北海道苫小牧市の道央自動車道で2001年10月、道路に飛び出してきたキツネを避けようとしてスリップし、後続の車両に追突され死亡した女性(当時34歳)の両親が、東日本高速道路会社(旧日本道路公団)に損害賠償を求めた訴訟の上告審判決が2日、最高裁第3小法廷であった。

 藤田宙靖裁判長は「道路が安全性を欠いていたとは言えない」と述べ、道路管理に問題があったとして同社に約5100万円の賠償を命じた2審・札幌高裁判決を破棄し、請求を棄却した。両親の敗訴が確定した。

 判決によると、事故現場付近は動物の侵入を防ぐ有刺鉄線があったが、すき間があったため、両親は「侵入防止措置が不十分」と主張したが、同小法廷は「キツネなどが道路に侵入しても、適切な運転を行えば、死傷事故を避けることができた」として同社の賠償責任を否定した。

 追突した運転手については、約2600万円の賠償を命じた判決が確定している。

 判決後、女性の父親は「娘の死は報われなかった」と話した。同社の北海道支社広報課は「今後も安全で円滑な交通の確保に努めたい」とのコメントを出した。

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