[バレー]大一番で出た日本と韓国の実績と経験の差 | バレー・テニス中心のスポーツブログ

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ロンドンオリンピック女子バレーは3位の銅メダルということで、28年ぶりのメダル獲得と素晴らしい成績で終わりました。


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本当は金メダルが良かったけど、28年ぶりにやっとやっとでとれたことは、本当に素晴らしいことです。本当に心の底から、素直に喜びたい。早く銅メダルをかける表彰式をみたいです^^


3位決定戦は大会前の予想を反し、韓国となりました。準々決勝を3-1でイタリアにマグレではなく、圧勝した試合は見事でした。


韓国は戦力分析でも言いましたが、特に特徴がない。サーブ、スパイク、ブロック、ディグ、レセプションなど全て7,8位のチーム。


たしかに現在のバレー界の中では世界No.1,2を争うアタッカーにキムヨンギョンが成長し、3-1くらいで日本の勝ちかなと思いましたが、日本の圧勝かなと予測してました。


世界最終予選で1-3と内容的には完敗をしてますが、今回は日本のレセプションが非常に安定してましたので、問題ないだろうと思ってました。最終予選は10~30%台のレセプションだったので、日本としては欧州チームみたいなハイセットの連続でなかなか連続得点ができなかった。


でも今大会は、木村が何とか踏ん張り、そして何よりも新鍋の安定性ですね。木村が少しアタッカーよりのレセプション体系に入ったことで、よりスパイクに集中しやすい環境になり、負担が激減したと思います。


ではなぜ日本は3-0の圧勝で韓国に勝ててのか?振り返ってみましょう


1大舞台でのメンタルでの実績と経験の差

 実績を見てみると、

[日本]

2010年 → WGP5位、世界バレー3位

2011年 → WGP5位、W杯4位

[韓国]

2010年 → 開催事情で不参加、世界バレー13位タイ

2011年 → WGP9位、W杯9位


など、韓国はWGPでは決勝ラウンドの経験さえない。すなわち、プレッシャーのかかる舞台をチームとして1度も経験してない。キムヨンギョンは、ヨーロッパチャンピオンズリーグ優勝、MVPといくつもの経験をしていたが、他の6選手は、準決勝、3位決定戦自体が初めてだったと思う。


この大舞台での経験の差が大きく出た。日本は、


・世界バレー → ブラジルとの素晴らしい試合内容での準決勝、アメリカとの死闘3位決定戦

・W杯 → メダルがかかった大一番のW杯ドイツ戦の激戦の勝利!


と毎年、世界大会ごとに激戦をくぐり抜けてきた。だからこそ、この大一番でも落ち着いて相手の弱点をつき、レセプションを見出し、ヨンギョン以外にはきっちりマークをつけ、ヨンギョン以外を完全に封じ込めた。


バレーはリベロを入れて7人で主にするスポーツ。1人のエースがいたくらいでは勝てないというのがまざまざとわかった試合だったと思う。イタリア、ブラジルには勝ったが、日本には2か国以上のディグがある。よって、MBやOPの細かいタッチ攻撃や時間差などが通じない。


そこから自ら崩れてミスをしてしまった。この試合の韓国のミスは、20本。連続ポイントを使用としたところでの不用意なサーブミスが多かった。この辺りが、大舞台をこなしてきた日本のチーム力と勢いで勝ってきたチーム力の差かなと思いました。


更に韓国はプールBで実力差があり、調整できる試合が1試合もなかった。全てが決勝戦のような戦いをしなければならなかった。準決勝から劇的にコンディションが落ち、3位決定戦では更に落ちたようにも見えました。この準々決勝以降にピークを合わせられなかったのも、敗因の1つと考えられます。


2看板エースの差

韓国は皆さんも御存知のように192㎝のキム・ヨンギョンが一人で決めて、勝つパターンが多い。しかしオリンピックでは、他の5選手も上手くサポートし、活躍していた。


しかしこの試合キムヨンギョンは満身創痍。それはそうだと思う。キムヨンギョンは、この準決勝終了までに185点で、2位の選手に40点近く離して、断トツのベストスコアランキング1位。肩にも数多くのテーピングがあり、序盤からジャンプもあまりできずに、明らかにコンディションが落ちていた。


日本のブロックが出場国中最も低いこともあり、上手さで何とかカバーをしていたが、本調子ではなかった。そのため、サーブミスやネットタッチやBSラインを踏んだりと、今までにないミスを連発。それでも21点をたたき出すのは、さすが。


しかし日本にはヨンギョンまではいかないが、3人のエースがいる。木村沙織、江畑幸子、そして迫田さおり。レセプションができないので、迫田、江畑の2人が同時コートインすることは、まずないが、どちらかが確実に活躍できるという3枚看板が非常に大きかった。


この選手層の厚さが、3位決定戦でキムヨンギョン並の活躍を見せた迫田の活躍を生み、この試合3セットで23点とヨンギョンを上回った。プラス木村沙織もいる。更には迫田が崩れても江畑幸子がいる。


このトリプルエースの存在が、選手層の厚さが圧勝劇を生んだ1つの要因だと考えられます。


[最後に]

韓国のバレーは、明らかに日本のレセプションを見ださない限り、日本には通用しない。日本のレセプションが30%以下に落ちたときに勝機が見えてくると思います。最終予選のように。


ただ、韓国の選手達はまだ若い。ヨンギョンもまだ24歳。リオ五輪に合わせたチームと言っても過言ではない。これから、ヨンギョン以外の攻撃力とディフェンス面の向上が大きな課題でしょう。


でもベスト4進出は素晴らしいと思います。不調時のブラジルを3-0、イタリアを3-1と破ったことは大きなチームの成長で、昨年は故障者だらけで散々な結果だったが、最終予選にチームのピークを合わせてきただけあって、素晴らしかったともいます。


これで、日本は竹下、佐野、大友がバレーは続けるかもしれませんが、しばらく代表から引退するでしょう。年齢的には井上も可能性がありますね。ただ結婚しているので、まだまだバレーはやると思います。その辺りはまだまだわからないです。


日本は課題にしていたセッターの大型化、そしてリベロのアンダーではなく、オーバーでのセットと。大きな課題をリオ五輪に向けては、セッター176㎝の宮下、元セッターでJオーバーセットができるリベロの座安に大きな変化をもたらしてくれると思います。


34歳竹下~22歳新鍋と非常に幅広い世代がいるので、次世代、そして更に未来世代とこの経験をつなげることができます。できればジュニア、ユースが非常に選手が不足しているだけに、今の全日本クラスとは大きな差があります。地道なトレーニングで大きな成長を遂げてほしいですね。


これで次のリオ五輪では明確に『金メダル!』を目指せるし、これからは国民が勝って当たり前という意識に変わってくるでしょう。これからがプレッシャーとの大きな戦いだと思いますので、是非若い世代に期待したいです。


感動を本当にありがとうビックリマーク