各地の神社仏閣でアライグマによる被害が相次いでいる問題で、世界遺産・上賀茂神社(京都市北区)の境内摂社、片岡社(国重要文化財)の屋根に、アライグマによるものとみられる穴(深さ約30センチ、直径約40センチ)が開いていることが12日、分かった。被害相談を受けた専門家が同日、実態調査へ乗り出した。

 上賀茂神社では、約3年前から境内でアライグマの姿が確認されており、建造物にアライグマがひっかいたとみられる無数のつめ痕が残されていた。

 今年5月、神社の神職が片岡社の檜皮葺の屋根に穴が開いているのを発見。今月10日に鉄板で穴をふさいだところ、その翌朝には、鉄板の横に新しい穴が開けられていた。

 アライグマとの“いたちごっこ”に業を煮やした神社は、関西野生生物研究所(東山区)に調査を依頼。その結果、オスのアライグマが片岡社付近にすみついている可能性が高いことが判明した。

 研究所は、境内にカメラを設置してアライグマの生態を調べるとともに、わなの設置を指導した。上賀茂神社の安井正明禰宜は「アライグマには本当に困っている。早く捕まってほしい」と話している。

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