高尾森林科学園

テーマ:

数日前に行ってきました。農林省傘下の森林総合研究所の一施設で、国立研究所でしたが、現在は独立行政法人になってます。


ここには、全国から桜の品種1700本が集められており、この時期は、遅咲きの桜が見られます。今年の春は、桜の研究をしようと思い、ずいぶんいろんな所へ見に行きましたが、科学園へ行ったのもそれです。


写真は、「御衣黄」(ぎょいこう)で、ちょうど咲いてました。きみどり色の桜ですが、葉っぱよりちょっとうすい黄緑で、上品な感じがしました。天皇の衣の色からネーミングしたらしい。「御車返し」(御所で、天皇が通りすぎたあと、美しいので、御車を返してみた桜)、「祇王寺祇子桜」(嵯峨野の祇王子で咲いていた桜)など、京都産の桜が、育種されてます。


京都の桜には、どれにも物語がついており、上流社会を彩るものだったのでしょう。京都の文化の高さが、ここに残っていることが実感できます。


見ながらこんなことを考えました。
桜というと、染井吉野や大島桜が定番で、街ではこれを見て楽しんでますが、科学園で、いろんな種類の桜を見ると、量産品、画一サービスの桜を見せられてるんだと気づきました。多様なものが好まれる時代に、変なことです。街に、「御衣黄」「御車返し」「祇子桜」なんてあったら、風情があって、いいのにと思います。


こんなことになってしまってるのは、街づくりを公共投資で自治体がやってしまったからでしょう。染井吉野の桜並木は、そんな固まりという感じがしてきます。


そこで、こんなつまらなさを直すために、50年後の街並みを面白くするために、社会起業家が、事業を始めたらどうでしょうか。


見落としていたことですが、考え直したいことです。


さらに、こんなことも考えました。科学園へ行ったのは、ウィークデーの昼前でしたが、中高年の女性で混んでました。こういういろんな桜を見ると、美に対して目が自然に肥え、教養が増します。そうだ、男女教養格差は、ますます広がってるんだ、行き着く先、どうなっちゃうんでしょうか。



AD

中高年が民主党を支持

テーマ:

朝日新聞が、22、23日に実施した世論調査 だと、女性と若者層が、自民党を支持し、40~50才代の中高年が民主党を支持している。千葉補選の出口調査でも同じ傾向が出た。


これ、ほんとのことでしょう。これで思い出したことがある。
80年代の初めに、東大の社会学教授から、70年代のアメリカで、年寄りが革新的な政治家を支持する新しい現象が起こっており、アメリカの政治学者や社会学者が研究し始めたが、日本もそうなるので、共同研究しないかというのだ。


全米退職者連盟が躍進し、投票により政治をも左右しかねない状況が出てきたときで(退職者連盟は、90年代にやりすぎて大統領選挙を左右しかねないと、非営利事業を収益事業と判定されて課税されたり、本来の共済事業に戻りなさいと、半ば解体に近いことを迫られ、経営者がかわった)、年寄りは保守的だという固定観念が、変わり始めたと議論されたのはこのころからである。


社会を変革する年寄りとは面白いと思ったが、銀行の調査部のテーマでなかったのでやらなかった。成熟社会になると、年寄りが、社会の改革に熱心になるのは、なんとなくわかることで、以後、社会主義の影響で、改革は若者の独占ぶつというコンセプトが、かわるんだと気になっていた。


このときのアメリカと同じような現象が、今訪れているのでないのか。


自民党が中道右派(小泉さんは、それよりずっと右ですが)、民主党が中道左派(小沢さんもずっと右)に向かってるんでしょうが、両党首が、右にずれてるのが、今の政治のゆがみです。


実は、社会起業家は、中道左派のもので、ブレアがそうでした。すでに、民主党の若い議員が、市民主導の改革に熱心になってますが、改革派の中高年が民主党を支持して、これを押してあげれば、きっちりと中道左派に納まるんでないのか。そうなると、中高年が、社会起業家の土壌をつくることになるんです。

現在、社会起業家は、若者と女性のものですが、加えて中高年も加わってくると、しめたものです。

AD

めまいの顛末ーめまい体操

テーマ:

めまいのことを書いたら、コメントでお見舞いをいただき、ありがとうございました。


今日、耳鼻咽喉科へ行き診断を受けました。聴力検査、鼓膜圧検査、眼球振動検査などを受けましたが、左目の眼球振動がまだ少し残っており、左内耳の機能が十分でないために起こったことがわかりました。

そこで、一週間めまい止めの薬を飲み、一週間後に再受診、さらに「めまい体操」(平行機能訓練)をすすめられました。寄った薬局の薬剤師は、春に多い症状で、自律神経の不調、ストレスを避けるようにとアドバイス。


この体操、もらった紙には、三つの動作が書いてあります。
1、寝起き時、ねた状態から、上体をゆっくり起こす。
2,正座で座り、後ろに手をつき上を向く、ひざをかかえて下を向く。
3,寝返り運動をゆっくり行う。
一回の運動は5~6回、起床時、寝るときなど、1日5~6回行う。

ホームページでさがした体操図 はこれ、少し違うがおおよそ同じ。


医師に、老化現象ですかと聞いたところ、若い人にもあるので違うと聞き、ほっとしました。夜会合があり、そこで同じ症状で困ってる人に会い、さっそく、老化現象ではない、内耳機能の一時の衰えだ、体操で鍛えたらと教えてあげました。


めまいで病院へ行けば、脳梗塞を疑い、その検査を受けますが、たいていここは正常、あとは、一過性で自然に治りますよで終わり、耳鼻咽喉科でないと、医師はさらに追及しないんですね。


その後の追及は患者の自己責任で、患者本位でない変な医療だと思いましたが、日本中で今起こってることに似てるなと得心。


この経験で一つ思ったことがあります。来年から団塊世代が退職しますが、新しいライフスタイルに適応するまで、このめまいが多発するはず、100~200万人のめまい族が誕生するのでは、そのときは、あわてないで耳鼻咽喉科ですよ。

AD

36才の市長

テーマ:


4月中旬、佐賀県武雄市に36才の最年少市長が誕生。

樋渡啓祐(ひわたし けいすけ)市長は、武雄高、東大経済卒。1993年に総務省に入り、大阪府高槻市長公室長のあと、合併にともなう市長選挙に出て、68才の旧武雄市長を破り当選した。


趣味が料理とは変わっている。ブローガーらしく、それはここ 。ブログには、8月までに市役所のHPを全面改訂とあり、武雄市のHPを見ると、あちこちに作成中と出てくる。


こういう人材が市長になる時代なんですね。時代を象徴するいい話である。

更新が遅れた理由

テーマ:

ブログの更新が遅れたのは、病気だったからです。火曜日の朝、突然めまいがし、安静に寝てましたが、翌水曜日に落ち着いたところで、都立府中病院のERへ行き診察をうけたところ、CTで脳をみても問題がなく、耳からきた一過性のめまいだろう、数日は安静に寝てるようにと診断され、もらっためまい止めの薬を飲みながら寝てました。金曜日になり、めまいはだいぶんとれ、散歩ができるぐらいに回復しましたが、週末までは安静にすごします。


初めての経験でしたが、けっこうあることらしい。三半規管の不調からくるめまいですが、とてもいやなめまいで、もうこりごりです。

新入社員は保守的

テーマ:

日経産業新聞とNTTレゾナントのgooリサーチは、今春入社した新入社員のネット調査を実施した。(nikkei.net


1,納得できない職場ルールがあっても「黙って従う」が7割弱
2,38%が50才から定年まで働きたいと回答
3,年功序列と終身雇用はそれぞ42%、48%が「必要」と回答
4,起業への意欲では、52%が「したいと思わない」と否定的、起業したいは23%
5,団塊世代を「競争が激しく大変そう」とみるのが45%


大企業の新入生の意識調査だろうが、予想外に保守的である。こんなのをとって大丈夫だろうか心配、採用ミスでは。


一方、こんなのもある。
経済産業省は、楽天グループと共同で、東証一部上場企業とインターネットの就職情報交換サイトに登録中の大学生を対象にして、主体性と実行力の調査を行ったが、企業160社と大学生約3100人が回答。(asahi.com、4月16日


「主体性」とは、「自らやるべきことを見つけて積極的に取り組む」こと。

1,就職活動中の大学生で、「主体性」に自信がある学生は28%、一方、84%の企業は「主体性」を求めている
2,「実行力」も企業の81%が求めたが、自信がある学生は35%


大学生は、まだ企業の仕事がよくわかってないので、普通、聞かれればこう答える。将来への不安が混じった回答で、謙虚な姿勢がよい。それに比し、企業は、過剰期待。包容力が必要。

4月から茨城県立カシマ・サッカースタジアムの指定管理者に、鹿島アントラーズFCがなった。指定管理者制度は、県や市の施設の経営を効率化するために、天下り役人でなく、経営能力のある所が経営する制度で、企業が経営してもよく、あるいは能力のある役人が経営してもいい。公設民営に近い概念。


それで、プロサッカークラブが、サッカー場の経営まで乗り出したのだが、
1、住金の協賛で、地元小学生1万6000人に年間無料パスを配布する
2、小学生や中学生の学年ごとのリーグ戦を開く
3,茨城大学と協力し、スポーツ経営学、食と健康、地域環境問題などの公開講

座を開催
4、地元大学生のインターンシップを受け入れる
などを始め、年間稼働日数を、現在の年50日から1.5倍に増やす。


私は、ときどきJリーグを見に行くが、小学生、お父さん、お母さん、おばあさんの組み合わせがきている。おばあさんは、孫と弁当を食べて楽しそう、ぺちゃくちゃやって家族交流の場になっている。タダの小学生が増えると、有料の両親、祖父母がついてきて、入場料は増える。これをスタジアム運営費にまわせる。


県からの運営委託料は、8300万円、昨年度より2000万円減っており、それだけでも効果があるが、これをピーク時の半分5000万円まで減らす予定、やればできる。


このケース、サッカー場では第一号だが、他のスタジアムにも波及するだろう。


指定管理者制度では、今年の9月までに全公共施設で経営力ある所に任せなくてはいけないので、経営競争が始まる。実質天下り団体だが、経営力をかたって受託した例もまだあるようだが、こういう所は、実績が出ないので、じきに化けの皮がはがれ、社会から批判され、恥をかく罰を受けるので長続きはしない。


要は、今年から、日本でも非営利法人経営が本格化し、そこの仕事が増える。これは、今までなかった経験で、面白い事態である。

小沢さんは、テレビでこういってました。
「古いものを壊し、新しいものをつくるのが改革だ」「仕組みがいけないから、改革が必要、根本から変える」「小泉さんは、既存体制が前提、インチ・バイ・インチでは改革でない」

「官僚は本来の国家レベルの仕事だけやり、補助金のこまかいことは、市町村に任せる。現場の市町村に任せれば、中央官庁や県の費用がいらなくなり、その分行政経費が削減される」「行政経費は、国と地方合わせて150兆円、10%削減でも15兆円」

「老人が働ける雇用政策が重要、働けば年金負担も減り、医療費も減る」「格差をなくすには、総合職は業績給で、一般職は年功序列、終身雇用で」


◆新自由主義では、小泉さんに先にやられてしまった
小沢さんは、13年前に本を書き、「小さな政府」「徹底した規制の緩和」を打ち出したが、先に小泉さんがやってしまって、これではもうだめ。


◆老人雇用政策 ?
言うはやすく、行なうは難し。企業に押し付けても迷惑。アメリカで始めたように、ハッピーリタイアメントというコンセプトを変え、ソーシャル・キャピタルになるというコンセプト革命が必要、国民運動を起こす具体策を言わなくては。


◆年功序列、終身雇用?
いまさらそんなこと言ってもという感じ、年功序列でなく、終身雇用だけなら、企業社会も受け入れるかもしれない。


要は、小沢さんは、小泉さんの先に行った解決策を考えて、何も言っていないのです。


◆ブレアが直面した事態と同じ
97年にブレアは政権につきましたが、その前の20年弱、サッチャーとメジャーの保守党政権が、さんざん小さな政府と規制の緩和をやり、社会には、いろんな問題が噴出し、その解決が求められてました。


そこで、ブレアは、サッチャーと全く軸が違う新コンセプトを打ち出し、それで政権交代に成功しました。
1,公共サービスカット、自己負担、増税のどれでもない、新しいやり方「第三の道」
2,国家はスポンサーの地位を降り(財政赤字でもうスポンサーが勤められなくなっていた)、市民のパートーナーになる政策に転換
3,新しい仕組みは、国家、官僚に代わり、市民がつくる政策
4,存在する古い仕組みを改良して効率化するのでなく、問題解決の最適なサービスを設計しなおして創造する、ここで起業家精神を発揮する
5,社会起業家と公民起業家が、それをやる人


アメリカでも事態は同じです。
ブッシュは、何もやってませんが、企業や成功した起業家が、社会問題の斬新な解決策に取り組んでます。ここでも主役は、社会起業家です。国家や州政府の助けなくやってしまうのが、すばらしい。


ブレアやアメリカの真似をせよといは言いませんが、直面した事態は同じなので、小沢さんは、そのアイディアを言わなくてはいけません。自民党の後継首相候補者も同じです。


私は、「新しい仕組みは、市民がつくる」のが、いいと思ってるのですが。


「小さな政府」「規制緩和」「民営化」の次の問題を解決するアイディアを出し合って、政治家は、来春の統一地方選挙、夏の参議院選挙を闘ってほしい。10年以上も前のコンセプトしか言えない政治家は、もう用済みです。

発光ダイオード(LED)による徳島活性化研究会 」(事務局・徳島経済研究所、阿波銀行がつくったシンクタンク))は、LEDを使った徳島の活性化構想をまとめた。研究会には、産学官ー県商工部、県工業技術センター、四国経済産業局、徳島大学、日亜化学。。。などが参加した。このパネルディスカッションが、6日に県と徳島経済研究所主催であり、400人がつめかけ、飯泉嘉門知事や原秀樹徳島市長などが議論した。


構想は3つ、
1、観光資源の創出や地場産業育成に向けた「とくしまLEDアートフェスティバ

 ル」の開催、

 原秀樹徳島市長「まずは実現に向けた協力体制作りが必要」、

 飯泉嘉門徳島県知事「県としても絶好の機会」、

 開催に向けて推進組織を立ち上げることを決める
2、信号機や街路灯のLED化を進めるLED安全安心システム
3,農林水産業や医療・福祉用にLEDを活用するLEDバイオ・メディカル構想


徳島には、ブルーレーザーで有名な日亜化学があるが、それで、LEDバレー構想となったのだろうが、徳島らしく個性がある。これが進んで、関連企業が進出してくれればベストである。地銀が主導したのも他県にはないことで新しい。


産業政策を地域ごとに独自につくる時代になっていると思うが、こうした先進事例なんじゃないかと思う。


社会起業家との関係で考えると、対象分野が、「安全安心システム」「農林水産業、医療、福祉」なので、そこで起業するのは社会起業家だ。構想には抜けてるが、社会起業家コンセプトを組み込むとよいのでは。

瀬戸内海の島々は、過疎と高齢化が進んだ典型的な場所で、どうしようもない所と思われているが、ここで、お年寄りが、花を植え育て訪問客をむかえ、「きれいと言われるのがうれしい」と、喜んでいる。(3月15日、asahi.com


高松港沖に浮かぶ男木(おぎ)島(高松市)では、この冬10万本のスイセンが花を咲かせた。島の人口は、昔は1500人もいたが、現在は241人、うち6割が65歳以上の高齢者で、唯一の中学校も4月から休校した。


ここは、那須与一の射た扇が流れ着いたところで、映画に登場した灯台で有名であるが、灯台に到る遊歩道が整備され、そのわきに、自生していた水仙を04年から植え始め、日本有数の水仙郷を目指している。数年後には1100万本が島を彩る予定。


運動のリーダーは、地元の中條慎也さん(48才、写真の人物)、男木水仙郷をつくる会の会長、NPOデイサービスセンター「ハイ・フォロー・ステーション湯遊里 男木」の施設長で、高松まつり振興会サンセット・ビアガーデン実行委員会委員長をやっており、それらしい人物である。


すでに旅行会社のツアーに組み込まれ、今季は前年の3倍近い約400人が島を訪れた。


隣にある女木(めぎ)島(鬼が島で有名)でも、ソメイヨシノ1300本の桜の苗木を植えた。 瀬戸内海には、700以上島があるが、ここに花を植える運動が起こったのは89年のことで、造船所が撤退した因島で、因島市が、「島に活気を」と、花壇を作ったのが初めで、それが他の島にも広がっている。


これ、まさに社会起業家の行為である。中條さんが、島のステークホールダー、高松市、観光協会、地元企業、学校、住民(漁民が多い)などをとりまとめ、例えば、中條さんの働きかけで、昨年9月には、高松中央高校の生徒50人が、ボランティアで参加し、5万個の球根を植えた。参加した人は、ただ、きれいな島にしたいという動機を生きがいにしている。


都市から想像する島は、老人だらけで暗いイメージだが、それは古くなった固定観念で、実際に起こってることは全く違う。そこが面白いところである。水仙は、年3倍に増えるので、男木島に数年で群落ができるのは確実である。10年もすれば、瀬戸内海の花の島を巡るツアーが、人気となっているようなことになるのだろうか。


政治家は、公共投資でなく、こういう事業を支援してあげればいいのだが、わかっていない。