ロンドンバレー戦力分析[10]ドミニカ | バレー・テニス中心のスポーツブログ

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プールAの第3戦の相手は、ドミニカ共和国。


皆さんご存知の世界的なエースWSデラクルスがいるチーム。日本からすると油断できないあまり相性が良くない国ですね。ドミニカは実力がありながらも、前回の2008年は前代未聞のFIVBの大会直前のルール変更により、カザフスタンが出場するという涙の予選敗退だった。


しかし今回は北中米代表としてキューバを破り、堂々の出場権獲得。日本にとっては、確実に3‐0で勝ち星が欲しい相手です。


【世界11位 ドミニカ共和国】 ※ランクは7月更新

1登録選手

‐‐‐出場選手12名‐‐‐

[S]:2名

 エチェニケ:180cm、26歳

 マルテ  :178cm、21歳

[OP]: 2名

 リベラ  :186㎝、27歳

 ヌニエス :185㎝、28歳

[WS]:3名

 デラクルス:188㎝、25歳

 カルバル :182cm 、31歳

 マンブル  :182㎝、26歳

[MB]:4名

 ロンドン:186㎝、24歳

 エベ   :194㎝、20歳

 アリアス :194㎝、20歳

 バルガス:196㎝、30歳

[L]:1名

 カスティージョ:167cm、20歳


ドミニカは、色々とMB、WS、OPところころポジションが替わるので、一応MB4人にしておきました。


とにかくドミニカは、レセプションは日本戦で10~30%程度ですが、それでもセットを獲る力がスパイカーにありますので、いかに強打を防ぐかがキー。ディグだと限界があるので、ブロッカー陣の活躍なしでは勝利はないですね。


しかしさすがオリンピック。けが人が多かったですがここにきて、全員復帰しベストメンバーになりました。

・平均年齢 24.8歳

・平均身長 186.5㎝ ※リベロ(レシーバー)を除く


ドミニカは基本若い。リオ五輪が末恐ろしいというチーム。ただし繋ぎやディフェンス面が荒っぽいので、ディフェンス面さえ改善できれば、かなり強くなると思いますね。


後は高さはあるもののブロックも意外と良くないんです。もう少しシステム化できる戦略があるといいんですけどね。


※データは、親善試合はあまり参考にならないため、主力が出場する2010年~2012年のWGP、世界バレー、W杯、オリンピック予選の世界大会を中心に引用していきます。ただし、開催国のイギリスのデータは世界大会ではないので、比較データでは記載しません。


2実績

◆2010年WGP:3勝6敗 8位

予選R:3勝6敗

 ・3‐2勝ち ドイツ、中国、イタリア

 ・0‐3負け ポーランド、ブラジル、オランダ

 ・1‐3負け アメリカ、日本

 ・2‐3負け オランダ


◆2010年世界バレー:17位タイ 1勝4敗

予選R:1勝4敗

 1‐3ロシア、0‐3韓国、2‐3トルコ、0‐3中国、3‐1カナダ


【2010年合計】 4勝10敗

世界バレーの準決勝ラウンド進出は確実かと思われましたが、韓国によもやのストレート負け。やはり若さと荒っぽさが同居するドミニカ。ディフェンス面のミスが攻撃力を上回ってしまいます。まだまだデラクルスもスパイク得点よりも被ブロックやミスの方が多く、成長途中でした。


◆2011年WGP:12位 2勝7敗

予選R:2勝7敗

 ・3‐1勝ち ポーランド

 ・3-2勝ち カザフスタン

 ・2-3負け アルゼンチン

 ・1‐3負け イタリア、日本

 ・0‐3負け ポーランド、アメリカ、中国


◆2011年W杯:8位 5勝6敗

 1‐3ドミニカ、3‐0アルジェリア、0‐3イタリア、1‐3中国、0‐3日本、3‐1ケニア、

 3‐2ドイツ、0‐3アメリカ、3‐2セルビア、3‐2韓国、0‐3ブラジル


【2011年合計】7勝13敗

イマイチ結果が出ないドミニカ。攻撃力はあるが、まだまだ波がある。繋ぎとレセプションが良くなるともっと勝ち星が増えてもいいが、自国のコーチ陣では限界が来ているのかもしれない。


トルコのようにブラジル人監督など、他国のバレーシステムを取り入れても面白いと思うが、国方針がそこまでではないので、どう変貌するか。デラクルスなど世界有数のアタッカーもいるだけに、能力は高いが、結果に出せてないチーム。非常にもったいない2シーズンだった。


3年度別の傾向
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※上記はチーム別の数字

※サーブ効果=100ー相手レセプション%

※順位は世界バレーorW杯ランキング(オリンピック出場国のみ、イギリス除)


ブロックとレセプションは、2010年より2011年が上がっている。とにかくリベロのカスティージョがやっかい。W杯でもレセプション60%と規定外だったのでランキング入りしなかったが、ランキングに例えると、佐野に次いで3位となる。


また日本のような外国より軽いスパイクに対しては、軽く拾ってしまう傾向がある。デラクルス封じをしながらも、攻撃はカスティージョを上手くかわすような攻撃をしたい。特に速い攻撃には弱みを見せるので、山本・井上などのMB陣の攻撃がどう出るかでしょう。


4戦力分析
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※7つの部門で1~5の段階評価をしました


ドミニカは、レセプションでリベラとカルバルの活躍は厳しいと思うので、レセプションが乱れた状態でのデラクルスと他のアタッカー陣が踏ん張るしかないでしょう。


デラクルスが大当たりしてしまうと、他チームも主導権を握りにくい試合になるでしょうね。


52012年の新戦力

新戦力ではないですが、カスティージョが急遽戻ってきたこと。それだけは本当に意外でした。デラクルスとカスティージョマークです。


ドミニカの対戦スケジュールは、


1戦:イタリア 16:45

2戦:ロシア 14:45

3戦:日本 9:30

4戦:イギリス 16:45

5戦:アルジェリア 9:30


ドミニカは、イタリア→ロシア→日本といきなり強豪3連戦。ここをどう戦い抜くかで、予選突破は決まりそう。おそらくイギリスには勝つので、4位以内は問題ないと思いますが、いったん崩れ始めると止まらないので、W杯のようにアルゼンチンに敗退したりする可能性もあるりますね。


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