クコ(枸杞)と言えば、薬膳や漢方薬に使われる赤い小さな実を思い浮かべると思いますが、クコには黒色をしたものがあります。
中国雲南省やチベット、青海省の高地に自生しているのですが、この「黒クコ」は目にいいと言われるアントシアニンの含有量が、ブルーベリーの約20倍もあります叫び

現在発見されている自然植物の中で、アントシアニンの含有量比率が最大のものが黒クコです。
アントシアニンは、ポリフェノールの一種であり、植物が紫外線などから自身を守るために作り出す物質なんです目

この黒クコは、乾燥して使用されますが、身がとても柔らかいため枝から実だけをきれいに取ることは出来ず、天然の乾燥黒クコには小さな葉や枝が付いています。その実物が下の写真。



これを1gほどコップに入れ、200~300ccの水を注ぎ、1~2時間ぐらい水出しします(黒クコの色素は熱に弱いため、お湯は×)。そうすると天然の成分、養分が染み出してみます。水が酸性であれば青紫色、アルカリ性であれば藍色の色にビックリマーク 成分が変化しやすいので、その日のうちに飲みきることをオススメします。
AD
「荊防敗毒散(ケイボウハイドクサン)」は、『万病回春』という中国の医学の古典に書かれている瘡癰(そうよう)、一般におできと言われるような化膿性の腫れ物を治療する代表的な漢方薬です。
皮膚や粘膜が赤く腫れて痛むような症状に適しており、痛みと腫れを鎮め、排膿する働きがあります。

この薬の名前には、「荊芥(けいがい)」と「防風」を主として、化膿などの毒を出させる粉薬(散剤)という意味があります。この荊防敗毒散を基に創られたのが「十味敗毒湯」で、江戸時代の医者であった華岡青洲が創作したもの。十味敗毒湯も化膿性の湿疹やじんましんなどに使用されます。また華岡青洲は、世界で初めて麻酔薬(通仙散)を使った手術に成功した日本人としても知られていますえっ

荊防敗毒散には炎症を鎮める働きを持つ生薬が多く配合されているので、化膿性の腫れ物や湿疹、皮膚炎だけでなく、乳腺炎、カゼなどによる喉や鼻の粘膜の炎症、蓄膿症まで広く応用できます。実際、僕もカゼのひきはじめなどで、喉が痛いのがメインの症状の方に使っていますし、よく効きますネニコニコ
AD

「オ血」と心臓病

テーマ:
二千年も前に書かれた、東洋医学の古典「黄帝内経(こうていだいけい)」には、心臓病に関する多くの記述が見られます。この本にはその治療法も書かれており、古代から正確な知識があったことに驚かされます。と同時に、昔から心臓病は人間の健康を脅かしてきた、ということもわかります。

東洋医学(中医学)では、心臓病に対して「活血化オ」という治療のやり方が多く用いられます。「活血化オ」という治療法則は、「オ血」という身体にある血液の鬱滞の状態を取り除いて、血行障害を改善させようとする、中医学独自の考え方によるものです。

「オ血」という概念を簡単に想像するならば、捻挫や打ち身のあとの青あざ(こちらの方言では「あおじ」ですネにひひ)を思い浮かべてください。この青あざになった状態が、「オ血」の一種と言えます。ただ体内の「オ血」は、単純に打ち身などで起こるものは少なく、例えば女性の生理痛などもこの「オ血」で起こる場合が多いですし、男性でも「オ血」による冷えやイライラなどもありますから、一概にはそのイメージだけだと違う面もあります。いずれにしても、「オ血」は血液の流れの滞り、であることは間違いありません。

この「オ血」がある方の自覚症状としては、顔色がどす黒い、唇や舌が紫色、便秘や黒い便、生理痛や無月経、皮膚にツヤがない・カサカサ、下腹部痛、はたまた随伴症状として頭痛、肩こり、不眠、冷えのぼせなど多彩な症状が現れたりします。
この辺の診断は、東洋医学の専門家が問診や、腹診、脈診などで総合的に判断して、「オ血」があることが間違いないとなれば、そのような漢方薬や、鍼灸であれば経絡・経穴を使って治療することになります。
具体的には、漢方薬であれば桂枝茯苓丸や桃核承気湯といった処方を、鍼灸であれば厥陰肝経の曲泉や行間(コウカン)といったツボを使ったりします。

一般的に、女性は生理がある関係上、男性より「オ血」はできやすいです。心臓病ほど深刻でなくても、このオ血が絡んでいる病気は多いので、上の自覚症状に当てはまるような方は気軽に漢方薬局や鍼灸院にご相談くださいねパー
AD