映画“コーヒー&シガレット”

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ジム・ジャームッシュのモノクロの世界・最新作は、コーヒーとシガレットが醸し出す気怠い日常を描いたオムニバス11篇。私は非喫煙者なので、「どうしてコーヒーとシガレットはこんなに合うんだろう?」と映画中に何度も繰り返される台詞に感情移入はできないけれど、何の特別な事件も起きない数分間をドラマティックに演出しているのは、このコーヒーとシガレットの組み合わせにほかならないんだろうね。あの“ゴーストバスターズ”のビル・マーレーがウエイター役でとぼけた演技を見せてくれたり、ケイト・ブランシェットが一人二役で全く正反対の女性を演じたり、小さな楽しみがいっぱいある映画。ジャームッシュの昔の映画“ミステリー・トレイン”をまた見直したくなったな。


BOOKS
桐野夏生『魂萌え!』毎日新聞社

夫の急死。そして、葬儀当日にわかった愛人の存在。しかも、10年に及ぶ関係を続けた相手の女は自分より年上だった…。専業主婦を長く続けてきた主人公は、裸同然で突然世間に放り出されて途方に暮れる。しかも、夫はもうこの世にいないのだから、非難を浴びせる対象がいないという何ともやりきれない状況。この夫も罪な男です。まさか、そんな風に突然自分が死ぬことになるなんて想像もしなかったのだから仕方ない? でも、残された妻、愛人にしてみたらたまったもんじゃないでしょう。本当に愛されていたのは自分だと主張し、お互いをなじったところでどうしようもないんだから。所詮、答えが出ない問いなのです。
今まで思ってもみなかった感情や思いを育ててみよう。違う生活が待っているのだから、違う自分になる方がいい。
と、歩き出す主人公に自分を投影できる年齢層(?)が、この本の読者? 私としては珍しく最後まで読むことができなかった、あの『OUT』の著者にしては、全体的におさえたトーン。それは、60代の男女を中心に描いているからなのか。白秋、玄冬の季節にあっても、内に秘める朱夏の思いというものはあるはずなのだから、それが出口を得て吹き出してくる辺りを書いても面白かったのではないかと思うのだけど。

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そら豆のリゾット

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そら豆のリゾット  突然ですが、緑色のリゾットが食べたくなり買い物へ。アスパラとかかな~と思っていたのですが、さや入りのそら豆を見たら気が変わりました。「ビールのお供に」などと書いてあったけど、実は、わたし、茹でそら豆ってそんなに得意じゃありません。あの独特のにおいがね…。それなのに、なぜ? そう、なぜだかわかんないけど、つい手にとってしまったので。

 そら豆はあらかじめ茹でて、かざり用にいくつかとっておき、残りはみじん切りのタマネギと米を炒めたところに投入。あとはあたためたスープを徐々に注ぎながら炊いていきます。この炊き加減ですが、パスタ同様、米にもアルデンテというものがあり、私は、ほんとにちょびっとだけ芯が残ってるのが好み。


 はい、なかなかうまかった。スープで炊いたせいか、そら豆も良い感じに甘くなるんですね。うん、これはおすすめ。ちなみに、今日のメニューに会わせたのは、イタリアはシチリアの白ワイン。イタリアは、南のワインが好きです。適度な甘さが心地よい。昔は、白はさっぱり系が好きだったんだけど。

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スパニッシュ・バルへ

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スペインバル   仕事仲間と人形町にあるスパニッシュ・バル“SOL”へ。人形町なんて、普段はなかなか行かないところです。でも、この間の hanako のワイン特集で紹介されていたのが気になって(ちなみに、私の行きつけのワインバーも紹介されていてびっくり! え~、hanako効果で大混雑になったらやだな~)。

 店内はこじんまりとしていて落ち着きます。厨房が見渡せるカウンターに、テーブルが4つ。こういうバルの良いところは、料理のポーションが小さいので、いろんなものをつまむことができるところ。大食漢ではないけれど、美味しいもの好きな私にはぴったり。生ハム、オリーブに始まって、鯛のソテー&トマトソースやら、ブイヤベースやらいろいろ頼んで満足! はい、もちろんワインもね。私はスペインの赤では、テンプラニーリョという葡萄が好き。濃くて果実味たっぷりでおいしいの~。


 ちなみに、この店のあと、人形町ならではの、なんだか雰囲気よさげな居酒屋についふらふらと入ってしまった私たちっていったい…。

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野菜づくし  ちょこっと体調が悪かったりしたので、これは野菜不足かと思い、野菜づくしのワンプレートなど作ってみました。
:トマトをフライパンでローストして、お湯で蒸らしたクスクスと共に炒め合わせたもの。味付けは塩とバルサミコ酢。青みはパセリがなかったので、セロリの葉を細かく刻んで。うん、なかなか良い味だと思う。
:空心菜とアスパラのソテー。空心菜と言えば普通は中華風だけど、他が中華のメニューじゃないから、普通にオリーブオイルで塩胡椒。
:蒸しなすに“ごま味噌酢油”ソースをかけたもの。これは「暮らしの手帖」から出ている「すてきなあなたに 春夏号」に出ていたレシピ。白いりごまを摺って、ショウガのみじん切りに味噌と油と酢を混ぜただけ。これ結構いろんなものに使えるはず。
オレンジ:人参とタマネギのサラダ。このドレッシングには、白ワインビネガーにドライフランボワーズを少々漬け込んでピンク色になったビネガーを使用してます。フランボワーズの甘みが酢のきつさを押さえて丁度良い感じになるのです。


 パンは、私の好きなパン屋さんの1つ「PAUL」のフガス・デ・オリーブ。フランスパン(?)の生地に黒オリーブの刻んだのが入っていて、とっても美味。私は、前に紹介したVironのオリーブ入りのパンよりこっちの方が好みです。

映画“コーラス”に涙…

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 実はそんなに期待していなかったのです。ストーリーは、問題児ばかりを集めて寄宿生活をさせているフランスのとある学校に、元音楽教師が舎監として赴任してくる。最初は子どもたちの反抗に手を焼くが、「合唱」を彼らに教えていくうちに…という、だいたいの展開がわかる内容。フランス版“ごくせん”と言えなくもないですね。

 ところがところが泣けるんですよ。ああ、きっとこうなるだろう、なるに違いない、やっぱり…。そして涙がダーッ。たぶん、過剰でない表現がいいのだろうなと思いました。泣かせどころで、やりすぎない。抑えた演出。それにやられてしまうのでしょう。


 しかし、それにしても思わずサントラのCDを買ってしまいましたが、主人公の男の子役ジャン=バティスト・モニエ君の歌声、あれは魔物ですね。美し過ぎる。ボーイ・ソプラノという人生のほんの一時期にしか存在しない、あまりにも短い旬。だからこそのはかなさが聞くものの胸を打つのか…。このモニエくん、それを十分わかっているらしく、変声期に入ったらすっぱりと歌をやめて役者に専念する決意だとか。これが役者デビュー作の15歳の少年とは到底思えない大人な考え。ちょっとびっくりしました。

ホワイトアスパラの季節

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ホワイトアスパラ  今夜も高田馬場のワインバーへ。メニューは定番の他に何品か季節のものがあって毎回楽しみにしてますが、今日はその中から“ホワイトアスパラのオランデーズソース添え”と、“空豆のムース”をチョイス。ホワイトアスパラは、美味しいものはこの季節にしか食べられない貴重な野菜。ほのかに甘く、ほのかな苦みでとっても優しい味。卵ベースのオランデーズソースのほかに、オレンジソースなどもよく見かけます。これからしばらくは、“ホワイトアスパラ”の文字をメニューから探す日々になりそう。

八重桜

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麹町・八重桜 麹町に仕事で行った帰りに、八重桜の並木道に出会いました。一般的なお花見の喧噪が終わったあとに満開を迎える八重桜。ぼってりと重そうな花弁の連なりは、どちらかというと、ソメイヨシノの可憐さに比較すると、ちょっと大人な感じかな?

 それにしても桜は、この時とばかりに生を迸らせるように咲くので、その勢いに毎年何だか気圧されそうになる春なのでした。桜のように一気に燃える生き方というのもあるのかもしれない……。

シャンピニオンご飯  塩豚料理第二弾。この間ポットローストを作ったのは、塩漬けしておいた肉の半分量。残りは茹でて、そのゆで汁をシャンピニオンの炊き込みご飯に使いました。ポットロ-ストとゆで豚は、ちょっと味が似ているので、炒め物とかにした方がよかったかな~。豚肉は好きだけど、続くと飽きるしね。マスタードをつけてレタスをまいて食べました。

塩豚のポットロースト

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塩豚のポットロースト  このところずっと読んでいた高山なおみさんの日記に頻繁に登場する「塩豚」。つまり、豚かたまり肉に塩をすり込んで何日か置き、旨みを熟成させるものなんですが、「旨み」「熟成」と聞いただけで、何だかいてもたってもいられなくなる私…。肉500gに塩大さじ2分の1という割合ですりこみ、ラップにくるんで冷蔵庫で寝かせること5日間。って、これは仕込んだ後、たまたま外食が続いていたので5日間おいちゃいましたが、もちろん次の日から使えます。一応、本によれば一週間ぐらいまでは保存可能とのこと。ただ、おいた時間によって塩のしみこみ具合が違ってくるので、料理の塩加減にはご注意を。なお、肉は料理するまえに、水で表面を洗ってキッチンペーパーで水分を拭き取っておきます。

 
 で、今夜は、お鍋に少し油をひいて肉(塊のまま)に焼き色を付けた後、タマネギ、キャベツと共に蒸し煮した「ポットロースト」です。豚の塩味があると思ったので、野菜には塩をふらず、少しだけ白ワインを振りかけたのみ。いや~、何とも言えない豚の味。へ~、塩漬けしておいておくだけでこんなに美味しくなるのね~。びっくりでした。

 ちなみに奥のココットに入ってるのは大パックで安売りしていたマッシュルームをベーコンと一緒にオリーブオイルと白ワインで炒め煮したもの(スペイン料理風?)。スープに良い味が出てるので、バケットなどにつけて食べなきゃ損ってもんです。

クスクスを鰯で

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 イワシのクスクス  この間、行きつけのワインバーでクスクス料理を食べてから、またクスクス熱がぶり返してきた(といっても、気になってしかたないってやつ。好きというのともちょっと違う)。今夜は、サーモンではなく、鰯を使って海鮮系クスクスに挑戦。これはせぐろ鰯、別名かたくち鰯といって、だいぶこぶりのもの。新鮮ならば刺身で食べられるし、塩漬けにすれば「アンチョビ」ですよ。

 鰯は手開きにして、塩・レモン汁・白ワイン・オリーブオイルにディルなど散らしてちょっとマリネ。人参、タマネギ、レタスなどを混ぜ込んだクスクスサラダの上に盛りつけてみました。う~ん、味はまぁまぁかな。なんか、これっていう味が私的に出せてないのよね。まだまだクスクス料理修行の旅は続く…。