男子テニス界の流れと錦織トップ10への道 | バレー・テニス中心のスポーツブログ

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全豪オープン2013の男子決勝は、見事に世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が6-7(2)、7-6(3)、6-3、6-2で世界3位アンディ・マレーに勝利し、3連覇。しかもフィジカルも余裕が少しあっての優勝でした。去年の5時間53分のナダルの決勝とは違いました。

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最後はマレーの疲労蓄積が足の痛みに変わったようですが、フィジカルも含めての勝利かと思います。準決勝を決勝の3日前にわずか5ゲームしか与えないフェレール戦を解消で乗り切り、しかもマレーよりも多い休息1日。マレーは2日前にフェデラーと5セットフルマッチを戦い、疲労困憊。これが大きく差を分けたように見えました。

テニスというスポーツは、ビッグショットで決まる時代ではなくなってきている。スピードや技よりもどれだけつなげる場所に返球できるかというフィジカルが最も大切な時代に入っている気がします。

もちろん返球だけでは勝てませんので、サーブ、リターン、ショット、ボレーなど全ての総合力がないと勝てない時代。一時期はサービスエースが多すぎて、ボールの空気圧を減らし、スピードを抑えたこともあったほどでしたが、このトップ4(ジョコビッチ、フェデラー、マレー、ナダル)の登場により、テニスがより進化し、サーブよりもリターンが上回るフィジカルにまで達してしまった感があります。

だからこそ、今のテニスはおもしろいのかもしれません。どちらかというと限界点を決める大会がグランドスラムという気もします。

先日、おお!という記事が出ましたが皆さんは見られたでしょうか。ここ数年良く言われていることですが、女子も男子も新鋭選手の活躍が非常に少ないこと。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/tennis/all/2013/columndtl/201301220002-spnavi

男子選手においては、世界ランク250位までに10代の選手が1人もいないこと。1990年代、2000年代は一発屋のビッグフォアやビッグサーブでも勝てた時代でした。番狂わせも多く、トップ3シードが序盤で負けることも。

でも最近は非常に少ない。トップ10ですら負けることがほぼない。それはやはりサーブ、リターン、ショットなどの総合力、特に選手達のディフェンス力がアップしているので、簡単に5セットマッチでは勝てないようになってます。それがまだ体が成熟していない10代の選手が勝ち進めない大きな原因となっているように思えます。

今の時代はウィナークラスのショットが1回では勝てず、3回、4回と打たないと1ポイント取れない時代。となると10代の選手では明らかにフィジカル的に不足しています。現にトップ50をみても、最も若いのは22歳のゴフィン(ベルギー)。

23歳で若くない錦織ですが、トップ50は下から3番目?でしょう。それだけ、若手が勝てないフィジカル(ディフェンス力の必要性)の時代になっているということだと思います。

錦織の4回戦のあまりにもの惨敗に、しばらくぐったりしてました。でもそれだけフェレールが完璧な錦織シフトを引き、戦略勝ちだったかと思います。ある意味、ロンドン五輪ではナダルが欠場し、金メダル候補としてもスペイン国からも期待されていたのに、まさかの準々決勝敗退。その対戦相手が錦織だったことが、フェレールの壮絶な執念というか、並々ならぬ思いにつながったような気がしました。



錦織の怪我は単なる炎症で大したことはないらしく、次大会のメンフィス500大会には出場予定らしいです。少し安心。

でもこれだけ膝の炎症が続くとなると、サーブの時にジャンプして着地する衝撃がそのまま左膝にきている感じはしますね。着地も真っ直ぐできればいいですが、若干横にブレた感じの着地。

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上記の写真でサーブを打つ時にジャンプして打ち(写真上)、そのサーブの着地(写真下)の際に左足で着地してますが、軸が体の左側にぶれているので、体重がそのまま左足にかかり、錦織選手の場合はサーブを打てば打つほど、膝のブレが膝の炎症につながっているのではないかと推測します。

だからサーブフォームを改良した方がいいと思います。思い切ってジャンプ無で打つフォームに変えるか? ジャンプしても着地がブレない状態に持っていくか? サーブが原因とは一概に言えませんが、フォアはほとんどオープンスタンスなので、左膝を捻るということはなりにくい。となるとサーブしかないんです。

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ちょっと昨年の5月から左腹筋、右肩、右足首、左膝の怪我ばかりで満身創痍の感じもしますが、今年は大会数を減らして、トレーニングを増やすというスケジュールのようですので、期待したいですね。今年1年は自分のフィジカルをしっかりと怪我なく戦えるように鍛え上げること。

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ただフェレール戦を見て世界1位ジョコビッチと明らかに違うなと思ったのは、「サーブ力」これに尽きるんじゃないでしょうか。

ジョコビッチは1stサーブの精度と変化でフェレールからエースを獲れるサーブの精度がありますが、錦織のサーブはミドル寄りのコースばかりで、なかなか精度が上がらない。

ノータッチエースでなくていいんで、サーブ1本でポイントを取れるサーブの精度を上げれば、もっとサービスゲームも戦いやすくなり、試合をゲームメイクするのが楽になると思います。4回戦のフェレール戦では、全てフェレールにリターンされたので、明らかにサービスゲームでのラリーが長くなり、完敗に終わってしまいました。

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膝の炎症との戦いもありますが、まずはサービス力をアップし、トップ10選手に確実に勝てるようなサーブキープ力を見せてほしいです。

自分の理想としては、まず250大会レベルで優勝をすること。ATPツアーのランキングポイントシステムは、女子と比べるとベスト4以上のポイントと2回戦程度では全く違います。最低でもベスト4に入り続けないと、ベスト8では全くランキングが上がりません。

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女子はグランドスラム1回戦勝っただけで100p。でも男子は3回戦進出でもまだ90p。男子のポイントシステムは、世界王者を作り上げるシステム。上位に勝ち残らなければ、ポイントは大きく獲得できない。

だからジョコビッチは18試合程度でも立派な世界王者になり、ゆったりとしたスケジュールで王者を保持できるポイント制だと思います。しかし女子は1回戦から100pもあるので、世代交代が激しく、世界1位でもある程度数多くの大会にでてポイントを獲得する必要があります。

女子は全て3セットマッチ。近年、男子はラリーも長く試合時間も伸び、更にGSは5セットマッチなので、現行の方がいいのかもしれませんが、トップ20くらいはあまり変化がないですが、それ以外は一つの大会の上位進出や優勝だけで30位、40位アップということも稀ではありません。

よって、錦織は
250大会:最低決勝以上、出来れば優勝
500大会:最低ベスト4以上、出来れば優勝
1000大会:最低ベスト4以上
グランドスラム:最低ベスト8以上

くらいの成績がないと、トップ10に入るのは厳しいでしょう。現行でも錦織は23試合でてます。それを減らすとなるとおそらく年間20試合くらいでしょうか。

グランドスラム2000:4大会 →ベスト8が3回、4回戦1回で1260p
マスターズ1000:9大会 →ベスト8が5回、ベスト4が1回で1260p
500大会:5大会 →ベスト4が3回、優勝1回で1040p
250大会:2大会 →決勝1回、優勝1回で400p

と20試合程度になるんじゃないかと思います。この素晴らしい成績でも合計3960p程度で世界ランク8位です。

トップ10に入るには、最低でもこの程度の成績がないと厳しい気がします。現在2013.1.28での世界10位ガスケは2720p。トップ10に入るには3000p。去年の倍近くのポイントが必要だということです。

非常に厳しい数値ですが、今の錦織のテニスレベルであれば十分に可能でしょう。怪我などで棄権が無く、過ごせれば世界ランク8位以内で年末のツアーファイナルに出場する可能性も十分にあると思います。

今年はトップ10と言わずに、トップ8でツアーファイナルを戦ってほしいです!


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