北朝鮮から韓国に亡命した黄長※(ファン・ジャンヨプ)・元朝鮮労働党書記(87)が4日、来日した。警備上の理由などから滞在中の行動日程は公表されていないが、政府関係者らによると8日まで滞在し、北朝鮮による拉致被害者の家族や国会議員らと面談する。黄元書記の来日は亡命後、初めて。

 黄元書記は4日午後、訪れていた米ワシントン発の旅客機で成田空港に到着した。空港では千葉県警などによる厳重な警備体制が敷かれ、報道陣の前に姿を見せないまま、警視庁の車に乗り込んだ。

 来日は、中井洽・拉致問題担当相が「北朝鮮の国家体制の状況を伝えてもらうため」として韓国の政府関係者を通じ要請していた。拉致被害者家族との面会が実現すれば、03年6月に家族会メンバーが訪韓した際の面会以来となる。黄元書記は、拉致問題について詳しく知らないと話しているとされ、今回の来日で新たな情報がもたらされる可能性は低いとみられる。滞在中、参加者を限定した講演も予定されている。

 黄元書記は、北朝鮮の指導理論「チュチェ(主体)思想」の権威で、金正日(キム・ジョンイル)総書記の側近だった。97年1月に日本を訪問し、帰国途中の北京で韓国大使館に亡命申請。同年4月に亡命した。その後は、北朝鮮の体制に対する批判的な言動をしている。04年に衆院外務委員会が招へいに動いたが、韓国政府との調整が難航し実現しなかった。【合田月美、曽田拓】

 ※火へんに華

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