アステラス製薬の野木森雅郁社長は5月13日、今年3月期(昨年度)決算説明会で、25日に公表予定の中期経営計画(2010―14年度)に関して、「10年度をボトムに、そこからはきちんと回復するという形をつくり上げるということでやっている。確実に上げていく」と述べた。

【国内医療用医薬品売上高詳細】


 同社が前日に発表した今年度業績予想は、売上高9400億円(前年度比3.6%減)、営業利益1520億円(18.5%減)、経常利益1550億円(18.8%減)、純利益1070億円(12.5%減)の減収・減益。野木森社長は「09年度中に米国で免疫抑制剤プログラフと排尿障害改善剤ハルナールの後発品が発売され、10年度は通年で影響が出てくる厳しい年になる。それ以降は、プラス要因が表面化してくると考えている」とした。

 昨年度の売上高は、現地通貨ベースでは日本、北米、欧州、アジアの全地域で増収だったものの、円高の影響で9748億円(1.0%増)と微増にとどまった。このうち国内医療用医薬品は5098億円(3.7%増)で、プログラフ、過活動膀胱治療剤ベシケアに加え、競合の激しい高脂血症治療剤リピトール、高血圧症治療剤ミカルディスが着実に売り上げを伸ばした。新製品群では、消炎・鎮痛剤セレコックス、合成抗菌剤ジェニナックが好調だった。

 利益面では、製品導入一時金の増加や後期開発プロジェクトの進展などで研究開発費が膨らんだため、営業利益1864億円(25.6%減)、経常利益1909億円(29.6%減)、純利益1222億円(28.5%減)の減益だった。


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