とにかく 回転寿司じゃないお寿司が食べたかった またかい!
原因は 昨日 インターネットで 近隣の寿司屋の情報を くまなく検索していたからだ
結果的に 調べすぎは お寿司欠乏症候群(急性)を招いた
特に 海苔のパリッとさ加減が まぐろの赤身のストイックな血潮をさらに高みに追いやる
鉄火巻きが どうしても体内に 必要であった
まさに 体内の赤血球は 鉄火巻きの黒々とした円柱に 変化しようとしていた
ここからは 少しタイトルと 内容がことなるので 恥ずかしい
この9月のしつこいったらありゃしない歯切れの悪い残暑により
お財布は 干からびていた…
スーパーの 鉄火巻きで いいや
もう リミットだった
メバチマグロの切り落としは 半額だ
旬の秋刀魚の タイムサービスの色目といったら それはもう切れ長で
お寿司コーナーに行くまでに どっちもカゴに入れた
しかし お寿司コーナーの 鉄火巻きが どうもしっくり来ない
スーパーのお寿司に 多大な期待をするのはやめろと いつも心に決めているのに
鉄火巻きだけじゃなくて ネギトロが入っているのが許せない
いや 即座に 許した
寿司折りではない 情緒ある紙に包まってもいない かりそめの木目も無いパック
切ない気持ちを抱きながら 寿司折り警備保障は 厳重なるレジを通り 自宅へ急いだ
スーパーのパーキングを出ようとして 前の車がハザードランプを出した瞬間
下の赤いバックランプと 融合し 美味しそうな とろたくに見えた
工業製品が お寿司に見えるときは かなり末期だ…
急げ
青信号が かっぱ巻きに見える
通り過ぎたのも束の間 大きな歯医者の黄色い看板が 厚焼き玉子に見えた
めまいがしてきた
白い車が シャリに見える
ああでももう少しで 口の中に 鉄火巻きがはじける
赤信号も 鉄火の赤身に見えてきた 待っていたら
左のそば屋の 看板には 何故か「河童」
巻物もバランスよく食べなさいという 天からの啓示か?
門を曲がると 4つも青信号が目に飛び込んできた 何故にきゅうり攻め?
かなり近づいてきた この坂を曲がれば…
深緑色の車が 行く手を阻む 車庫入れ
濃い目のあがりを飲んでいる気分になって 落ち着いてきているではないか
まだ 鉄火巻きは 助手席で冷房を浴びているのだ
自宅に着き 車を降り 夜空を仰いだ もう醤油とわさびがあれば…
見あげた月が きれいなガリ色 ここで〆てもしょうがない
幻覚を振りほどき ようやく食べた
一時しのぎだけど 鉄火巻きは 衰弱した心身を駆け抜けていった
だけど やけに 鉄火巻きの 高さ 短くないかい?
2個重ねて食べたら そりゃ長いけど
何だか キャラメル みたいだ
でも よかった 人生は妥協することも必要だ
でも やはり 鉄火巻きの 切り口の 5割以上が まぐろの面積であってほしい
たこ焼きの タコがすごく微量だったら やはり切ないのだから
やっぱり 回らない寿司貯金を 貯めよう