やっぱり傾いていたピサの斜塔 | YUTAKA&SAWAの世界一周旅行日記 “What a Wonderful World!"

やっぱり傾いていたピサの斜塔

2009年10月9日の出来事

フィレンツェに来たからには、ここからちょっと足を延ばして訪れたかった場所がありました。


そこはピサの斜塔!


子供の頃、このピサの斜塔も、ストーンヘンジとか、ピラミッドや、ナスカの地上絵なんかと一緒に
「世界の七不思議」みたいな本に紹介されていて、夢中になって読んだのを思い出します。

このあまりにも有名なピサの斜塔をどうしてもこの目で見たくて、ピサを目指しました。
…とはいっても、フィレンツェから電車で1時間ほどの距離のなので、充分日帰りが出来ます。


フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅で、ピサ行きの切符を買い、
出発の時間が迫っていたので急いで電車に乗り込みました。

電車は時刻どおり出発したのですが、車中で、とあることを思い出した。


「そういえば切符の刻印ってしたっけ?」

「…するの忘れちゃったよ…」


そう、ここイタリアだけでなく、東欧諸国などにもあるこの、日付を刻印するという制度。

電車や地下鉄のホームなどで、日本みたいに必ずしも改札があるわけではない場所も多く、
切符を買わず、無賃乗車が出来てしまうような路線も数多い。
たとえ切符を買ってたとしても、刻印せず、それがバレなけば次回にも使えちゃうし…。

かといって、刻印していない事がバレると、罰金を支払わなければならないのです。

なので必ずローカル線なんかでは、切符を買ったら電車のホームにある刻印機で、
買った切符に乗車したその日の日付を刻印しなければいけないのです。


…で、やっぱり案の定、車掌さんが現れて、罰金を払う羽目に…。
でも、€5ぐらいだったので、まぁ、これも勉強代ってことで諦めました。
(行かれるかたは、くれぐれも気を付けてくださいね)


ピサ駅に着いて、バスに乗り、15分ほどでピサの斜塔がある広場の前に到着しました。

そして門の向こうに様々な建築物が見えてきました。

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さらに門をくぐると、

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美しい芝生の上に壮麗な建物群がそびえたっていました!圧巻です!

ここは、ピサ共和国という海洋都市国家として栄えた時代に造られた主に4つの建物群から成りたっていて、
1987年に「ピサのドゥオモ広場」として、ユネスコの世界文化遺産になっています。


洗礼堂。

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円筒形の建物で大理石出来ているもの。
建物の下側がロマネスク様式で、上側はゴシック様式を示している尖塔群で装飾されているという
珍しい建物。


大聖堂(ドゥオモ)。

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ピサ出身の偉大な物理学者、天文学者、哲学者である、ガリレオ・ガリレイが振り子の原理を発見したという、
「ガリレオのランプ」がこの聖堂内にあるけれど、これによって発見されたということは事実ではないという説もある。


そしてそして!いよいよお目当てのピサの斜塔へ!!

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期待通りというか、予想以上に傾いていました!

近くで見るとさらに、その傾き具合がわかります。

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この斜塔は、先ほどの大聖堂の鐘楼として建築されたもの。
何度も中断を繰り返しながら、200年ぐらいかかってやっと完成。

その長い年月がかかった原因は、やはりこの塔を世界的に有名にした、「傾き」。
塔は現在、中心線から南に向って約4m 、角度にして約5度傾いている。

この近くを流れるアルノ川から流れてきた砂地が混じっていて、地盤は緩く、
高い建物を建てるには不向きだったようで、第一期工事後にすでに傾き始めた。

その後の工事でも、その都度修正していったにも拘らず、傾きはいっこうに収まらず、
1990年に安全上の問題で公開を一時休止し、10年以上もかけて修復作業を行い、
2001年にやっと終了。公開が再開されたんだそう。

長い間、世界中で最も傾斜している建物としてギネスブック掲載されていたのですが、
現在は、アラブ首長国連邦のアブダビにあるキャピタルゲートビルが、
ギネスブック世界記録に認定されているそうです。



せっかくここまで来たからには、この塔に登ってみたいと思い、チケットを購入しに行ってみました。
このチケットは、塔に一度にたくさんの人が登れないので、時間制で区切ってあるものなんです。

チケットは常に超人気で、事前に予約していないと購入出来ないとの情報があったんだけれども、
意外にもあっさりチケットを購入出来ました。
しかもインフォメーションの方は、日本語を勉強中とのことで、流暢な日本語で対応してくれました。

でも1人€15と、ちょっと高めでしたが…。


いよいよ僕らの購入したチケットの時間となり、いざ出陣。

入口を見る限り、やっぱり傾いています。

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円筒形の8階建てのこの塔、階段は296段もあります。

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傾いているから、普通の螺旋階段を登るよりはるかに疲れます。

途中いきなり、野外に出ると、けっこう低めの柵しかなくて、高所恐怖症の私はこんな感じです…。

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もう、恐くて恐くて、かなりのへっぴり腰状態でした。笑。


そんなこんなで、やっとの思いで頂上に到着。

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頂上からの景色も、なかなか素敵でした。

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…が、私はもう、本当に必死で写真を撮ってましたよ!

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高所恐怖症を克服できる術を知っている方がいらしたら、ぜひレクチャーして下さい。

…あっ、でもその克服するプロセスを、あれこれ妄想しただけでも足がすくんでしまうので、
やっぱり克服しなくてもいいです、私。笑。


地上にもどって、遠近法を使ったお約束の撮影大会をして、

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存分にピサの斜塔を満喫して、この地を後にし、フィレンツェに戻ったのでした。




まだこの日は時間もあり、フィレンツェの街でもう1つ観たかったものを観に向かいました。

それは、アカデミア美術館に展示されている、ミケランジェロが造った「ダヴィデの像」。

ちょっと並んで、アカデミア美術館に入場。
いくつかの展示物を通り過ぎて、いよいよ「ダヴィデの像」のある場所へ!

写真撮影は禁止だったので、写真は撮れなかったんですが、こんな感じの像です。

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理想の人間の姿を作り出したと言われているこの像は、高さが4mもあり、
下から見上げると迫力があるように見えるよう、頭部と手を大きく作ってあるんだそう。

美術の教科書にも載っているぐらい有名なものですが、期待し過ぎていたせいもあったのか、
うーん、まぁ正直こんなもんかなって…。なんだろう?あまりピンときませんでした。

この像の手前に展示してある、同じくミケランジェロの未完の「4つの奴隷像」のほうが
躍動感があって迫力があったし、たまたまこの横でロバート・メイプルソープの特別写真展をやっていたんですが、
こちらの方がグッときたかも…。



そしてこの日が、フィレンツェ滞在最後の日だったので、すでにけっこう疲れてはいましたが、
宿のフロントの方に勧めてもらった、ミケランジェロ広場という場所へ行ってみることにしました。

サンタ・マリア・ノヴェッラ駅前から、バスで15分ぐらいって教えてもらっていたのに、
実際は夕方の帰宅ラッシュにぶつかったこともあり、40分ぐらいかかってやっと到着。


でもここは、素晴らしかった!!遥々来てよかったと思える場所でした。

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暮れゆくフィレンツェの街並みが一望出来て、なんともロマンティック!

すっかり日が暮れてしまうまで、うっとりとこの街の美しさに酔いながら、
ぼんやりと目の前にある素晴らしい景色をただただ眺めていたのです。

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ここから、街の中心部に戻るバスの中。

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こんなにポップな車内なんだけど、若い女の子が親しげにバスの運転手さんにひたすら話しかけてるんだけど、
フィレンツェのバスの運転手さんはモテるの?



街の中心に戻り、お腹も空いたので、フィレンツェ名物と言われているTボーンステーキを食べてみました。

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いやぁー!このお肉、塩と胡椒だけのシンプルな味付けでしたが、とても柔らかくてかなり美味しかったです!
大満足でした!ワインも美味しかったしね!


最後にホテルの前にあったお肉屋さん。

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すごく美味しそうなものがたくさん売られてたんだけど、店の前にこんなディスプレイが、

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ブタちゃんの剥製らしきものが、魔女風に扮してテーブル囲んでいるんだけど、
はっきり言って悪趣味でしょ、これは!

ハム食べたら呪われそうだよ…。

YUTAKA

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