沢の鶴 実楽repo管理人のブログ

このブログは、神戸・灘に蔵をかまえる“沢の鶴”が酒米の王様「山田錦」の田植えから、お酒になるまでを一貫してお伝えするブログです。

Jitsuraku Blog ~How to make sake


We will transmit process of making sake through this blog.


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今回は…

『実楽きっての二刀流』 藤原敏一(ふじわらとしかず)様のインタビューです。

 

会社勤務をされながら営農組合の仕事にも熱心に取り組まれ、

まさに『実楽きっての二刀流』である藤原敏一様に、稲刈り作業の忙しい最中

にお話をうかがいました。

 

― 会社勤務と営農組合の仕事の両立は大変だとは思いますが、

   どんなお考えからですか? 

昔から生まれ育ったところで山田錦を作っていて、家も先祖代々で山田錦を

作っているので、自分もやらなければと思ってやっているだけです。
 

本音を言うと、父親を14年程前に亡くしていて、父親が生きていればまだこんなに

身を入れてやっていないのではとも思います。

父親が亡くなったのでその代わりを自分がしなければという思いからです。
父親が亡くなった時期と営農組合が立ち上がったのが同じ時期で、父親がいなくなり、

私は農業については父親まかせで何も知らなかったので、営農組合にお邪魔して、

教えてもらいながらここまでやってきました。

 

― 会社のお仕事と営農組合のお仕事の両立で心がけておられることはありますか?

体調にだけは気を付けています。

特に営農組合の仕事である農業は肉体労働ですので、無茶はしないようにと

心がけています。
 

また、私は銀行に勤めているので連続休暇を必ず取ることになっていて、

一般的には夏休みとして8月に取る方が多いのです。

ある年、営農組合長に、「稲刈りの時に連続休暇を取りましょうか?」と言うと、

「それ頼む!」ということになり、それ以来、私の場合は夏休みではなく、“稲刈り休み”として、会社でも定着しています。

 

― 営農組合の仕事は朝から夕方までどんなスケジュールなのですか?

営農組合は朝8時から夕方5時までの勤務時間になっています。

朝8時に来て、今ならコンバイン等の刈取り機械の整備をして、稲の露が落ちるのを待って、圃場に出るという感じです。天候にもよりますが、露が落ちるのは早くて9時半くらいでしょうか。
夕方は5時頃を目途に作業を終えますが、稲刈りの時期は田んぼのキリが良いところまでということで、6時を過ぎてもライトを付けながらやることもあります。

 

― 山田錦栽培の中でこだわりを持っておられることはありますか?

山田錦栽培を自分でやりはじめて13年目になりますが、まだ「こだわり」と言えるところまでいけていません。(笑)
品質の良いものを作りたいとは思っていますが、会社勤務しているので土日の休日にしか農作業が出来ないので、なかなか良いものを作れないですし、自分ではまだまだそこまでの境地には達していないと思っています。

― 山田錦を栽培されて、難しいと感じるところ、苦労するところは?

難しいところばかりです。

お酒になる米ですから、良い品質のものを出そうと思っていますので、

そう思うとなかなか難しいです。
山田錦は背が高くて実が大粒な品種なので、良く実った山田錦はある程度倒れてくるものですが、なかなかそこまで持っていくのは難しいです。
母親からよく言われるのですが、「山田錦はコケてなんぼ」。

ピンと立った山田錦を見るとイヤミを言われます。(笑)

 

― 山田錦を栽培していて今までで一番印象に残っているのは?

今年の稲刈りを営農組合の方と二人でやっていて、私の田んぼを刈っている時、

自分では今年はそんなに出来が良くないと思っていたのですが、「今年は良くできているな」と褒めていただいたことが印象に残っています。やはり一緒に仕事をしている方に褒められるのは嬉しい事ですね。

 

― 沢の鶴の商品で一番おいしいと思うのは?

大吟醸瑞兆が好きです。自分へのご褒美です。
たくさん飲んでもきりがないので、普段は1合くらいしか飲みませんが、

晩酌は毎日しています。

 

― これからの沢の鶴に期待することは?

日本酒の消費がもっと伸びていくように、新しいアイデアを持って、

新しいお酒を作っていただきたいと思っています。

― 皆さんにお聞きする最後の質問です。「藤原敏一様にとって、山田錦とは?」

子供みたいなものです。なんとか良いものを作りたいと思う対象ですね。
種から始まって、田植えしてからの水管理や、肥料をやって手をかけて大きくしていく過程で、子供のように感じています。

 

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「日本酒の消費がもっと伸びるように、新しいアイディアを持って、新しい酒造り」

丹精込めて作っていただいた山田錦に込めた藤原さんの思いを

お酒に変えて、消費者にお届けする・・・忘れてはなりません。

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