【動画】怪我の多い錦織圭にフェデラーのフィジカルを目指す新トレーナー「中尾公一」の力 | バレー・テニス中心のスポーツブログ

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昨年というか、2010年から毎年のように怪我が続く錦織圭。才能は抜群なだけに、すでにトップ10の実力がありながら、怪我に泣き、棄権が多く、上位進出ができない状況が続きます。

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もし下記の怪我がなければ、トップ10に入っていたかもしれないと思うくらい充実したテニスの頭脳・メンタル・技術・反射を持つ錦織圭です。

ここ2年間を見ただけでも、何と7回もの棄権があります。よく見ると、2012年4月からの10か月で6回だから、2か月に1回は怪我ということです。逆に言えば、それだけ上位進出ができて、連続的な試合数が多くなっているということもあります。

・2011年8月 全米オープン 1回戦モンタネス戦、腰痛で棄権
・2012年4月 バルセロナ500大会 準々決勝ベルダスコ戦、左脇腹痛で棄権
・2012年10月 上海マスターズ1000大会 2回戦クエリー戦、右足首痛で敗退
・2012年10月 パリマスターズ1000大会 3回戦シモン戦、右足首痛で棄権
・2012年12月 シンガポール・エキシビジョン ティプサレビッチ戦、右手首痛で棄権
・2013年1月 ブリスベン250大会 準決勝アンディ・マレー戦、左ひざの故障で棄権
・2013年1月 全豪オープン 4回戦フェレール戦、左ひざの怪我もあり敗退
・2013年2月 デルレイビーチ250大会 1回戦カルロビッチ戦、左脇腹痛で棄権

と満身創痍に見えてしまう。それほど今の男子のテニス界は恐ろしい程のフィジカル・グランドスラム1試合5時間を戦い、それを7試合で優勝を目指すという過酷なスポーツになりつつある現状。

ただよくこんなに怪我がありながら、現在の世界ランク16位は凄まじいなと改めて思うばかり。

そのためには、怪我をしない程度の力みがない無理ないフォームでのテニススタイルが要求され、錦織の得意ショットである、「Air Kei」:フォアのジャックナイフ(前にブロードジャンプして打つジャンピングフォア)は、膝や足首に怪我のリスクがある打ち方で、今や封印されている状態。マスコミはこういうアニメチックなウィニングショットが大好きですけど。今のテニスには必要ないかなと自分も思います。

2013年の錦織を見ていると、力みが見られないプレーが多く見えます。その一番の目的は怪我防止のため、筋肉疲労を減らすフォームを検討していると聞きます。

それが全豪オープンの際の下記のコメントにでています。
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無理がない打ち方で、ケガをしない体を手に入れるため、今年から新しいトレーナーを雇った。そのトレーナーによると「体のお手本はフェデラー」だという。身長など体格は違うが、フェデラーのような自然な動きをすることでけがを減らすのが目的だ。
http://www.nikkansports.com/sports/news/p-sp-tp0-20130117-1072966.html

錦織に今必要なものは、強靭な体。2週、3週優勝できるほど戦い抜いても耐えれるフィジカル。

そのフェデラーのスイングフォーム動画を比較してみたいと思います。下記の意見はあくまで個人的な意見なのでご参考までに。

【2013全豪練習でのフェデラー】

本当に軸(体幹)がブレずに、楽に楽にリラックスしたフォームで打ててます。それでもボールの球威はすごく、伸びる球質です。特に見ていただきたいのは、バックスイングの小ささ。錦織と同時に再生するとわかりやすいですが、引いたらそのまま垂直降ろし、すぐスイングしています。

これがあの世界一速い超高速ライジングテニスを生み出していると考えます。後ろ足と、頭が安定した本当に素晴らしいスイング。ここまでリラックスできて打てていれば最高です。打点も常に自分の体の1m程度前というのがよくわかります。

このリラックスしたスイングが30歳を超えても世界No.1になり、ウィンブルドンでも勝てるテニスができると思います。怪我が少ないこともこのスイングが大きいでしょう。

【2012ジャパンオープン練習での錦織】

上半身裸なので、どこに力が入ってるのかがわかります。錦織のフォアは、スピンボール系。オープンスタンスで打った後にジャンプをするので、バックハンドに比べると打点がぶれやすい傾向にあると考えます。しかし体幹がぶれない素晴らしいフォームです。

体の回転を上手く使い、打つ瞬間に爆発させるうち方です。フェデラーと比べるとバックスイングが大きいですが、178㎝と世界から比べると小柄、フェデラーの185㎝よりも小さい。その体格差を補うためのスイングと考えます。

フェデラーと違い打つポジションが違い、移動しているので、何とも言えませんが、ショットの入るまで、そしてショット後の錦織のステップ数の多さが目立ちます。

【2012ウィンブルドン決勝でのフェデラー】

フェデラー得意のウィニングショットの回り込みのフォアハンドです。全体重を乗せながらも軸はぶれないしなやかであり、力強いスイングだと思います。

【2012全豪でのフェデラー】

フェデラーの多彩なショットをご覧ください。全てに軸がぶれない。振られても下半身が低く、体幹が安定しているのがわかります。

【2011エイゴン国際での錦織】

まだ覚醒前の錦織なので、何とも言えませんが、ちょっと前までに細かくステップを踏み、右足の反動と体幹を使ったスイングですが、フェデラーと比べると力みが多く見えます。

もっとリラックスできるフォームで威力が変わらないショットが打てれば、1ショット自体の体への負担が減り、疲労が軽減し、体の負担・怪我が減少すると思います。

【錦織の左膝痛の原因と考えられるサーブの着地】

身長がない錦織は、どうしても体全体を使ったフォームになってしまう。その際に斜め前に大きく飛び出し、ジャンプした後の着地が左足で全体重の衝撃を毎回受けます。

その左足の着地(開始35秒程度)を見てほしいんですが、どうしても左側に傾く傾向があるので、この際の捻りが左ひざの炎症になっているのでは?と自分は考えます。
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これからの錦織に必要なのは、

[1]年間を通してのツアー出場スケジュールの見直し
現在の錦織は、5試合以上の連続試合に耐えられない体。決勝まで行くと、ほぼ怪我している状態が目立ちます。2012ジャパンオープンもそうでしたし、5試合連続ストレート勝ちで試合時間も80分程度/1試合だった完璧な内容の勝ち上がり方にも関わらず、腰と背筋に影響があったとか。

現在の錦織に必要なのはスケジュールの見直し。5試合以上連続で戦える体にないような状態。デルレイビーチの1回戦カルロビッチ戦でのアメリカの解説者も「錦織は将来のためにもスケジューリングを真面目に考えた方がいい。でないと、このまま引退する日も近くなる可能性が高い」と言うほど。

となると、25、26歳くらいでテニスのピークを迎えることには体がボロボロでテニス自体はトップにいながら、体の故障で引退も考えられるということ。


確かにそれは上記の怪我の多さを見る限り、本当に可能性がある訳で、2012年は23試合でていたところを、月2大会程度でグレード500と1000の試合を上手く回り、グランドスラムも合わせて、年間17、18試合で回ってみてはどうかと思います。

ちょっと今のスケジュールでは、テニスの技術とメンタルが伸び、勝ち進めば進むほど、体に支障をきたしているので、かなり厳しいです。長くテニスをするためにも、スケジュールの見直しをしてほしいと思います。

[2]生活全体の改善
現世界ランクNo.1のジョコビッチが2011年から覚醒し、42連勝などもありながら世界1位に上り詰めました。しかしジョコビッチも世界3位まで2007年19歳で一気に駆け上がったにも関わらず、そこから伸びなかった。

なぜならグランドスラムの準決勝や決勝など4セットや5セットになると、極度の疲労感・脱力感に襲われるという症状があったそうです。その原因を突き止めるために、体の精密検査を行ったところ、どうも食品成分のグルテンにアレルギー的な大きな影響があったとか。その関連記事はこちら

そこでグルテンフリーダイエットを常時行い、グルテンのない食生活で完璧な肉体を得た瞬間に、現在の神の領域のテニスができるようになったそうです。
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だから錦織も遺伝性だとは思いますが、筋疲労が他よりも早く、更に筋断裂も早いので、怪我につながりやすいと考えます。

まず筋肉を強固に作るための食事に替え、徹底的に食生活を見直しした方がいいようにも思えます。ジョコビッチに医療検査機関を相談したらどうだろう。

最後に中尾公一さんの力、コーチのデンテ、そしてマネージメントがこれからの錦織を本当に大きく左右するでしょう。期待したいです。

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