飯田橋ギンレイの今週の映画は、誕生以来まだ60本しか映画が作られていない国・ウルグアイで制作された“ウィスキー”。といっても、ウィスキー、つまり酒にまつわる話では全くありません(私が見るものだから…って先入観を持っちゃだめっす)。主人公ハコボは靴下工場のオーナー。毎朝決まった時間に出勤し、決まった時間に退社する。工場のシャッターをあけるのも、蛍光灯や機械のスイッチを入れる作法もいつも同じ。そこで彼の片腕として働く中年女性マルタは、いつも彼が出勤するのを工場の前で待ち、シャッターが開けられたら上着を着て、ハコボにお茶を入れる。これも同じ順番、同じ作法。これ、もしかしたら1回撮った映像を繰り返してるのでは?と疑いたくもなるぐらい、同じなんですね(残念ながら間違い探しはできませんでしたが…)。ま、こんな二人の同じ毎日の繰り返しに一石を投じ、二人の心に波紋を生じさせたのは…? っていう映画です。


 とにかく、この主人公の二人は、変わり映えのない毎日を(たぶん)延々と過ごしてきたわけで、これからもそれは変わりなく、たぶん死ぬまで続くことが予想される…となれば、なおさらこの二人の抑揚のない表情がやるせない…。しかし、どうしてどうして(ここからは少々ネタバレになりますが)、この無表情に徐々に表情が宿るようになるわけです。一見それは見過ごしがちだけど、たとえば口紅の色が変わるとか、そういう些細な事柄に現れるわけですよ。それがとっても面白かった。あとに残る余韻が何ともいえない映画でした。

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牡蠣とキノコのリゾット

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牡蠣のリゾット  牡蠣が美味しい季節となりました。生牡蠣もいいけど、カキフライもいい。そして、旬のキノコと合わせてリゾットなど。キノコと牡蠣はあらかじめ軽くソテーし白ワインをふりかけておきます。米は普通にリゾット風に炊いて(ここにも白ワインを使います)、できあがる前に牡蠣とキノコを入れて完成へ。ただ、ここで気を付けなければいけないのは、牡蠣とキノコから出る水分を考えておかねばならないこと。だから、米に加えていくスープにはあらかじめそれを加えておくといいかも。そうすると私みたいに後から慌てなくてすみます。(^_^;)
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“めん房”のおべんとう

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めん房おべんとう  仕事場近くにある居酒屋“めん房”。ここはリーズナブルな価格に加えて、もちろん美味しいということで、夜はかなりの混雑です。で、お昼は店先でお弁当を売っているのですが、これがほんとすごいボリュームの上、低価格。今日私がチョイスしたメニューは鮭のカマ焼きにコロッケ、肉団子、ゆで卵、カボチャの煮物、さつまいもの天ぷら、おまけに蜜柑のデザートまで。なんかお母さんの愛情たっぷりって感じでしょ?(いや~、毎日こんなに食べたら完璧に太りそうだけど…) そう、この店のお母さんがまた素敵な人なんです。お弁当の種類は、そのほかに、鶏の唐揚げ、ハンバーグ、幕の内、ホイコーローなど豊富。でもほとんどは12時前に売り切れてしまうことから人気のほどがわかるというもの。しかし、やっぱり全部は食べ切れませんでしたとさ。

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豚肉とセップ茸の煮込み

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豚肉とセップ茸の煮込み 久々の高田馬場“Cave Bar”です。この間来たのはいつだったか忘れちゃったけど、メニューはちょっと変わってもう秋の香りがぷんぷん。この“豚肉とセップ茸の煮込み”はもう大好きで大好きで「一年中おいて欲しい!」と、去年の私はどうやら言っていたみたい(忘れてた…)。セップ茸とは、イタリアで言うところのポルチーニ茸。これは乾燥じゃなくって生を使っているところがたまらない食感を生み出してます。お肉もトロトロで、は~満足!
グラタン・ド・フィノア  今夜は“グラタン・ド・フィノア”。ま、いわゆるジャガイモのグラタンでございます。これ、実は昨夜のおよばれの際にいただいたメニューでした。グラタンのレシピはどれも似たようなものですが、お聞きしたものがあまりに簡単だったため、早速試作。ジャガイモは薄切りにして、水にはさらしません! これって、私はずっと思いこんでたんですよ。何をするにもジャガイモは切ったら水にさらす…。しかし、上司の奥様(料理研究家)によれば、それはでんぷん質が水に溶けだしてしまって大変もったいないことなのだとか。なのでジャガイモは水にさらさず、耐熱皿にバターを塗ってそこに敷き詰め(ここで若干塩胡椒をしておきます)、牛乳と生クリームを半々の分量でまぜたものをじゃーっとかけてオーブンに入れて焼くだけ。200度で40分ぐらいかな。とってもシンプルながら、美味しく出来上がりました。

真鯛の塩がま焼き

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塩がま焼き1  塩がま焼き2  本日は仕事仲間の結婚祝い。上司の奥様が料理研究家(本も出版されてます)なので、そのお宅にうかがうのはと~っても素晴らしいことなのです! おまけに双子の息子さんたちも幼い頃から芸人としてしつけられているらしく(?)、私たちお客をいろんな芸でもてなしてくれます(将来は吉本入りだな、うん。そしたらステージパパ・ママで儲かりますよ!)。


 というわけで、写真は真鯛の塩がま焼きです(写真は塩がまを割る前と、割った後、皿に盛りつけていただいたもの)。「塩がま焼き」とは、塩(これで2kg)に卵白などをまぜ、それで魚を覆って焼く調理法ですが、魚の旨みが閉じこめられた絶品の料理。焼き上がった塩がまをハンマーで割るのは、もちろん新婚の二人の「初めての共同作業」です!! いや~、旨かった! 塩って、やっぱり偉大です、はい。


 今回も、前菜に始まり、パスタ(手打ちです)、グラタン、魚、肉2種、デザート…と、ほんとよっぽどお腹を空かせていかないと最後までたどりつけないほどの充実ぶり。十二分に堪能しました。ご馳走さまでした!

あまがさ

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あまがさ  秋は、カラッとして抜けるような青空が嬉しい反面、長雨の季節でもあります。そんな時に思い出すのがこの絵本。先日も子供の頃の愛読書『チョコレート工場の秘密』をご紹介しましたが、これもやはり愛読書の1つ。小さい頃読んでたのはもうボロボロになってしまって、いつの間にかなくなっていたので、4、5年前に書店で見つけて買いました。奥付によれば初版はなんと1963年で、私が買ったのは新版14刷。40年余りも読み継がれている絵本なんです。


 主人公はニューヨーク生まれの女の子・モモ。3歳の誕生日に買ってもらった赤い長靴とあまがさを早く使いたくって、「太陽がまぶしいから」とか「風が強くて目にごみがはいるから」とか理由をつけて晴れの日でも傘を使おうとするのだけど、そのたびに両親に「もう少し待ちなさい」と言われます。そんなある日、待望の雨が降る──。

ぽんぽろ ぽんぽろ
ぼろぼろ ぽんぽろ
ぼとぼと ぽんぽろ
ぼとぼと ぽんぽろ


不思議な音楽を奏でながらふる雨の描写は秀逸です。なんだか懐かしいような絵とあいまって、時々開いてみたくなるお気に入りの絵本。


ところで、この本の作者である“やしま・たろう”という人物、作者紹介もないのでプロフィールがよくわからないのですが、戦前に彼が取り組んでいたプロレタリア美術運動が軍の弾圧を受けたため、家族と共に昭和14年にアメリカに亡命して絵本作家として活躍した人らしいです。自分の半生を綴った著書などもあるようなので、今度読んでみようっと。


やしま・たろう著『あまがさ』福音館書店

芋子汁  今日は山形出身の知人の東京地区同窓会に図々しくも乱入。というのも、メニューが“芋煮”だからなんですね~。この“芋煮”とは、山形発祥の鍋料理で、里芋を使うというのが大前提で、あとは肉に牛を使うか豚を使うか、味付けは味噌か醤油かというのが、地域によって違うのだそうです。ちなみに、今回は村山地方出身の方々ばかりなので、牛で醤油です。この鍋を囲む“芋煮会”というのは、職場や学校などの仲間が集まって開催されるものなのだそうですが、たとえば茸類はマイタケにするかエノキにするか、豆腐を入れるか入れないか、ニンジンを入れるか入れないか…など、同じ地域でも家庭によって微妙な違いがあるようで、集まれば結構揉めるのだそうな。


 今回のレシピは、最初に牛肉を炒めて、砂糖・酒・醤油で味付けして取り出した後の煮汁に水を加えて、里芋をはじめとする野菜類を煮込み、最後に牛肉を再投入して出来上がり。一通り味わったら、うどんを入れ、最後はカレールーを入れてカレーうどんにして食べるのが最近のトレンドだとか? この芋子汁はそれこそ、里芋の収穫シーズンに何度もやるらしいので、いろんな味のバリエーションが考えられるのでしょう。煮込んでいくうちに味はどんどん濃くなり、最後はカレーで締め。う~ん、なかなか美味でした。ごちそうさまでした!


 そうそう、山形の八百屋の店頭には“芋子洗い機”なるものがあって、その中で芋がぐるぐる回るうちに、お互いの摩擦で皮がツルリンとむけた状態のものが買えるそうです。へぇ~、“芋子洗い機”ねぇ~。こりゃ面白い。

キッシュ  キッシュにはちょっとした思い出があります。両親の知人の奥様が毎年ある時期になるととっても美味しい手作りキッシュをわが家に届けてくださっていたのです。ある日、家に帰ってそれが食卓にのぼっていると、あ、今年もこの時期がやってきたのね…という、ある意味季節感を感じさせるものでした(私は面識がなかったのですが、実はキッシュは亡くなった彼女のご主人の好物だったそうで、毎年命日が近づくと…ということでありました)。キッシュといえば、洋風茶わん蒸しのパイ…って構造でしょうか。でも、今回はパイ生地は使いません。なので「もどき」。具は長芋と赤ピーマン、ブロッコリとしめじです。チーズを入れますが、ピザ用(?)とかのチーズがなかったので、適当にモッツァレラなど。耐熱皿にバターを塗って具を並べて卵液(全卵+牛乳、生クリーム)をかけるだけ。あとはオーブンに入れて待つこと4、50分。ふんわりキッシュのできあがり。長芋はこうして焼くと、意外にホクホクと美味です。

ポルチーニリゾット  秋と言えばキノコの美味しい季節。中でもポルチーニはイタリアでは日本の松茸なみ(?)に珍重される香りのつよいキノコの王様。もちろんここ日本では乾燥ものを使うしかないんですが…。で、このリゾット、私にしては珍しく結構手間かけてます。まずはタマネギみじん切りを1時間近く炒めたところに乾燥ポルチーニを水で戻したものを投入。トマト水煮、赤ワイン、白ワインなどを加えて、またまた40分ほど煮込んだ「ポルチーニソース」をまず作ることから始まるのですから。とはいえ、これができてしまえば、あとはこれを入れて普通にリゾットを炊くだけ。キノコは、他にしめじでもしいたけでもマッシュルームでも、お好みのものを少しずつ加えると秋満喫!って感じになります。ソースは多めにできたので、小分けにして冷凍庫へ。あと2回は楽しめるな♪


 ちなみにこのレシピ、あのイタリアンの店「アルポルト」のものであったみたい…。っていうのも、いつも見ているレシピはWebページのプリントアウト。下に記載されているアドレスを確認したら「アルポルト」の文字が…。結構、こうやって何度も作っているレシピの中には、こんなWebのプリントアウトが多かったりします。あ~、ほんとネットって便利。