長期不況説

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新年に立ち今年を展望したとき、何人かのジャーナリストは日本経済長期不況説を唱えていた。


例えば、19世紀後半にあった20数年間のイギリスの長期不況にそっくりだという。毎年の成長率が1%にみたない年が20年以上も続いたが、日本も90年代半ばから今日まで15年間GDPがほとんど成長しない長期不況が続いており、似ているという。


イギリスで長期不況に陥ったのは19世紀前半に産業革命が起こり製造業が勃興して繁栄したが、後半になると製造業が他の国にも波及し、特にドイツとアメリカに負け始め、代わって観光、貿易、金融なのソフトな産業に転換したのだが、この過程で製造業は保護貿易を、観光や貿易などは自由貿易を唱え、両者が激しく争った時期だった。


経済が停滞したも、政治はビクトリア朝時代として大英帝国が世界の政治を牛耳ったときで、政治は超一流で、世界に冠たるイギリスはまだ存在していた。


中国の総生産額が今年日本を抜く、それに続きインドも日本を抜くような国になるだろう、それがはっきりとした、これも日本を暗い気持ちにしている。


民主党の経済政策や脱官僚政治、ムダの排除が期待したほどのことがなくダメ、経済回復が見込めないのも世論を暗くしている。97年の春から始まったブレア政権は3ヶ月で国民の信を得た、それに対し鳩山政権は国がよくなるという予感を国民に与えなかった、これでは暗くなる。


自民党もダメ、民主党もダメと八方塞がりなのが未来の展望を暗くしている。


しかし、暗いだけではない。今日は成人式、そこで若者に未来をどう思ってるのか聞いた調査があったが、日本経済の先は暗く見ているが、自分の未来についてはそんなことはなく、明るい未来を開拓すると解答していた。


もう国には頼らない、自分で未来をつくる、これが起業家精神だが、やっとこうなってきたのは頼もしい。マクロはダメだが、ミクロはいいというのには希望が持てる。

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