ニューズウィーク日本語版7月18日号にこの題名のカバーストーリーがあります。副題は「Selling a Dream ノーベル平和賞グラミン銀行に続け 社会貢献で稼ぐビジネスリーダー100人」です。
前文にはこんな調子です。
「21世紀型ビジネスモデルの最先端」
「貧困や環境破壊といった社会問題の解決をめざしている」
「刺激的で大きなことをなし遂げたいという望みと、世界をよくしたいという願いがかなうのだ」
「今や社会起業家は憧れの的」
「みんながヒーローになれるわけではない、彼らの多くが失敗する運命にある」
「社会問題の解決と事業運営の両立は別々に行うよりもむずかしい」
「理想主義者はすぐにあきらめる、真の起業家精神をもつ人なら事業を軌道に乗せる道を探せるはず」
「一般の起業家の考えと手法を取り入れるにつれ、社会活動とビジネスの境界線は消えていく」
社会起業家を支援するアショカ財団、シュワブ財団、スコール財団(eベイ創業者スコールがつくった財団)、サードナ財団などの話も出てきます。
ビジネスウィークの編集者は社会起業家に期待してる反面、難しさを気にしている様子で、評価するのはまだ早いといったところなのでしょう。もっとほれ込めばいいのに。
驚いたのはこの100人のリストは世界中に分散していることで国を列挙するこうです。
・アメリカ、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、ペルー、コロンビア、コスタリカ
・イギリス、オランダ、スペイン、ドイツ、フランス、アイスランド、ポーランド、イタリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ハンガリー
・日本、中国、インド、シンガポール、オーストラリア、インドネシア、タイ、スリランカ、フィジー、ネパール、バングラディシュ、カンボジア
・ヨルダン、イスラエル、エジプト
・南アフリカ、ルワンダ、ケニア、ナイジェリア、モーリシャス
日本からはフローレンスの駒崎弘樹さん、いろどりの横石知二さんなど数人が登場します。
よく探してきたものですが、アショカあたりが編集部に教えたんでしょう。
グラミン銀行のムハンマド・ユヌスが88番目に入ってるのにビル・ゲイツやウォーレン・バフェットの大物が抜けている、ゲイツは来年から社会起業家に専念するというのに、編集部は灯台下暗しです。ゲイツが社会起業家に転進するのがぴったりとこないんでしょうか。
このリストを見ると社会起業家は世界中で登場してる現象だということが実感できます。
90年代の後半に社会起業家という人種がいるぞと発見したのは英米のシンクタンクや大学の研究者ですが、それから10年ぐらいしかたってませんが、世界中から好かれて広がっているなんてたいしたものです。
このカバーストーリーのおかげで日本人は社会起業家に一層関心を持つようになるでしょうが、日本の政治家や財界人はこの事実をもっと深く考え、社会起業家では世界のリーダーになるぐらいのことをやって欲しいと願います。


