ボノの続き

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私は週に一度大学で社会起業を教えてますが、最近のトッピクスで先週のアフリカ会議に参加したボノを話題にしてビデオを見せました。


それが、これ 、と、あれ


両方ともにいい楽曲ですが、前者はボノがザ・コアーズのライブに参加したビデオで、When the Stars go blue を合唱してます。ボノは一輪の黄色のバラを持って登場し、コアーズにプレゼントしてから歌いはじめます。しゃれてます。


ザ・コアーズはアリルランド出身の世界的なヒットをとばしているフォーク・ロックバンドです。ボノもアイルランド出身なので同郷で、それで競演してるんでしょう。


終わりのほうで興奮した観客がアイルランドの国旗を振っている場面が出てきますが2人は郷土の誇りです。


アイルランドは70年代までは農業国で欧州の中で最貧国でしたが、80年代からソフト産業立国政策をすすめてここに投資を集中しました。農業投資をやめたのがえらい。


これが90年代に入り成果をあげ成長率は10%をこえ、現在では一人当たりGDPはEUの2位、世界で4位とEUの中で優等生になりました。


そのことと世界的なロック歌手が2人も出てきたのとは因果関係はありませんが、相関関係はありそうな感じです。経済が好調なら国民にはエネルギーが湧きます。また音楽はソフトビジネスなんですから。


後者はボノの貧困撲滅闘争キャンペーンのプロモーションビデオ Bono Fights Poverty ですが、大変よいできで見れば感動します。元気が出てきますので元気のない人におすすめです。


どちらのビデオでもボノはかっこよい、貧困撲滅闘争は暗い話しなので、このくらいかっこよくやらないといけません。


どちらもユーチュブで探したものですが、こうしたものを見せれば学生の脳に強烈な印象を焼き付けることができます。数年後ボノがノーベル平和賞をもらったとき ?、あぁ、あのとき大学の授業でビデオを見たなと思い出してくれるといいんですが。


私はアメリカの社会起業のケーススタディを教えるとき、創業者の社会起業家が語っている数分のビデオとHPサイトを探して見せます。この種のビデオはユーチュブにたくさん投稿されてますので探すのは容易です。


学生は英語がわかららず言ってることは理解できないかもしれませんが、顔つきとか雰囲気はわかる、映像が発信する情報で生徒の脳は刺激されてると思って続けてます。


ボノやほかの社会起業家を脳に焼き付け忘れないで気にし続けて欲しいと願ってのことです。


ネットの時代ですから大学の授業もネットをふんだんに使わなくてはいけないとやってるんです

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ボブ・ゲルドフ

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今日の新聞にアイルランドの歌手ボブ・ゲルドフが外務大臣に会ったり新聞記者に会って5月にあるアフリカ開発会議や夏の洞爺湖サミットで、アフリカの貧困撲滅では、主催者である日本政府は特別な指導力を発揮してほしいと呼びかけたことが出てました。


受けた外務大臣はどんな反応をしたのでしょうか、あまりない訪問者だったのでとまどったのでは。


ゲルドフがこんなことに関心を持ったのは81年30才のときアムネスティの慈善コンサートに参加したときからですが、以後ずっとこんな活動をやっており、80年代に首相だったサッチャーの政策にも影響を与えたらしい。


2005年にはイギリスのグレンイーグルズ・サミットでボノを動員してアフリカへの債務帳消しや貧困撲滅に先進国は支援するよう訴えて成功し、06年にノーベル平和賞候補になったことがあります。


こうした活動ではボノが有名ですが、奥にゲルドフがいたのです。元祖です。


ゲルドフがつくった歌詞はすぐれているという評価がありますが、言語力が優れてるので言霊で人を動かします。


ゲルドフは歌手になる前はジャーナリストをやってたことがあり、訴えれば人々に伝わる、伝わると世界は変わるとわかってるんでしょう。


そういえば俳優のジョージ・クルーニーも似た活動をやって有名ですが、父がジャーナリストで息子を鍛えアフリカ支援活動を父と一緒にやっている、こうして点で同類です。


アメリカもイギリスも世界を支配していたことがあるので世界を変えるデザインを描くのは自然なことです。ゲルドフもボノもクルーニーも世界国家を経験した産物だと思いました。

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イギリスのマクドナルド学

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イギリスのマクドナルドが大学進学に必要な資格を取得できるマクドナルド学コースを開設し、これを公的機関「資格・履修課程局」から認可されたと新聞に出ていた。


コースでは財政や衛生学、人事などを含むレストラン経営を社内研修や実習を通して学ぶ。


ブレア政権もそれをついだブラウン政権も教育改革を政策の旗印にかかげており、それは本来の教育ではないというステレオタイプの批判にもかかわらず、人材の育成に役立ちそうなことならなんでもやってみようという考えなのだろうと想像する。この柔軟な決断には感心する。


若年失業者が多く、特に移民の第一世代や第二世代では教育をなかなか受けられないので、こんな人たちには効果がある。


高校生や大学生がパートタイマーとなって働くのは当たり前のことになっている。マクドナルドはずっと昔から高校生が社会を学ぶ一番最初の学校だと自慢してきたが、そのとおりで顧客とはどんなものなのかを体感して体で理解する。こういう人材は社会に出てもすぐに役立つ。


サッチャー元首相は、実家が地方都市のスーパーで彼女は10才代から家業を手伝い、顧客の本質を知っていた。彼女はオックスフォード大で化学を学び経済学に弱いと思われていたのだろう、保守党党首になったときフリードマンの自由主義経済学に関する難しい論文を読むようにすすめられた。


一晩読んで翌日、こんなことは読まないでも知っているわよと論文を返却してしまったが、消費者行動や消費者の選択などのことは後講釈の理論など読まなくても肌で知っていた。


パートタイマーの仕事で商売を体感し、つけたしの座学で講釈してあげると身に付く。大学で座学だけ学ぶよりもよっぽどよい。


座学をやるコスト負担はマクドナルドの負担になるが、そのくらいのことはやってみようという覚悟がいい。


企業は社会から隔絶されたものでなく、社会が健全でなくては企業は成り立たない、健全な社会をつくるのも企業の存在価値だとなってきており、企業が直接社会事業を開発をやるのが先端になってきたが、そのいい事例である。


日本マクドナルドでも同じようなことに挑戦したらいいのにと思う。

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ザ・ビッグ・イシュー

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9月1日に発売になった78号では創刊4周年特集にイギリスの社会起業家が載ってます。イギリスの情報は少ないので貴重な情報で考える材料になり助かりました。


ちょっと長い読後感です。


特別インタビューはロック歌手U2のボノ、7年間アフリカの貧困撲滅のために闘ってますが、先進国のアフリカ債務帳消しのために、アメリカ合衆国の全ての下院議員に会い説得したそうですが、そこまでやったとは尋常なことではなく、ボノの並みでない決意が見えます。


ボノは自分には二つの顔があるといい、歌手の顔は理性のかけらもなくなりふりかまわない状態、もう一つが分析的な側面でこの顔がアフリカ問題に向かわせる。


フランス大統領官邸やドイツ首相官邸を出たとき、一体こんなところで何をやってるんだ、僕本来のビジネスではないと悩み、自分のスピーチに耳をふさぎたくなることもある、以前のようにただ歌っていられたらと思うこともよくあるといいます。


二つの顔を両立させるのは大変ですが、アフリカで命のはかなさと生き延びる意思の驚くべき強さを知りやめることができません。


来年7月の北海道サミットは地球温暖化と食の安全がテーマになりそうですが、これではボノは不満、どんなメッセージを発するのでしょうか、見るのが楽しみです。


本文では今年3月にあったオックスフォード大セッド・ビジネススクールであった2007年社会起業家世界フォーラムの様子を伝えてますが、700人が参加し、熱気と興奮に満ちていたそうです。


ここでチャールズ・ハンディ(イギリスの経営コンサルタント、イギリスのドラッカーといわれる、90年代の半ばに社会起業家の有用性を見抜き、福祉国家に代わるものとして世論に訴えこれから社会起業家で行こうと提起した、私もハンディの本で社会起業家のことを知り98年ごろから研究を始めました)は「起業家たちはもう気づいている、政府は何もできない、いや政府には何もかもはもうできない」と話し、拍手に包まれた。


政府に代わり起業家が公共サービスをになうのがハンディの描く社会です。


基調講演は、ヨルダンのラニア王妃、グラミン銀行のムハマド・ユヌス、ロックバンド・ジェネシスのピーター・ガブリエル、グーグルの社会貢献部門トップのラリー・ブリリアント、ジェフェリー・スコール(ebayの2人の創業者の一人、このフォーラムのスポンサー)、日本とはずいぶんちがいます。


新しい社会について語るとき古いブランドで選んでいないのがすばらしい、このあたりは日本が学ぶべきことです。


スコールは「私たちは今変化の節目におり、組織への信頼から人への信頼へ、政府への信頼から起業家への信頼への変化です」と挨拶しましたが、イギリスでも政府は嫌われてるのは日本と同じ、人・起業家の時代とはまともです。


イギリス政府の06年11月の調査では社会起業家は55,000人、この数字は初めて見ましたが意外に少ないなという感じです。


シュワブ財団(スイスにある財団で世界経済フォーラムをやったり、社会起業家を見つけて表彰してる)へオックスフォート大、ケンブリッジ大、ハーバード大、スタンフォード大のMBAから履歴書が殺到しているそうで、社会起業は一流大学生の出口になってるのは、なるほどそういう社会になってきたんだと思いました。このあたりも日本の変化の先行指標です。


イギリスのビッグイシューは社会起業家と提携し「ビッグ・インベスト」を設立し、企業を買収して社会起業に再生する仕組みをつくったそうです。


アメリカが買収して眠っている資産を再稼動させ高収益にして株価を高くするなら、イギリスは社会性を復活させ消費者をつかまえるです。収益が増えれば株価は上がりますが、社会性を復活させて固定顧客を増やせば株価が上がる関係もありそうです。


社会起業に再生させるアイディアは日本でも応用できるので、金融機関はこれにチャレンジしたらいいのにと思います。


この特集にはアショカ英国代表が推薦したTHE Hubが1ページで出てました。サイトはここ 、写真はハブのレンタルオフィス、日本と同じような座椅子のオフィスもあるのが面白い。


大学院生ジョナサン・ロビンソンが創業した事業ですがHPにはこうあります。


「ザ・ハブはソーシャル・イノベーションのインキュベータである。世界の主要都市でソーシャル・イノベーターが、働き、会い、学び、結びつき、プログレッシブなアイディアを放つのにインスピレーションが湧くような居場所をメンバーシップで提供する。


ハブは事を成す場所である。全ての道具や装飾(オフィス環境のこと)は、アイディアを耕し、プロジェクトを打ち出し、ミーティングをホストし、ビジネスに走るに必要な所である。あなたはロンドン、ブリストル、サンパウロで私たちを見つける。あなたは招かれている」


1時間、1日、1ヶ月単位で貸してますが、小型ビジネスパークでないと主張してます。






ロビンソンはこう言ってます。
「有益で財政的にもうまくいくようなアイディアが次々に出てきている、チャリティモデルで問題に対処する時代はとっくに過ぎた」
「大企業は世の中のために役立とうとしているわけではないという感覚がみんなにある」
「成長する社会起業を創り出すことは可能だということを証明したい」
「ハブには同じ志を持った人が集まっている、このネットワークづくりに時間をかける」
「社会という要素が彼(テナント)らの原動力で決意の源でもある、最強のアイディアや発明は人びとがコラボレートして分ち合う中から生まれる」
「25年後には社会起業でなければ成功する可能性がずっと少なくなるでしょう。従来の企業に残された時間はわずかだと思います」


ハブは、ハブ$スポークのハブで、社会起業のハブはレンタルオフィスから始まると思いついたのが発見です。入居者を結びつけるのがロビンソンのメインの仕事で、ホームページにはハブはプロデュース業だと書いたあります。


このビジネスモデル、日本でも成り立つ、この10年以上の間、イベントブームでプロデュース業をやった人は多い、人を結びつけるノウハウも蓄積したので、ハブモデルは成功す土壌があると思いました。


谷本寛治一橋大学教授もコラムで登場してます。
「(社会起業は)日本社会に根づいてるとはいえない」
「収益性と社会性の両方の保持に苦しんでいる」
「日本では資金調達は容易でない」
「もっと政府はしっかりしてくれよとお上意識を持つ人が多い(ので社会起業家を育てない)」
「社会起業活動を受け止めるだけの成熟度が社会にまだない」
「10年後になっても右肩上がりで増えてる可能性は少ない」


谷本先生のことをよく知ってますが、コメントはなんだか暗い。指摘はどれもその通りですが、日本社会で進んでいる変化率は大きく社会起業家が活躍する社会になって行くと確信してます。


この雑誌には慶応大の井上英之さんがKiva(サンフランシスコ)について語ってますが、これがびっくりするほどすばらしいビジネスモデルなので次回にそれを論じます。

アイディアがあっても部屋にこもっていてはだめ、似たものが出会い触発しあいながらアイディアを磨くのが狙いです。

一年の終わりにさしかかり、英米の社会起業コンペでは、ファイナリストの最終選考と新年の募集開始が重なってにぎやかな季節になっている。そんなわけで、いろんなメールが送られてくるが、そこでいくつかを紹介する。


まず、オックスフォード大学の Said Business Schoolが主催している社会起業コンテストであるが、16~21才までの世界中の若者の社会起業プランのコンテストで、今年募集したプランの最終選考に入っている。


オックスフォード大学にもビジネススクールがあるなんて驚きだが、このビジネススクールの社会起業講座には、ebayを創業したジェフェリー・スコールが寄付をして支援している。


スコールは、トロント出身のカナダ人だが、スタンフォード大学のビジネススクールを出た後、同級生とシリコンバレーでeBayを創業して大成功し、数千億円の金持ちになった。そこで、スコール財団をつくり、アメリカの社会起業家を支援したり、ハリウッドでは映画プロデューサーとなり、反ネオコンの社会派映画(シリアナがそう)つくりにカネを出して、アメリカ社会を変える活動をやっている。オックスフォード大での活動も同じ線のものだ。


コンテストの狙いは
・社会起業家は、経済と社会価値をつくる最もパワフルなエンジンで、無から有を創造し、社会問題で新しい市場型の解決策を発明するので、それを促進して社会を変える
・ソーシャル・コミットメント・ビジネスは、収益だけの事業ほど単純ではなく、YBDは、若者がつくったビジネスプランを価値あるものとするために、ビジネススクールが財務、戦略、組織論などのツールを提供して支援し、どの事業にもパワフルに適応させることで、社会価値を作り出し、その事業を世界中に広める
ことである。


2005-2006年のセミファイナリストは次の8件
・ Nigeria
学生が、アパレル企業から出るはぎれを集め、失業してる若者にデザインと縫製のトレーングを行い、市場に合うローコストアパレル品を開発

・Russia
建築学科の学生が、工業産廃(金属屑、木製品のチップ、銅屑)をリサイクルしてカラフルなタイルに加工し、陰鬱なグレーの建物を浮上させる

・India
インドの大学隣接地のスラム街の若ものにたいし、工学部の学生が、知識と技術を提供して、トレーニングし、仕事をつくり出して、スラムを再生する

・Pakistan
高校生が、マイクロビジネスを起業、公権を奪われている女性が縫製で市場にアクセスできるようにミシンを家庭にリースし、インターネット販売でロンドンの東アジアコミュニティや欧州の国々へ販売、高級品は専門店でも販売

・Australia
高校生が、オーガニック食品のケイタリングサービスを事業化、低所得のシングルマザーのためのベビー食品を提供

・Turkey
ITとネットの知識がある高校生が、インターネットショップを開業、トルコでは、インターネット詐欺問題に直面しており、品質の高いソフトウェアビジネスが欠けているので、それを提供する

・Mexico
カレッジの学生が、高校生用の専門カリキュアムを開発、進出した外資系企業と地場の労働力とを結びつけ、インターンシップで職業体験させて外資系企業での雇用機会を実現し、さらに専門的な仕事に向かわせる

・UK
イギリスに在住するガーナ、セネガル、南アフリカ系の若者チームが、アフリカカフェ、レストラン、ナイトクラブなどを開業


社会起業のビジネスプランはこんな調子である。Bスクールの学生が、移民社会の高校生の起業を専門知識で支援するのが特色で、高校生の社会起業支援なのが日本ではみられないことである。


イギリスの移民社会でこそであるが、社会起業の活用の仕方として、日本でもあってもよさそうなことである。全ての高校生が一流大学を目指す必要などないのだから。

TBSニュースを見ていたら、イギリスでいじめ対策のユニークな対処策をやっている学校の例があった。


イギリスの学校でもいじめ問題があり、統計上日本の数倍もいじめがあるので、対策もいろいろやってるらしい。統計上多いのは、学校が隠さないからで、だから問題に正面から向き合い対処でき、自殺などは起こらない。


さて、ユニークな対策とは、いじめにあった生徒が携帯電話でそれを書き、あるアドレスに送ると校長のPCにつながり、以後校長と生徒の間でやりとりが始まる。


校長は、この段階で絶対に動かないことで、匿名の生徒とのネット上のやり取りを丁寧にやることです、とコツを話していた。

こうしたやり取りを丁寧に重ねたあと、問題解決に動く。


ネットは匿名性が悪いのが定説だが、それを逆用してうまく使ったよい例である。このくらいのことなら、日本だってできるのにと思う。


イギリスの公立校では、2000年代に入り起業家精神のある先生を重用する気風が出てきた。これをシビック・アントレプレナーー私は公民起業家と呼んでいるがーといい、学校問題を現場の起業家精神で解決することにトライしている。公務員型社会起業家のことである。いじめ問題の解決策も、こうしたトレンドから生まれたものだと想像する。


要は、学校問題は、文科省や教育委員会でなく学校の現場の知恵ーそれは先生や父兄や地域の人たちが出すーによって解決策をさがせば解決できるのだといいたいのである。

イギリスの人気職業

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ブリティッシュ・カウンシルのホームページに、最近、イギリスで人気の職業が出ていた。


1位 美容師、2位 聖職者、3位 シェフ、4位 エステティシャン、5位 配管工。


資格授与機関シティ&ギルド協会がやった調査で、人を幸せにする職業が、やっていて満足感が高いので、こうなっているそうだ。


美容師が一位なのは、「若い活気に満ちた、流行の先端を追いかける職場で、大勢の若者と接し、ばりばり働く人たちと一緒にいるのが楽しい。美容師っていうのは感謝される仕事、お客さんの気分もルックスも良くしてあげるんですから」


聖職者と配管工が入ってるのはイギリス的な事情であるが、「クリエイティブな仕事」で、さらに「人を幸せにできる仕事」に人気が高いのは、ソフトな時代には自然なことで、日本でも美容師、シェフ、エステティシャンは同じ。


クリエイティブで活気に満ち、人を幸せにできるのは、社会起業家になりたいとのと同じ感性で、根っこがつながっていると思ったのである。


WORK SMART

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ブリティシュ・カウンシルのHPを読んでいたらこんなのがあった。
「働くものは、働き方を自分で決める権利がある。雇用主のいいなりにならないぞ」 これが Work Smart コンセプトである。


調べてみたらこうだ。
イギリスは、2002年に雇用法を改正し、2003年4月から Work Smart を実施した。雇用者が、社員に合わせた勤務体制をとるのは、社員の選択肢でなく、「真剣に取り組むべき法的義務」となった。雇用者が、社員の申請を拒否する場合、適格な実例に基づいた理由をいわなくてはいけない。
これは、先進国に起こった画期的なできごとである。


この結果、こんな勤務体制が広がっている。
1、ジョブ・シェアリング
一人の仕事を2人で分け合う
2、パート・タイム勤務
3、集約勤務 Compressed working week
週5日ではなく、3-4日に集中して5日分の仕事をすること
4、学期間勤務 Term time working
学校の学期中だけ勤務し、学校の休暇期間中は仕事をしないこと
5、緊急時のタイム・オフ Scheme off time for emergencies
家庭の緊急事態に職場を離れることができる仕事の形態
6、在宅勤務
7、フレックス・タイム


制度のねらいは二つ、一つはワーキングマザーの子育て、もう一つは病気の治療や予防である。ハードワークを続けると、ストレスで病気になってしまうが、Work Smart で予防する。加えて、こんな制度があると、社会貢献活動もしやすくなる。


申し出をした人の43%は、子育てを理由にあげ、利用者の58%が女性だった。申し出た人の8割以上は認められているらしく、企業の方から見ても使い勝手のよい制度である。


大企業では、2~3割の企業で導入ずみだが、まだ始まったばかりで、6割以上の人は、制度改正に熟知しておらず、申し出るといっても、上司にいいずらい状況が、まだあるらしいが、無理もない、労働組合が熱心に普及をやってるが、普及には時間がかかる。


情報産業、知識産業、クリエイティブ産業主力な経済では、脳の働きが利益を稼ぐが、脳の生産性をあげるには Work SMART でなくちゃ。知識労働力の不足も促進要因である。労働力不足なので、専門力のあるワーキングマザーには、なんとしても働いてもらうのだ。


これ、企業にもメリットがある。質の高い人材が確保できる、休日の削減、交通費、残業経費の削減、営業時間の延長によるカスタマー・サービスの改善、変化する市場への適応、医療費負担の削減。。。


一品生産というのがあるが、これは一品勤務体制で、またブレア首相とゴードン・ブラウン蔵相はやってくれました。彼らのやることは粋ですね。制度の精神が社会起業家的で、二つはつながっている感じ。日本でも、はやくこうなってほしい。