乗せて川を渡ったという                                                                              

聖人を描いた「聖クリストフォロス」である。

 

      

 

前面のピンクが目を引き、後方の穏やかな風景が、

 

全体的に淡い色調で、のどかな春を思わせる。

 

 

しかし、絵をよく見ると、恐ろしいことに・・・・・

 

遠くのほうに殺した熊を吊るしている猟師がいたり、

 

 

壊れた花瓶にハシゴがかけられていたり、

 

細い枝の先のハチの巣に手を伸ばす小人がいたり・・・

 

 

これらはいったい何を意味するのか?

 

気になるところだ。

 

 

さて物語によると、

 

この男、クリストフォロスは巨人で、

 

もともと名前はレプロブスというローマ人である。

 

 

彼はキリスト教に改宗し、

 

人々に奉仕したいと思っていた。

 

 

そこで、深さがあり流れも急で、

 

溺れ死ぬ人が多い川を見つけた。

 

 

その川を渡ろうとして大変な思いをしている

 

人々を助けようとしたのだ。

 

 

彼は大きな体を活かして、

 

人々を負ぶって対岸に渡してあげていた。 

 

 

ある日、小さな男の子が川を渡りたいといったので、

 

快く背負って危険な川を渡った。

 

 

途中まで来ると、男の子は急に重たくなり、

 

巨人レプロブスは倒れそうになりながら、

 

やっとの思いで対岸に着いた。

 

 

あまりの重さに、その理由を尋ねると、

 

男の子は自分はイエス・キリストだと明かした。

 

 

そして「全世界の人々の罪を背負っているために

 

重かったのだろう」と答えた。

 

 

川を渡りきったところでイエスはレプロブスを祝福し、

 

今後は「キリストを背負ったもの」という意味の

 

「クリストフォロス」と名乗るよう命じられたのだ。

 

 

そして、数千人の人々をキリスト教に改宗させ、


キリスト教のために尽くした。
 

 

この物語が、このような絵になっているのが、

 

とても興味深い!

 

 

こういった類の話は子供のころから

 

何度も聞いたことがある。

 

 

今晩の 

 

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は 

 

この川でクリストフォロスに背負われてみたい・・・

 

 

 

 

 

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2017-03-19 00:00:22

 ヒエロニムス・ボス「放浪者」

テーマ:ブログ

今回は初期ネーデルラント美術

 

(オランダなど低地の国々3か国)を代表する

 

画家のヒエロニムス・ボスを取り上げる。 

   

 

 

ボスは独特の世界観で、

 

鋭い観察と、豊かな描写力をもった画家だった。

 

 

この絵は行商の旅人を描いた「放浪者」である。

 

 

 

この八角形の中の丸い絵は、

 

とても変わっていて、なじみが薄い。

 

 

見ていると鏡のような気もしてくる。

 

 

でも、描いてあるのは、

 

寂しそうな男。

 

 

これが鏡だとしたら、

 

自分の顔を見る前に、

 

 

この男の顔を見なければならないなんて・・・・・

 

とても耐えられない。

 

 

さて、この男は

 

旅をしながら行商をしているようだ。

 

 

背負っている籠には何が入っているのだろう。

 

 

売り物の何か・・・・・

 

想像はつかないが、

 

何か商品のようだ。

 

 

着ている服は、所どころ穴が空いていて、

 

片方は靴、もう一方はスリッパを履いている。

 

 

貧しい生活ぶりがうかがえる。

 

 

この男は振り返って後ろを見ているようだが、

 

後ろには古びた建物がたっている。

 

 

屋根の上には棒にとりつけた花瓶、

 

鳩の出入りできる屋根、

 

白鳥の看板、

 

 

ここは娼館のようだ。

 

 

窓から女が顔を出し、男を呼び込んでいたり、

 

入り口には抱き合う男女がいたり、

 

 

路地には小用をしている男がいるなど、

 

うらぶれた店のようである。

 

 

男はこの娼館に入りたいのか、止めようか、

 

迷っているのかもしれない。

 

 

人生とはあらゆる場面で

 

常に選択を迫ってくるのだ。

 

 

今晩の

 

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は

 

この建物の前で、

 

自分ならどちらを選択するだろうか?

 

 

さあ、どうする?

 

答えは、分からない・・・・・

 

 

 

 

 

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2017-03-12 00:00:15

ミレー「春(ダフニスとクロエ)」

テーマ:ブログ

今回は、ミレーが「春」をテーマに描いた作品

 

取り上げる。

 

 

ダフニスとクロエの淡い恋の芽生えの場面、

 

「春(ダフニスとクロエ)」である。

 

 

これはギリシャ神話から古代の詩人ロンゴスが

 

うたいあげたエーゲ海の島に伝わる恋物語なのだ。

 

     

  

二人はいくつくらいなのだろう。

 

 

腰かけている裸の少年は

 

十代ぐらいだろうか、

 

 

少女も頬を赤く染め、幼さの残る体つきで可愛い。

 

 

二人は少年の持った鳥の巣を見て

 

何かを話しながら、

 

木ベラで、雛にエサを与えているようだ。

 

 

雛達は大きく口ばしを拡げ

 

エサを待っている。

 

 

なんて平和なのだろう。

 

 

小鳥のさえずりが聞こえ、新芽が芽吹く春、

 

 

ダフニスとクロエは、

 

雛にエサをあげることに夢中だが、

 

二人でいることがとても心地よいのだろう。

 

 

二人はまだ気が付いていないが、

 

お互いが好きなのだ。

 

 

ピュアーな二人の、この関係をそっと守ってあげたい。

 

 

ここは二人の待ち合わせの場所なのだろうか。

 

 

左後方には、

 

キリスト教が伝わる前からあったと思われる

 

古い聖像がある。

 

 

この聖像に見守られている二人はほほえましい。

 

 

この作品は四季連作の春を主題に描かれ

 

他に、

 

夏は「豊穣の女神」

 

冬は「凍えたキューピッド」

 

秋の作品は火災に遇い焼失してしまったようだ。

 

 

今晩の 

 

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は

 

 この幼い恋の待ち合わせ場所に・・・・・

 

 

 

 

 

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2017-03-05 00:00:08

ミレー「鵞鳥番の少女」

テーマ:ブログ

ミレーの作品の中に、こういう絵を見つけた。

 

ミレーにしては珍しいと思ったので取り上げる。

 

 

「鵞鳥番の少女」である。

 

    

 

いったい何羽いるのだろう。

 

たくさんの鵞鳥(ガチョウ)が、水辺で遊んでいる。

 

 

それぞれのガチョウの様子を細かに見ていくと、

 

実に楽しい。

 

 

ゆったりと泳いでるのもいれば、

 

泳ぎながらあくびをしたり、

 

岸に上がって身を震わせて水を切ったり、

 

 

一列に並んで歩いたり、

 

水を飲んだり、草をつついたり、

 

 

羽根をバタバタさせて、

 

飛び立とうとしていたり・・・・・、

 

それぞれに思い思いのことをやっている。

 

 

この楽しそうなガチョウ達の

 

ガヤガヤが聞こえてきそうだ。

 

 

土手の上に立っている少女は

 

ガチョウ番をしているが、

 

 

この様子を見て、楽しくて楽しくて、

 

しかたないのだと思う。

 

 

そして、この池の青さがとても美しく、

 

この絵を一層引き立てている。

 

 

この水辺で遊ぶガチョウ達は、

 

なんて幸せなんだろう。

 

 

そして、見ている私たちまで、

 

ほんわかと幸せになってくる。

 

 

ミレーはこのような動物たちを

 

晩年になってから描き始めたようだ。

 

 

生きるものへの愛しさからだったのだろうか。

 

 

今晩の

 

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は

 

こののどかな風景の中に・・・・・

 

 

 


 

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2017-02-26 00:00:28

シャセリオー「アポロンとダフネ」

テーマ:ブログ

森の中で、この二人はいったい何をしているのだろう。

 

 

言い争いでもしているのか、

 

何か、もつれているようだ。

 

 

男性は女性にすがって、何か懇願しているような、

 

裸の女性は腕を上げて

 

身をくねらせ厭がっているようにも見える。

 

 

この絵は、ギリシャ神話の中でも、

 

よく知られている場面で、

 

シャセリオーの描いた「アポロンとダフネ」である。

 

 

よく見ると、

 

この女性の足は途中から木の根のように・・・・・

 

     

 

この絵は若い男女が戯れているようにも見え、

 

何か甘酸っぱい艶やかな雰囲気が漂よってくる。

 

 

生涯独身と誓った美しい妖精のダフネに

 

恋をしてしまった太陽と詩の神 アポロンが、

 

 

一方的に熱を上げ、どこまでも、

 

しつっこく追いかけていくというのだ。

 

 

アポロンの求愛を拒み続けたダフネだが、

 

逃げ切れないとわかると、

 

1本の木(月桂樹)に変身しようとしたのだ。

 

 

今、まさにダフネの美しい姿態が

 

足元から月桂樹の木に変わりつつある瞬間なのだ。

 

 

アポロンは、ダフネが木に変身していくのを見て、

 

 

「待ってくれ、変身しないでくれ、

 

僕の熱い愛を受け入れてくれ・・・・」

 

と懇願しているのだ。

 

 

まさに迫真の場面、クライマックスである。

 

 

神話によると、

 

この原因はアポロンが自ら作ったのだ。

 

 

弓矢で遊んでいるキューピッドを

 

アポロンが「子供の悪戯だ」と、からかった。

 

 

それに腹を立てたキューピッドは、

 

アポロンの胸に恋におちいる 金の矢を、

 

ダフネには恋をこばむ 鉛の矢を、

 

それぞれに射ったのだ。

 

 

その結果、アポロンはどこまでもダフネを熱く追い、

 

ダフネは常に求愛されながら逃げるのだった。

 

 

失恋したアポロンは、

 

ダフネへの愛を永遠に忘れないように、

 

月桂樹で冠を作り、頭にかぶるようになった。

 

 

ダフネとはギリシャ語で月桂樹の意味だが、

 

今ではオリンピック優勝者に月桂樹の冠を与えている。

 

 

そこには勝利者の栄誉を讃えるという意味と、

 

ダフネの名を永遠に残すという意味が

 

込められているようだ。

 

 

今晩の

 

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は

 

この美しいダフネに逢いに・・・・・

 

 

 

 

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2017-02-19 00:00:21

シャセリオー「カバリュス嬢の肖像」

テーマ:ブログ

フランスの画家ドミニク・アングルの弟子で、

 

ロマン主義の異才と言われている、

 

テオドール・シャセリオーを取り上げる。

 

 

19世紀初めにパリの社交界で、

 

ひときわ目を引く女性を描いた

 

「カバリュス嬢の肖像」である。

 

   

 

この女性の名前は

 

マリー・テレーズ・カバリュスといい、

 

祖母はとても有名な人だった。

 

 

祖母の名前はテレーズ・カバリュスといい、

 

フランス革命の激動期に社交界では超有名人、

 

といってもかなりの猛女?だったようだ。

 

 

この絵の女性から祖母を想像すると、

 

猛女ではあるけれど、

 

とても美しい女性だったに違いない。

 

 

さて絵の女性だが、

 

とても長身のように見える。

 

 

今でいう、モデル体型とでもいうのか・・・・

 

 

顔もすっきりとした面立ちで、美しい。

 

 

きっと、当時のパリでは、

 

相当、美しい女性と噂されたことだろう。

 

 

なるほど、うなずける。

 

 

とても若く見えるが、

 

大人の女性としての魅力も醸し出している。

 

 

肩を出した淡い色のドレス、

 

手にはピンク色のケープを持ち、

 

 

頭には水仙の花の髪飾りを付け、

 

手にはすみれ色のバックを持っている。

 

 

なんと華やかで上品なのだろう。

 

 

社交界では注目の的だったに違いない。

 

 

この後、この女性はどんな生涯を送ったのか、

 

きっと、幸せな人生だったに違いない。

 

 

でも、本当のところはどうだったのだろう。

 

興味あるところだ。

 

 

今晩の

 

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は

 

この社交界の場に・・・・・

 

 

 

 

 

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2017-02-12 00:00:14

ミレー「古い塀」

テーマ:ブログ

ミレーの作品だが、おやっ?と思ったこの作品、

 

 

「古い塀」を取り上げる。

 

   

 

 ミレーが住んでいたバルビゾン村には、

 

フォンテーヌブローの森とを区切る

 

塀があったというのだ。

 

 

これがその塀だ。

 

 

塀と言っても石垣を積んだようなもので、

 

もう崩れ落ちている。

 

 

その隙間から、黒い物が・・・・・

 

 

よく見ると、それは野生のシカのようだ。

 

 

そして地面には、カエルが2匹描かれ、

 

1匹が足を広げて飛び上がっている。

 

 

もう一匹も、今にもジャンプしそうだ。

 

 

タンポポの花や綿毛も点々とあり、ねじれた木の根、

 

様々な草木も、細かくリアルに描かれている。

 

 

こんなに自然を細かに描くミレーに

 

初めて出会った。

 

 

これは良い意味での衝撃だった。

 

 

ミレーは、この古い塀を黙って

 

見過ごすことは出来なかったのだろう。

 

 

だから、古い塀と一緒に、

 

シカ、カエル、タンポポ、ねじれた木の根などなど、

 

自然そのものに豊かな愛をもって描いたのだろう。

 

 

さりげないこの絵が、とても好きになった。

 

 

この絵は、所在が分からず、

 

「ミレーの幻の作品」といわれていたが、

 

個人の美術愛好家が所有していたことが分かり、

 

最近、世に出るようになった。

 

 

現在は、山梨県立美術館に所蔵されているようだ。

 

 

今晩の

 

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は

 

このバルビゾンの古い塀あたりに・・・・・

 

 

 

注1:
細部を見るため絵画を拡大して見るには、
絵画をクリックすると少し大きくなります。
さらに大きくするには、キーボードで、
左指でCtrlを押しながら右指で+を押すと、
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注2:
最適な状態でブログを見ていただくには、
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一回押すと110%に拡大されます。
是非、この大きさでご覧いただきたいです。

 

 

 

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2017-02-05 00:00:07

ミレー「冬、凍えたキューピッド」

テーマ:ブログ

農民画家と言われているジャン=フランソワ・ミレー、

 

しかし、彼は物語をテーマにした作品も描いている。

 

 

この絵は、紀元前6世紀頃の

 

アナクレオンというギリシャ詩人の作品を

 

元に描いた「冬、凍えたキューピッド」である。

 

            

 

裸の男の子が・・・・・

 

雪があるこの寒さの中でどうしたのだろう。

 

 

この絵は、寒さに震える裸のキューピッドを、

 

やさしい家人が家に入れようとしている

 

ところを描いている。

 

 

キューピットの肌は冷え切ったためか、

 

もう黒ずんでいて、

 

背中の羽根も黒く変色しているようだ。

 

 

このまま外にいたら、どうなったことだろう。

 

 

この光景を見た若い娘と父親が、

 

家の中に招きいれたのだ。

 

 

良かった!!

 

 

家の中に入ったキューピッドは

 

温かいスープを与えられ、

 

 

そして、暖かい暖炉の前でゆっくりと

 

くつろいだにちがいない。

 

 

絵を見ているこちらも、

 

ジィーンと温かい気持ちになってくる。

 

 

なんて素敵な話なのだろう。

 

 

ミレーの作品をいろいろ観てくると

 

ミレーという人は優しさと温かさにあふれた人だ

 

ということが分かる。

 

 

ミレーと言えば、

 

先ずは働く農民を描いた「落ち穂拾い」や「晩鐘」が

 

代表作のように、すぐに思い浮かぶ、

 

 

でも、こんな隠れた名作に出会えた。

 

 

これは本当にうれしいことだ。

 

 

それも、皆さんからいただいたアドバイスや、

 

時々訪づれる、美術館めぐりの賜物である。

 

 

今晩の

 

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は

 

また、素敵な絵との出会いを求めて・・・・・

 

 

 

 

 

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2017-01-29 00:00:30

モ―リス・ドニ「ミューズたち」 

テーマ:ブログ

今回のモ―リス・ドニもナビ派の画家だ。

 

こちらは、宗教画や神話画が多い。

 

 

モ―リス・ドニは幼少期に

 

パリ郊外の太いマロニエの樹の立ち並ぶ公園で

 

遊んだことがある。

 

 

この絵は彼が弱冠23歳で描いたもので、

 

 

神話の中で太陽神アポロンのもとに仕える、

 

9人の芸術の女神たちを描いた

 

「ミューズたち(ムーサたち、公園、樹の下で)」である。

 

 

オヤッ と感じるこの色調、

 

何とも言えないいい感じで、安らぎを覚える。

 

 

描かれているのがミューズだからという訳ではないが、

 

この太い幹の間から、

 

涼やかな風が吹いているような感じさえする。

 

 

落ちついた茶系で統一された色使いも

 

そうさせるのかもしれない。

 

 

また、太く垂直に伸びる樹は、

 

ドンとした安定感を与えている。

 

 

さて、椅子に腰掛けて談笑したり

 

後方で散策する9人のミューズたちの姿は

 

とても優雅だ。

 

 

それぞれのミューズたちは

 

神話の世界にあるような衣装を

 

身にまとっているのではなく、

 

 

今風の衣装を身に着けているのが

 

現実的で親近感を覚える。

 

 

そして、地面の模様入り絨毯のような描き方も、

 

まわりの樹と一体化していて、面白い、

 

これは神話の世界ならではなのか・・・・・

 

 

太陽神アポロンに仕えるのは

 

9人のミューズのはずだが・・・

 

 

画面の中央奥に、もう一人誰かいる。

 

これもミューズ?

 

 

小さいから子供かもしれないが、

 

薄ぼんやりと描かれているのが、気になる。

 

 

ゆったりと落ち着いた描き方で

 

何とはなしに引き込まれてしまう安定感のある絵だ。

 

 

今晩の

 

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は

 

このミューズたちの輪の中に・・・・・

 


 

 

 

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2017-01-22 00:00:23

ボナール「格子柄のブラウス」

テーマ:ブログ

ピエール・ボナールはナビ派の画家だ。

 

 

しかも「日本かぶれのナビ派」

 

と呼ばれたらしい。

 

 

ナビ派の時代は後期印象派の頃といわれている。

 

 

今回はピエール・ボナールの描いた

 

「格子柄のブラウス(20歳のクロード・テラス夫人)」

 

を取り上げる。

 

            

 

なんと、ほんわかとした温かい絵なのだろう。

 

なにかの本の挿絵のような・・・・・・

 

 

右手に猫を抱き、食事をしている。

 

 

この光景もまた、あたたかく幸せいっぱいで、

 

のどかな気分にさせられる。

 

 

さて、ブラウスだが、

 

 

しゃれたチェックではなく、

 

 

千代紙を貼り付けたような

 

ごくごくありふれたピンクと白の格子柄で、

 

温もりを感じさせる。

 

 

そして女性によく似合っている。

 

 

その顔は、

 

面長で、浮世絵の女性のようにも見え、

 

どことなく日本人として親近感を覚える。

 

 

この絵が、本の挿絵に使われていたなら、

 

 

その本のストーリーは

 

きっとシリアスなものではなく、

 

ごくありふれた日常を描いたホームドラマか・・・・・

 

 

そして、この絵のサイズは縦長の形で、

 

まるで掛け軸のような感じもする。

 

 

これも「日本かぶれのナビ派」

 

といわれたボナールだからと納得できる。

 

 

そして、日本通のボナールの作品を

 

他にも見てみたくなった。

 

 

今晩の

 

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は

 

この幸せな食卓に・・・・・

 

 

 

 

 

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