ワタミの女性従業員が過労により自殺した件が労災認定された。
そして、この件に関するワタミ創業者である渡辺氏のコメント、ツイートなどが波紋を呼んでいる。
渡辺氏の発言が無神経なのものであることは確かですが、彼が言わんとしていることは理解できます。
起業家、創業者の多くは、超が2つ3つ付く超長時間労働を乗り越えてきて世俗的な成功を手にしているという成功体験がある。
個人的には、サラリーマンでも心身に異常を及ぼす一歩手前くらいの超長時間労働を、20代30代の間に一定期間概ね3~4年間、経験するのは悪いことではないと思う。
ある種の「自信」になることは間違いない。
ここでいう超長時間労働というのは、3000時間/年以上+自己啓発を年間数百時間くらい費やすこと。
30年以上前のコンピュータ関連業界では当たり前のことだったし、一時期のリクルートなどの成長期の企業でも普通に行われていた。
私も夜11時ころに帰ろうとして当時の上司である部長に激怒されたクチです。
現在でも外資系コンサルティング会社などでは至極ノーマルなことと聞いている。
大体、コンサルティング商売の人間は、この手の激務経験を高い確率で経験している。
働きながら税理士資格取得となれば、会計事務所で2000時間/年働き、1000時間/年以上を受験勉強に費やす期間があることもそれほど珍しくないと思う。
しかし、どんなタフな人間でも、ずっとこの状態は続かないし、人によっては2か月持たない。
人間の体力や精神的な耐久性には個人差が大きい。
寝なくても立ったまま細切れに疲れを癒してしまえる怪物もいれば、気に病んで横になっても眠れない人もいる。
起業家や自由業を志す人は、こういった激務、超長時間労働を経験しておく必要があると思う。
ワタミの渡辺氏も、そういった思いがあったのであろうが、個人差を軽視しすぎた。
死んでまでやり遂げる価値のある給与所得を得る労働なんてこの世に存在しない。


