1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。

たぶん毎年書いていると思いますが、

今年もいっそう、年明けからバタバタバタ。

なんとかシステム改革をしなきゃなぁ。

来月には認可保育園の来年度の結果が出ます。

もう少し近い保育園になったら少しは楽になるかな。

園庭のあるような、園庭がなくてももう少し広い保育園になったら

娘の豆タンクボディに溢れかえるエネルギーを

もう少し消耗して帰ってきてくれるかな(笑)とうっすら期待しますが。

 

そんな言い訳のもとお知らせが遅れました、1月7日発売のマリソル2月号。

この冬最後のおしゃれをもう一押し乗り切る号です。

今期はとにかくファッションが変わった私。

今まで着ていた服を一枚も着たくなくなるくらい。

革命です。(というほど見た目は変わっていないかもしれないけど、自分的に)。

ファッション誌や人の装いも本当によく見ました。

2月号のマリソルも大変参考になります。

 

私自身が担当したのはいつものBOOK連載です。

メインに選んだのはアスティエ・ド・ヴィラットのお二人の

パリのガイドブック。

フランスの人は本当に、美意識、暮らしの意識がちゃんとしてる。

パトリスジュリアンさんのお話をお聞きしてても、

ドラトーザンさんのお話をお聞きしてても、

本当にこれは文化だなぁ、素晴らしい文化だなぁと思う。

私たちがつい「まぁいいじゃん、こんなもんだよ」と諦めてしまう

いろんなもの…レストランのチープな家具とか、コンビニのレジ袋とか、

鮮やかなプラスティックの家庭雑貨とか、

なんかまぁ別に好きで選んでないけどこれしかないしね、と諦めちゃうことを

絶対に諦めない。それしかないなら、作る。作れないなら、持たない。

だから彼らの暮らしは、美しい。

嫌なことはしないから、嫌な場所にはいかないから、

彼らの人生に嫌なことは起きない。

いいねぇ。少しずつでも、真似していきたい。

 

同じ号で取り上げた片岡義男さんの「万年筆 インク 紙」も

ものへのこだわりと愛着を綴った一冊。

フランス人とは少し違うけれど、

彼のこのスタイルもとても美しく、憧れる。

 

こういうのを、エレガンスと呼ぶのだと思う。

リュクスは買えるけどエレガンスは買えない。

逆に言えば、お金がなければリュクスは手に入らないかもしれないけど

お金がなくてもエレガンスは手に入る。多分。

 

実は数日前、本当にバタバタしていた時、午前中の締め切りの原稿が

あと数ページ、みたいな時に(多分締め切りにやや遅れる見込み)、

仕事相手の方からご連絡があって。

「今とても時間がないのであとでご連絡します」とメールしていたのだけど、

電話がかかって、ちょっとだけいいですか?というのでお受けしたら

いろいろと難しい事情の逡巡と相談を込めたお電話で、もともとゆっくり話す方で、

イライラしてしまって、ぞんざいな対応をしてしまった。

電話を切ってから、なんであんな対応をしてしまったんだろうと。

余裕のない人だな、知性のない人だな、一緒にお仕事しにくい人だなと

思っただろうなと、落ち込んで。

あんな対応しかできないんだったら、電話の電源は切っておくべきだった。

話を聞く余裕もないのに電話に出たから、あんなことになってしまったのだ。

いつも「今したいこと」「今持ちたいもの」をきちんと選んでいれば、

いつだって落ち着いて人に優しく接することができるはずなのに。

 

心にいつもエレガンスを。

持ち物にも立ち姿にもいつもエレガンスを。

どんなに忙しくてもね、時計を見ないで、エレガントに働く(笑)

フリだけでも、始めてみよう。