愛知県内の寺にグループで押し入り、男性に重傷を負わせたとして、強盗致傷などの罪に問われた韓国人高炳石被告(32)の裁判員裁判が10日、名古屋地裁(手崎政人裁判長)であった。法廷では、検察官が被告を取り調べた様子を録画した約70分間のDVDが再生された。
 被告は9日の初公判で起訴内容を大筋認めたが、弁護側はグループ内での役割や認識など情状面で争っている。DVD映像は裁判員や検察、弁護側双方の手元にあるモニターに写し出され、傍聴席には音声だけが流れた。
 再生記録によると、検察官は黙秘権を告知した上で、計画段階から事件後までの経緯に関する被告の供述調書を読み上げ、通訳が韓国語に訳して説明した。被告は途中で追加や訂正を訴え、検察官が3カ所を修正。再び読み上げた後、被告が調書に署名、なつ印する様子が流れた。
 この後、高被告は被告人質問で、弁護側の質問に「DVDは検察官の調べでやりとりした内容の20~30%しかない」と説明した。
 一方、検察官が「DVDの記録でわたしが他にも訂正や追加がないか聞いているが」と尋ねると、被告は「録画前の取り調べの際、検察官が(調書の)量が多くなるので要点だけと言って、応じてくれなかったから」と答えた。裁判員は質問しなかった。
 起訴状によると、高被告は韓国で知人の男3人と共謀し、2005年8月に来日。愛知県豊川市の寺に絵画を奪う目的で押し入り、住職の長男を包丁で刺し、重傷を負わせたとされる。 

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