二児の父親であり臨床心理士が教育とか子育てとかについてなんか言う

二児の父親であり臨床心理士が教育とか子育てとかについてなんか言う

臨床心理士による教育や子育てについての雑記

主に保護者向けが多いです

なにかしら参考になればと思います

たまに愚痴っぽかったり毒吐いてたりすると思いますw

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先日、親の姿勢として「子供の味方でいること」と書きましたが、もう少し詳しく書いていこうと思います。


子供が親に「いじめられてる」と打ち明けるとき、かなりの勇気がいるものです。

こんなことを話しても、親は自分を受け入れてくれるだろうか、怒られるんじゃないか、くだらないと思われるんじゃないか、など色んな不安を抱えながら親に話します。


思春期の子ならなおさら、「いじめられてる」って誰かに言うのって、カッコ悪いし恥ずかしいと感じてしまうものです。

だから、まずは話してくれたことを労ってほしいなと思います。

「よく話してくれたね」「いままで1人で頑張ってきたんだね」「話してくれて嬉しいよ」と伝えてあげてほしいんです。

「話して良かった」と思えれば、それだけで子供は元気が出るんです。それだけで立ち向かう勇気が出ることもあります。


そして、十分に話を聞いてあげてください。

話半分に「よし分かった先生に言おう」なんてなってしまうと、子供としては親は自分の話をちゃんと聞いてくれないと思ってしまうと思います。

「そのくらい我慢しなさい」「なんでもっと早く言わなかったの」「なんで先生に言わないの」「気にしないで勉強に集中しなさい」「あなたもやり返せばいいじゃない」


こんな言葉が子供をガッカリさせてしまいます。「親に話しても無駄だ」と感じさせてしまいます。

まずはしっかり子供の話を受け止め、アドバイスや提案はちょっと我慢してください。基本的には「うん、うん」と聞いてあげたらいいんです。

「あなたはどう対処したの?」「それでどうだった?」「どういう気持ちだった?」「味方になってくれそうな人はいる?」など質問しながら聴いていくのも良いと思います。


そして、全部話が終わったあとに、もし提案があれば伝えてみてください。

「お母さんは~と思ったんだけど、どうかな?」「お父さんから先生に話すこともできるけど、君はどう思う?」など、必ず本人にも意見を聞いてあげながら進めます。

親が興奮して、子供が置いていかれてしまうこともしばしばです。

あくまで、子供中心で話を進めてください。

「ちょっと別な方法でやってみる」と、子供から話が出る場合もあります。

そうしたら、まずは子供に任せてみることも大事だと思います。

親がなんでも先回りして問題を解決しちゃったら、子供の成長する機会がなくなっちゃうでしょう?

「そっか、もしうまくいかなかったら、親ができることはするからね」と終わります。



全部この通りに進むとは思いませんし、分かっていてもできないことってとても多いと思います。

一つの目安として考えてもらえれば十分です。

でも、こんな風に話を聞けたら子供が勇気づけられるんじゃないかなと思います。