昨日に引き続きまして、「こんなイイ映画だったの!?」 シリーズ

第二段は、『マレーナ』  2000年 イタリア・アメリカの作品

 

ゆみんのブログ

マレーナを演じるのは、イタリアの宝石と呼ばれる女優モニカ・ベルッチ



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映画の舞台は、第二次世界大戦下のイタリア、シチリア

12歳の少年レナートは、村一番の美しい女マレーナと出会います。

マレーナはわずか二週間前に結婚したばかりですが、結婚そうそうに

夫が戦線に送られてしまい、一人でひっそりと暮らしていました。

マレーナは少年のみならず街中の男性を夢中にする美貌の持ち主。

マレーナの美しさに魅了された少年レナートは、その日から毎日

彼女の後を追い、恋心をつのらせていくのです。

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やがて敗戦と共にシチリアにも平和が訪れようとしていましたが、

マレーナに夫の戦死が伝えられ未亡人となってしまいます。

生きるために、マザコン弁護士の愛人となったり、ナチ将校に弄ばれ、

軍人相手の売春婦へ・・・マレーナの転落人生が始まるのでした。

かねがね、マレーナの美貌に嫉妬を抱いていた村の女達から

暴行を受け、裸同然で村を追われるマレーナ・・・。


そこへ帰還したのが、戦死したはずと言われたはずのマレーナの夫。

妻の恥辱にショックを受けた重病の彼に、マレーナをずっと見守り

続けてきた少年レナートは、「彼女が愛していたのはあなただけだった」

という手紙を送るのでした。


数年後、マレーナと足を引きずる夫が、質素な服装でシチリアに戻ってきます。

好奇の目にさらされながら、前を向いて歩くマレーナと夫。

少年の目に映るマレーナはやつれたけれど夫との生活を取り戻し、

ひたむきに生きようとする姿でした・・・。



この映画の何が一番素晴らしいか?

マレーナを演じるのはモニカ・ベルッチの美しさキラキラ


彼女のために作られた映画と言っても過言ではないでしょうキラキラ

怖いほどの美しさと言うのは表現が間違えているかも知れませんが、

神がかり的な美しさなのです。

男達の執拗な視線に耐えるように、うつむき加減でゆっくりと歩くマレーナ。

言葉を語らず、ただ歩くだけなのに、観客の心を捉えて離さないのです。

美しい女優は数多くいるけれど、モニカ・ベルッチの美しさは、

他の女優とは、比較にならないと思う。レベルが違い過ぎる。

濡れたような黒い瞳、どこか愁いを秘めていて、言葉を語らなくても

人を惹きつける魔性があるのです。


もうひとつの、この映画のポイントは、マレーナの半生をマレーナから

語られることは無く、終始、少年の目で追っています。

従って、マレーナは台詞がほとんどありません。

少年の純粋な目だけが、マレーナの姿を終始、描写しているのです。

この演出が成功していると思います。


映画の前半は、イタリア映画らしく、思春期の少年の妄想をユーモラスに描き、

時には白黒に画面がコメディ調に変わったり。

いやらしい目でマレーナを見つめて、あれこれと噂するる大人達に、少年が

今できる自分の精一杯の仕返し、例えば好色オヤジのコップに唾を入れたりあせる

バックにオシッコを入れたり・・・と、おふざけシーンも多々ありますが、

それはイタリア映画テイストのご愛嬌って感じですにひひ


いくつか印象的なシーンがあるけれど・・・やはりこのシーンは強烈でした。


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髪を染めて、娼婦になったマレーナの姿。

彼女がタバコをくわえた途端、男達が火を差し出すシーンは、マレーナが

人生を自ら放棄した瞬間というのかな。

生きる事に、希望を捨てた悲しいシーンでした。


そして、公開当時これも話題になった、リンチシーン。

私はこの映画をDVDになった時にすぐに借りたのですが、リンチシーンが

あまりにもむごすぎて、途中で止めちゃったほどです叫び


悲しくて、苦しくて・・・胸が痛くなってしまい、見れませんでした。

女性の嫉妬って本当に怖いドクロ


そして、一番好きなシーンは、こちらのラストシーンです♡


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マレーナが道に落としたオレンジを少年が拾って、初めてマレーナと言葉を

交わすシーンです。


「マレーナさん、お幸せに・・・」 

私、涙が止まりませんでした~。


少年の長年の憧れだったマレーナ。

マレーナは少年の存在をおそらく知らなかったと思いますが、この一言は

マレーナの救いになったと思います。


自分の身におきた半生をずっと見守り続けていた唯一の少年。

やっと言葉を交わした事は、少年にとって意味があり、マレーナの心にも

何かを残したのではないかしら?


「その後、僕は沢山の女性と恋をしてきたけれど、今でも思い出すのは

(愛したのは)ただひとり、マレーナ・・・」という最後の台詞で映画は終わります。


はぁ~、こんなにイイ映画だったのね!?マレーナって。


当時DVDで観た時は、いまひとつ心に響かず、リンチシーンのむごさしか

印象に残っていなかったけど、改めて観ると、素晴らしい作品だと思います。


マレーナの半生は、戦争というどうにも避けれない時代の波に翻弄され、

美しさゆえに悲しい人生となってしまいますが、最後に一筋の光が見えるから。


イタリア映画の叙情的なエッセンスもたっぷりのオススメの映画!

女性は絶対に観て欲しいです!




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