2013女子バレーの熾烈なサイドアタッカー争いの行方と未来構想 | バレー・テニス中心のスポーツブログ

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連絡を色々といただく中で今、非常に大きな話題になってるのが、女子バレーのWSとOPのメンバー争い。非常に嬉しいことなんですが、徐々に全日本女子のサイドアタッカーも層が厚くなりつつあります。

まだ誰を選べばいいのかわからない、とまではいかないですが、数名落ちるなあという印象。

モントルーなど欧州遠征である程度の活躍をした21歳の石井優、長岡の両選手。間違いなくこの2名はアメリカ遠征・WGPメンバー入りするでしょう。

サイドアタッカー枠はWS、OPを入れて6名。現時点でのサイドアタッカー候補は、
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「木村沙織、新鍋理沙、石井優希、古賀紗理那、長岡望悠、迫田さおり、江畑幸子、石田瑞穂」の8名。

※残念ながら、欧州遠征の今村、高橋、中村、石井里沙はまだ成長過程で、ディフェンス力などを考慮し外しました。来年以降に期待したい。

$バレー・テニス中心のスポーツブログ真鍋さんは誰をセレクションするでしょうか。今年の目標は
・8月のWGPでまず3位以内
・9月の世界バレー予選出場権獲得
・11月のグラチャン金メダル

ではないかと思います。それを考慮するとWGPファイナルまで2か月しかない。絶対的な9月の世界バレー予選までも2か月半。

ほとんど時間がない状態。しかも今年は新セッター(藤田?宮下?中道?)にもなるので、新戦力を試すのは欧州遠征で終了。今後は2か月である程度の即戦力として、どう機能し、チームを固めていくレベル。

そこでサイドアタッカーの戦力について自分なりに見ていきたいと思います。あくまで個人的な意見なので、ご参考まで。
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●木村沙織 ◎
$バレー・テニス中心のスポーツブログ主将でもあり、日本の中心。まだまだ木村が機能する全日本になると思いますので、当たり前ですが不可欠な存在。木村選手を超える選手が早く出てきてほしいです。

ワクフバンクの1年の移籍で何か大きく成長したように見えます。引退撤回からリオ五輪では「金メダルを目指す」と宣言しただけに、本気の闘いがいよいよ始まります。
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●新鍋理沙 ◎
$バレー・テニス中心のスポーツブログ日本一レセプションが安定したWS。守備範囲が非常に広く、ロンドン五輪のようにOPでも機能し、更にミスが少なく日本女子バレーには不可欠な選手でしょう。W杯ドイツ戦、最終予選セルビア戦、ロンドン五輪中国戦、韓国戦で魅せた勝負強さは、本当に素晴らしい。

おそらく日本のレセプションアタッカー陣が崩れたときに、必ず必要な不可欠な選手です。使い勝手が良く、日本バレーの中心選手になるでしょう。個人的に新鍋を欠くとどうしてもWSが崩れたときに必要な選手として計算できる選手だと思います。
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●江畑幸子 〇
$バレー・テニス中心のスポーツブログ攻撃力やハイセットの処理能力は素晴らしい。前衛、後衛でも安定感もあり、勝負強い。

韓国やセルビアなどの数か国に弱い印象あり。ブロックを含めたディフェンスが課題ですが、相手を見る観察眼とそれを打破する思考力と技術は本当に他の日本人選手に真似してほしい部分です。

パワーもあるし、個人的には将来レセプションアタッカーとして機能すると選択肢が増え、日本は更に強くなると思います。
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●迫田さおり 〇
$バレー・テニス中心のスポーツブログ2010、2011、2012と着実に成長し、メンタルも強くなってます。ロンドン五輪の3位決定戦がとてもいい例。ただし個人的には安定感と、全日本での活躍は竹下の使い方、トスの精度、打つコースまで限定させたゲームメイク術にあるのではないかと昨季リーグを見て感じたこと。

若手が成長する中、来年の2014世界バレーに選ばれるかはかなり微妙な感じ。やはり前々から言ってるようにレセプションアタッカーとして機能したほうがいいのかなと思います。

個人的にいえば、男子バレーが主流のミドルの高速BS。迫田選手は唯一早いBSができるので、レセプション後そのままミドル高速BSに入れる技術を身に付ければ、必ずスタメンを取れるでしょう。そこまでの成長を期待したい。
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●長岡望悠 〇
$バレー・テニス中心のスポーツブログ欧州遠征では、対戦国によって不安定さを見せましたが、左利き特有の攻撃で存在感を示し、モントルーではスパイク賞(46.43%)。やはり一人左利きがチームにいるのは大きいのかなと感じます。

世界一のオリジナルを目指すには、攻撃のバリエーションや相手の目線を変えるスパイスが必要かと。特に速い攻撃と得意にしているライトからのストレート打ち。右利きにはなかなか難しい幅のある攻撃が可能なのは利点。ただまだ江畑、迫田レベルの攻撃力はないので、ハイセットも含めどこまで攻撃面で成長できるか。

更にディフェンス面がいいので、ブロックも含め、日本バレーにはあった選手だと思います。
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●石井優希 ◎
$バレー・テニス中心のスポーツブログ江畑、迫田、長岡のような派手さはないですが、ディフェンス面では非常に機能を果たしています。もっと崩れるかと思ったレセプションもある程度、忍耐強く対応してましたし、懸念されたサーブミスも見事に解消、更に攻撃面でも不安定な時もありますが、非常に安定していると思います。

2011年のモントルーから比べると別人のように成長しました。ストレート打ちに依存する傾向があるので、クロス打ちとブロックが大きな課題だと思います。大型のWSは非常に貴重ですので、アメリカ遠征やWGPはかなり起用されると思います。ある意味、今後の全日本の主軸になる選手だと個人的には期待してます。
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●古賀紗理那 △ ※高校2年なのでスケジュール次第
$バレー・テニス中心のスポーツブログまだ17歳の高校2年生。ディグやブロックのシステムに慣れずに戸惑う場面はありますが、ミスの少なさ、相手を見て打つスパイク技術、巧みなレセプションなど、後は経験という感じです。

計算できる選手というか使いやすい安定した選手だと思います。2週間程度で2回日本と欧州を往復し、双方で試合という過酷なスケジュールも見事にこなし、才能は抜群です。ギョズデを1枚のコミットでシャットアウトしたときは、サイドアタッカーのブロックでは一番うまいかなと感じました。

木村沙織や大山加奈など高校生でプレーしたときよりも、総合的なバレーボール選手としてはかなり上の位置にいるように見えます。ある意味、日本女子バレーにジャストフィットする選手。スケジュールが合えば、どの大会でも真鍋さんは起用していくと思います。

もしかしたら2014世界バレーのメンバーにセレクションされることも。本格的には高校卒業した2015W杯からだと思います。
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●石田瑞穂 △
$バレー・テニス中心のスポーツブログ昨季Vリーグは石井優、長岡の成長で完全にスタメン落ち。明らかに石井優や長岡の方が機能していました。高さがない割にはあまり特徴がみられないので、サーブを変えるとか、男子並みの1stテンポでのBSを打つとか。他の選手とは違う利点が欲しいです。特にディフェンス。ちょっと厳しい位置にいると思います。

職人的気質があるので、ピンサーや途中出場からの活躍など、メンバー入りする可能性も残ってると思います。

※その他の選手はレセプション力、攻撃力、ディフェンス力を考慮し、外しました。
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これをみると、レセプションアタッカーWSは木村、新鍋、石井優が当確◎。残りはWS1枠とOP2枠を江畑、迫田、長岡、古賀の4選手が争うような気配です。

個人的にはアタッカー枠のOPは3人もいらない。かといって、江畑、迫田のレセプションは難しい。長岡がレセプションアタッカーとしてライトに入るのか?古賀紗理那がスケジュールが合えば、入ることになりそうです。

となると攻撃面で安定している江畑は優勢。ディフェンスがいい長岡も優勢。そしてスケジュール次第で迫田か古賀紗理那という感じでしょうか。こういうと、迫田ファンに怒られそうですが、冷静に考えるとやはり厳しい位置にいると推測します。

この辺りをアメリカ遠征やWGPでしっかりと見ていきたいと思います。現時点での評価がどうなのか、皆さんの率直な意見も聞いてみたい気もします。

では具体的にどんなサイドアタッカーのパターンがあるのか見ていきます。
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●WS木村ーWS石井優のパターン
 木村と石井優をWSとし、長岡、迫田、江畑がOP枠としてライトに入るパターン。これだと長岡が入り、ブロックを安定させ、守備的布陣にした方がいいような気もします。江畑、迫田だとどうなるんだろう。

●WS江畑ーWS木村のパターン
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 このパターンだとレフトは安定しますが、課題はレセプション。長岡、石井優がはいるか?新鍋を入れてロンドン五輪メンバーにするか。個人的には長岡がレセプションができると、かなり超攻撃的な布陣になると思いますので、みてみたいです。

ただ長岡のレセプションをまだ見たことがない。結局欧州遠征でレセプションアタッカーとして陣形に入ったことはなく?、真鍋さんからレセプションに関する信頼を勝ち得てないのかもしれません。モントルーで藤田がレセプション乱れ咲きの時に、シフトに入っただけのような感じでした。まだまだ実践で使えないのかが気になるところです。

$バレー・テニス中心のスポーツブログ●THE 久光
このパターンは、座安がLに入れば、久光なので、違和感なくディフェンスのコンビは行えるかと。久光がどこまで世界に通用するのか?こういうのも見てみたい気がします。岩坂、平井がMBではいれば、セッター以外の6名は久光。興味があります。

●未来の布陣
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[1]WS江畑ーWS木村ーOP古賀
 ブロックがいい古賀選手なので、経験次第で可能性はあるかと思います。

[2]WS石井優ーWS古賀ーOP長岡
 オランダ親善でもありましたが、リオ五輪はもしかするとこの3人中心になってるかもしれません。石井優と長岡が24歳、古賀20歳ととても良い時期。未来に期待です。

[3]WS石井優ーWS木村ーWS古賀
 前にも記事に書いたと思いますが、3WS構想。
2013-05-03 2013全日本女子バレーの『3WS構想』

全員がレセプションアタッカーで、レセプションの陣形を相手のサーブやディフェンスによって、いくらでも変化させられる。このパターンが日本の最終的なオリジナルなのではないか?と勝手に推測しています。

こうやって色々と考えるのは楽しいですね。他にも色んなパターンがあると思います。何かいい案があれば教えてください。

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