家畜伝染病・口蹄(こうてい)疫が宮崎県で拡大する中、和歌山県の独自ブランド「熊野牛」を扱う熊野牛子牛市場(田辺市秋津町)で25日、子牛の競り市が行われた。職員らが子牛を積んだトラックなど市場に入る車両を念入りに消毒、敷地内も石灰がまかれるなど“厳戒態勢”での競りとなった。

 同市場は県内唯一の子牛の競り市場で、競りは年4回行われる。この日は県内で生まれ育った生後8~10カ月の子牛計62頭が競りにかけられた。口蹄(こうてい)疫問題で出頭を控えた農家もあり、子牛の数は通常の約6割と少なかったが、宮崎で感染が拡大する非常事態の中での競りとあって、関係者は緊張した表情で臨んだ。

 熊野牛産地化推進協議会の打越章介会長(62)は「宮崎県の問題は他人事ではない。いつ和歌山にも飛び火するか分からないだけに毎日が心配の連続」と話した。また、同県上富田町の生産農家の男性(68)も「子牛は家族同然で飼育してきた。口蹄(こうてい)疫の発生は何として避けねば」と心配そうな表情で運び込んだ子牛を見ていた。

 競りは、大阪や奈良、島根、愛知などの業者12人が1頭ずつ姿形や健康・発育状態などを見定め、落札していった。

 県内では約3600頭の肉用牛が飼育されており、うち約450頭が宮崎県産という。

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