楊令伝6 徂征の章 | 雑読日記

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読んだ本の感想など

この記事の続きです。
→ 楊令伝5 猩紅の章

北方謙三の続水滸伝「楊令伝」の第6巻です。
いよいよ、クライマックスへ向けて雰囲気が
ずんずん盛り上がってきました。

前巻まで、梁山泊軍ではない反乱が南方地方で起こり、
同時に北方で遼国との戦争が勃発、宋禁軍は南北に分かれて
厳しい戦いを強いられ、多くの犠牲を出しました。

反乱や戦争の間、また禁軍がそれらで受けたダメージを
回復している間、梁山泊軍はちゃくちゃくと力をたくわえ、
きたるべき宋との決戦を見据えています。

合間、合間に事件があり、エピソードが積み重ねられて
いきますが、すべては「その時」へのプロローグに過ぎない。
そんなムードを、小説の行間からひしひしと感じました。

来月から北方謙三「史記」の刊行も始まりますので
そちらも楽しみですが、「楊令伝」の続きも気になって仕方ないです。

この記事へ続きます。
→ 楊令伝7 驍騰の章



北方謙三 「楊令伝6 徂征の章」 集英社 1680円

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