夏はエネルギーの消耗が激しい季節です。体にエネルギーを取り入れ、身体の隅々まで供給するのが「脾(=胃腸)」の働きです。脾は季節の変わり目の各18日間(土用)の時によく働き、五臓を養うと中国の東洋医学の古典「素問」に書かれています。

二十四節気の「大暑」から「立秋」の前にかけての夏の土用は、自然環境も厳しく脾に負担がかかります。また、脾は過度の湿気を嫌いますので、水分摂取の多い夏は脾の疲れやすい季節ですしょぼん
「脾は四肢をつかさどる」と言われ、筋肉への栄養供給は脾の働きによるものとされています。夏、手足や身体がだるくなるのは脾が疲れてきた証拠です。そういったことからも、夏はあえて冷たい飲み物を控えめにする必要があるのです。

夏は暑気のためにかなり体力を消耗しますので、なるべく消化しやすくて栄養分のあるものを食べるようにすることが大切です。暑い時期ですので、体の熱になるような食べ物、例えば甘いものや脂っこいものは少なめにして、消化しやすいタンパク質やビタミン、ミネラルを充分摂るようにします。

夏の「土用」にウナギを食べるのはその意味で理にかなっています。ウナギは、ビタミンAと消化の良いタンパク質を含んでいるからですニコニコ
熱々の蒲焼に山椒の粉をふりかけて食べるのは、まさに夏の栄養補給にもってこいですね!
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トウモロコシの原産地はアメリカ大陸ですが、コロンブスがヨーロッパに持ち帰り急速に世界に普及していきました。それは、栽培・調理が簡単で保存も容易だったため。

トウモロコシの中国名は玉蜀黍(ジョクショクショ)、別名にはトウキビや南蛮キビなどの言い方があります。

薬膳的には、利尿、降血糖、降コレステロール作用があるとされています。ただし、利尿作用ではトウモロコシのひげ(「南蛮毛」)の方が優れており、降コレステロール作用では、トウモロコシの油の方が優れています。

実際的な利用の仕方としては、①尿路結石で小便の出が悪く、痛みがひどい時にトウモロコシのひげ「南蛮毛(ナンバンモウ)」を100~180gを煎じて飲む。②糖尿病には、トウモロコシの実500gを煎じて1日4回に分けて飲む。③むくみに、トウモロコシの実と皮の間にある「ひげ」を煎じて飲む。

といった感じで、トウモロコシは実を食べてもおいしいですが、ひげなども薬効があり、随分と使える穀物なんですね~ニコニコ
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クコ(枸杞)と言えば、薬膳や漢方薬に使われる赤い小さな実を思い浮かべると思いますが、クコには黒色をしたものがあります。
中国雲南省やチベット、青海省の高地に自生しているのですが、この「黒クコ」は目にいいと言われるアントシアニンの含有量が、ブルーベリーの約20倍もあります叫び

現在発見されている自然植物の中で、アントシアニンの含有量比率が最大のものが黒クコです。
アントシアニンは、ポリフェノールの一種であり、植物が紫外線などから自身を守るために作り出す物質なんです目

この黒クコは、乾燥して使用されますが、身がとても柔らかいため枝から実だけをきれいに取ることは出来ず、天然の乾燥黒クコには小さな葉や枝が付いています。その実物が下の写真。



これを1gほどコップに入れ、200~300ccの水を注ぎ、1~2時間ぐらい水出しします(黒クコの色素は熱に弱いため、お湯は×)。そうすると天然の成分、養分が染み出してみます。水が酸性であれば青紫色、アルカリ性であれば藍色の色にビックリマーク 成分が変化しやすいので、その日のうちに飲みきることをオススメします。
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