沢の鶴 実楽repo管理人のブログ

このブログは、神戸・灘に蔵をかまえる“沢の鶴”が酒米の王様「山田錦」の田植えから、お酒になるまでを一貫してお伝えするブログです。

Jitsuraku Blog ~How to make sake


We will transmit process of making sake through this blog.


テーマ:
毎回素敵な山田錦の生産者さんが登場しております。

「実楽山田錦 農家さんに聞く!」


今回で、第4弾となります。
4人目は、どんな生産者さんでしょうか?

『農業と仕事の両立にこだわりを持った兼業農家』 
辻田 政顕(つじた まさあき)氏のインタビューです。


~「限られた時間の中でいかに効率よく農作業が出来るかを
           絶えず考えながら農業と向き合っています。」~

― 辻田さんは山田錦を栽培されて何年になりますか? 

生まれた時から農家なので、山田錦との関わりは子供の頃からです。
今のようにテレビゲームではなく、身近にある田んぼや川でよく遊んでいました。
中学生の頃から半分遊びのような感覚で機械作業を手伝い、実際の栽培は就職してからになりますので、約30年。親から任されてから18年程になります。

― お仕事をされながら山田錦栽培をされているという事ですが、
   両立する為に何か心がけている事はありますか?

兼業農家になりますので、会社勤めが主です。農業は生き物を扱うようなものなので、毎日の生育を見られたら一番良いのですが、会社勤めが中心ですので、空いた時間、仕事の休みの日に農作業をする事になります。
そこで心がけているのは、限られた時間の中でいかに効率よく農作業が出来るかをイメージし、絶えず考えながら農業と向き合っています。

― お勤めの仕事で山田錦栽培の経験が生かされることはありますか?

三木市役所の観光担当をしており、業務の幅は広いのですが、
農業観光も業務の一環となります。三木市の特産品や特産品を生かした商品をPRすることによって、三木市や吉川町をアピールする為の知識として役立っています。

― 山田錦栽培の中で実楽営農組合との関わりについて教えてください。

営農組合の立ち上げの時に副組合長を任されましたので、
役員としての関わりと、農業機械の関係などで自分では出来ない作業を
営農組合にお願いしてやって頂いている部分があります。
兼業ですので、仕事の都合で農作業が出来ない事もあるので、
作業を代わってやっていただける営農組合という組織はありがたいです。
将来、子供の代で農業をやらなくなる事を心配しているのですが、
その場合は営農組合でやっていただく形に変わっていくのではと思っています。親としては外に勤めに出ても、家の農業をしてもらいたいのですが、
それは分からないですね。

― 山田錦を栽培されて、難しいと感じるところ、苦労するところは?

山田錦は背丈が高いので倒伏(とうふく)の心配がつきまといます。
気象条件が良くても、籾に実が入り重くなってきただけで倒れてしまいます。
米の重みで倒れるのは嬉しいのですが、完全に寝てしまい籾が地面につく様な
状態になると品質が低下するので、そうならないように肥料で調整します。
8月の暑い時期に入れる穂肥(ほごえ)の量で調整するのですが、
肥料を入れ過ぎると倒れてしまいますし、肥料が少ないと収量が落ちて
しまいます。その見極めがとても難しいです。

― 山田錦を栽培されていて今までで一番印象に残っているのは
   どんなことですか?

肥料は通常、元肥(もとごえ)、調整肥(ちょうせいごえ)、穂肥(ほごえ)と、稲の色とか生育を見ながらやっていくものなのですが、一発肥料と呼ばれる、一度肥料を入れてしまえばあとは何もしなくても秋に米が収穫できるような肥料があります。それを3年程使った事があるのですが、あまり私の栽培には馴染まず、やめてしまいました。稲の生育過程には一時的に肥料を切らした状態も必要で、稲が求める時期に肥料をやるのが良いのではないかと思っています。
夏の一番暑い時期に穂肥をやる作業は大変ですので、それをしなくて済むという点では一発肥料は楽なのですが。

― 沢の鶴の商品で一番おいしいと思われるのは?

大吟醸瑞兆は酒の風味の良さがあるので、少量を味わいたい時に飲みますが、いつも飲んでいるのはやはり「実楽山田錦」です。さらっとしていて口当たりが良い純米酒なので私の口に合います。

― これからの沢の鶴に期待することは?

やはりメーカーとしてますます発展していただきたいというのが一番。そして実楽地区とのお付き合いも後世に渡って強い絆で良い関係を保っていただきたいと思います。こちらも生産者として良いものを出していく事を心がけて毎年米作りをやっていきたいと思います。

― 皆さんにお聞きする最後の質問です。「辻田政顕様にとって山田錦とは?」

家が代々農家で、山田錦栽培を継承しているので、山田錦は私が小さい頃から見てきましたが、綺麗で粒張りも良く、心白もあり、とても良い酒米というイメージが小さい頃からあります。
今は気象条件も高温傾向で、昔ほどの良い品質の米を作るのは難しい気はしていますが、山田錦栽培の特A地区というのは全国でもこの地にしかないので、この評価をいつまでも崩すことなく品質を保ち、かつ生産量を確保し、山田錦という日本一の酒米のブランド価値を高めていきたいと思います。

                                                

次回もお楽しみに・・・


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