沢の鶴 実楽repo管理人のブログ

このブログは、神戸・灘に蔵をかまえる“沢の鶴”が酒米の王様「山田錦」の田植えから、お酒になるまでを一貫してお伝えするブログです。

Jitsuraku Blog ~How to make sake


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テーマ:
さあ~!
「実楽山田錦 農家さんに聞く!」の第3弾
ここ兵庫県三木市吉川町実楽で山田錦作りに情熱を燃やす、農家さんのご紹介したいと思います。

第3回目は・・・

『実楽の熱き若きホープ』西田純也(にしだじゅんや)氏のインタビューです。

西田さん①

~「山田錦栽培に、古きを尊び新しいものを取り入れる。」~

― 第1回目のブログで登場いただいた西田昇一さんの息子さんである西田純也さん。  
  今年で31歳とのことですが、若くして専業農家を志されたきっかけは何ですか?
 
家が農家ということもありますが、農業をやっていくと決めていました。
ただ、大学を出てそのまま農業を始めるより外の世界を知ったほうがいいと思い、
10年間ほど警察官をしてから農業を始めるつもりでした。

ところが、警察官の採用試験を受けるころに実楽営農組合の農作業を担っていた
専業農家の方が辞めることになり、予定を早めて5年前から専業農家になりました。
1年目は米づくりを覚えるために田んぼを1枚だけ任せてもらいました。
翌年からは家の田んぼを全部任されました。

方によっては、父の体力が続く限り山田錦を作り続け、年齢的にできなくなったら
息子が引き継ぐというやり方もあると思います。
でも山田錦は実際に作ってみないとわからないので、一気に自分が作るようにしました。 
今では、6ヘクタールの田んぼで山田錦を作るほか、同じ三木市吉川町内で田植えや
稲刈りを手伝いに行っているところが3ヘクタールほどあります。
なぜか私は個性的な方に好まれ、「あいつはよく仕事をする」と手伝いに指名されるのです。
 
― 西田さんはお年が近い専業農家の方と交流はありますか?
 
地元の「みのり農業協同組合」の青年部に加わって交流しています。
青年部の三木支部には15名ほどのメンバーがいます。
水稲栽培以外にイチゴ農家の方もいます。
水稲だけだと冬の仕事がないのでイチゴ栽培は冬の仕事になるのです。
みんないろいろ考えながら農業をしています。
私も山田錦以外に黒大豆を作っています。 
昨年も郵便局を辞めて専業農家になった人がいて、青年部の支部の参加者が一人増えました。

西田さん③

― 農家の高齢化が言われます。その中で若い世代に農作業の「担い手」としての     
  役割を期待されていることをどう思われますか?
 
普通です(笑)。
やってほしいといわれる仕事があればやります。
私の父や祖父の時代は戦後の農地解放もあり、農地への思い入れが強いと思います。
でも私たちの世代ではそうでない人も多く、農業以外の仕事に就く人が多いと思っています。
そんな親子の思いの違いの間に入って相談に乗ることもあります。

親子では話をできないことも、私が間に立つと話ができることもあるのです。
例えば、農業をしない若い人たちも、畦道の草刈りくらいならする人がいます。
でも新しい機械を買ってまで山田錦を作れない人がいます。
そういう時は私が自分の農機具でできる田植えや稲刈りなどの作業を手伝い、
草刈りは田んぼの持ち主がするというようなバランスを取るのが良いのです。

― 山田錦を栽培して感じられるのは?

 
とても難しい。
苗を田んぼに植えて水をやり肥料をやったらできると思っていました。
実際やってみたらすることがたくさんあるのです。
動物は餌をやらないと死んでしまいますが、山田錦は植物というよりは動物のような気がします。
生き物を育てるとはそういうことですね。

農作業については、周囲の人と話をしていて知ることも多い。
ただ、聞いたことを鵜呑みにするのではなく、いろいろなやり方を自分で
試しながら見つけていくことにしています。
「古きを尊び(たっとび)、新しいものを取り入れる」です。

― 山田錦を栽培していて今までで一番印象に残っているのは?

成功ですか?失敗ですか?(笑)。 
水管理を失敗して枯らしかけたことがありました。
それからは毎日水をチェックし、山田錦を観察するようになりました。
 
成功のほうでは、山田錦がたくさん取れたことがありました。
その理由は分かりませんが、今も探っています。

― 沢の鶴の商品で一番おいしいと思われるのは?

それはやっぱり「実楽山田錦」。
友人が外国人に勧めてもおいしいと言われる世界的においしいお酒ですから。
自分も大変おいしいと思っています。 

私は山田錦づくりを始める前は「剣菱」がおいしいと思っていました。
それよりも「実楽山田錦」は美味しい。いくらでも飲める気がします。 
これからも実楽地区と沢の鶴の交流は大切だと思いますし、続けていきたいと思います。

トラクターに乗る西田さん

― 皆さんにお聞きする最後の質問です。「西田純也様にとって山田錦とは?」

おいしいお酒のもとになるものです。私はお酒が好きですし、
自分が作った山田錦がこんなおいしいお酒になることが感慨深いです。

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山田錦ができるまでには、いろいろな人が携わり、思いが詰まっています。
また、その山田錦でお酒を造ることで、今度は造り手と山田錦生産者様の思いが重なって
美味しいお酒になるのだと思います。
次回もお楽しみに・・・


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