■露大統領「逃げるつもりない」

 【ワシントン=酒井充】鳩山由紀夫首相は13日午後(日本時間14日未明)、ロシアのメドベージェフ大統領とワシントン市内で25分間会談した。大統領は、北方領土問題について「領土問題は難しい問題だが、自分はこの問題から逃げるつもりはない」と述べた。鳩山首相は、「首脳レベルの話し合いを通じて解決の道を探りたい」と応じた。

 会談後、鳩山首相は市内のホテルで記者団に「9月にロシアを訪問したい」と語った。実現すれば首相にとっては就任後初のロシア訪問となる。

 会談で、鳩山首相は北方領土問題について、「(政治と経済という)車の両輪のうち、政治の問題である領土の帰属と、帰属を画定した後の問題があり、後者は実務的に相当進んできている」と指摘した。その上で、「(領土交渉を)役所同士でやってもらちがあかないので、トップ同士で解決したい。それが唯一の手段だ」と述べた。

 首相は、6月にカナダで開かれる主要国首脳会議(G8)や11月の横浜でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)のほか、訪露するなどして、今後、年内に3回の首脳会談に臨み、領土問題解決への道筋をつけたいとの考えを示した。

 これに対し、メドベージェフ大統領は「両首脳間で静かな雰囲気の下でじっくり協議したい」と述べた。

 領土問題をめぐっては両首脳の意欲表明と裏腹に、具体的な進展がない状態が続いている。

 一方、会談で首相は米露両国による新たな核軍縮条約「新START」調印を「歓迎する」と評価。大統領は「ロシアはハイテク分野で日本に学ぶところがある」と経済協力に期待感を表明した。

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 鳩山首相は13日夕(日本時間14日朝)、政府専用機でワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地を出発した。14日夜に羽田空港に到着する予定。

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