皇帝ネロの時代、(1世紀)に殉教したプラッセーデ(プデンテ元老院議員の娘。キリスト教徒をかくまった)の遺体が葬られた井戸のまわりに9世紀に建てられたという教会。


ここの教会のがすばらしいのです。9世紀当時のものらしいのですが、12-3世紀の絵画よりも新しい時代のものかと思えるほどで。



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また1223年にエルサレムから運ばれたという「イエスが鞭打ちにされたコロンナ(円柱)」までありま
す。

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本物???


テルミニ駅近く、サンタ・マリア・マッジョーレ教会のすぐ近くにあります。サンタ・マリア・マッジ
ョーレほど有名でもダイナミックでも大きな教会でもありませんが、観光客も少ないので、静かに鑑賞・お祈りできます。

殉教したプラッセーデや9世紀にこの教会やモザイクを作った人たちやその後1000年以上にもわたってこの教会に足を運んだ人々の歴史を感じながら.....


住所 Via di Santa Prassede 9a

時間 7-12:30、16.00-18:30




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ペルージァ


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ペルージァに行ってきました。


イタリアの小都市によくある町ように町の中心は丘の上にあり、そこからの景色は最高で、美しい街です。


ペルージャに行ったら見るべきものといったら「国立ウンブリア美術館」。


ローマやミラノ、フィレンツェなどの多くの美術館は時代、作家、多岐にわたる作品を保有していることが多いのですが、この美術館はほとんどが15-16世紀のウンブリア地方作家のもの。


ここまで(30部屋以上)同時代、同地方の物が揃うと圧巻です。

絵の中のマリアやキリストのそばに、他の聖人とともに、しばしばサン・フランチェスコが出ているのも何ともこの地方らしいです。


また、ちょうどPintoricchio(これもまたウンブリアの作家)の展覧会も同美術館の中で開催されていて、ますます同色化していました。


普通は美術館内の展覧会って、1-2部屋くらいで20-30作品くらいなものなのですが、ここのは違いました。常設展かと思えるくらい、広いし、多いし.....



この町はルネッサンス時代の画家たちによって栄えるまえから、エルトリア人によって文明が繁栄していたわけで、現在でも、2600年も前の門や井戸(って、コロッセオより古い!)とか残っていたりするのです。

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↑ このエルトリアの井戸とラファエロのフレスコ画が残る Cappella di san Severo (サン・セヴェロ礼拝堂)は場所はちょっと離れていますが同じチケット(2.5ユーロ)になっていて、行く人も少ないらしく、お勧めです。
ガイドブックにも載っていないので、「おお、こんな所にこんな物が!」という感動があります。ただし井戸のほうは閉所恐怖症の人にはお勧めできませんが。



ローマからペルージャまで、電車で2時間半から3時間。バス(ティブルティーナ駅から)も時間的には同じくらいです。


チケットは電車は現在片道10.50ユーロ、バスは16ユーロ(聞いていたより値上がりしていた)なので、電車の方がお得ですが、バスのほうが町の中心近くまで行きます。電車だと、ペルージャに着くまでに乗換する便が多く、着いてからも町の中心まで行くのにバスに乗らなくてはいけないし。
またバスのほうが空いていて、電車のような合い席になることもないので、気楽だとも言えます。


ウンブリア地方は気候もよく、自然も美しく、食べ物や水がおいしいことでも有名です。したがって、平均寿命はイタリア一。


景色を眺めていると、これがペルジーノやラファエロやピントリッキオたちの絵の背景になったのだなあ、と思えてきて、ちょっとタイムスリップした気分にもなります。
今更私が書くまでもないですが、ペルージャ、アッシジ、行ったことがない人は、機会があったら行かれることをお勧めします。
(たまにローマを離れるとイタリアが好きになる....ローマが問題なのか、単に日常から離れるからでしょうか。)

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テヴェレ川沿いにあるアラ・パチス(平和の祭壇)に行ってきました。


下記、塩野七生著「ローマ人の物語」から引用します。


ギリシャ人は、人間の住む俗界から離れた場所に聖所を建てることを好んだが、ローマ人は、人々が始終行き来する場所こそ聖所を建てるにふさわしいと考えていた。


紀元前13年、帰国したアウグストゥスを迎えて元老院が建設を決議した祭壇も、ローマから北へ向かうフラミニア街道が、テヴェレ河に向かって直線に走る途中に建てられる。

正式の名称は、「アウグストゥスの平和の祭壇」、通称「アラ・パチス(平和の祭壇)」と呼ばれるもので、アウグストゥスの努力による平和の到来を祝い、その平和が長く続くようにと願うローマ人の想いの象徴でもあった。


.....紀元前13年に着工し、前9年の1月に完成を祝うことになる「平和の祭壇」は、その名称からしても、白大理石を使った簡素な作りからしても、またそこにほどこされた浮彫に持たせた意味からも、健全で地道なアウグストゥスの人柄を、彼の造らせたどの公共建築よりも良くあらわしている.....


......アイエネスの話といい、ロムルスとレムスの話といい、ローマの建国にまつわる伝統としては最も有名なエピソードである。祭壇の正面の左右を飾る、資格十分というところであったろう。


....こうして人間たちを描いた浮彫は左右とも側面にまわるという造りになったのだが、この構成は、神と人間は離れすぎもせず付きすぎもせずという、多神教のあり方を示して絶妙というしかない。


そして、ローマ人の写実主義は、二千年後のわれわれに対してさえも、見事な「家族の肖像」まで遺してくれたのであった。



アウグストゥス、アグリッパ、リヴィア、ティベリウス、ユリア、ドゥルースス、子供の姿のルキウス・カエサルとガイウス・カエサル;(初孫になるこの幼児を、血筋の継続に執着したアウグストゥスは、1歳の誕生日とともに養子にしていた。「平和の祭壇」の起工時には7歳であったこの子供が祭列の上席に連なっているのも、当時のアウグストゥスが、この孫こそは自分の後継者と考えていたからである。.....


.....初代皇帝アウグストゥスの「家族の肖像」でもある南面の浮彫に比べ、北面全体を埋める浮彫中の人々は、元老院の有力者や政府の高官たちを写している。.....神々と違って、そこには人間的な「ローマ人」がいるのだった。平和とは、神々に祈願はしても、それを達成するのはあくまでも人間の仕事であるのだから。


.....ローマ時代の「平和の祭壇」は、フォロ・ロマーノまでは歩いても15分足らずのフラミニア街道わきに建っていた。

ローマを訪れる属州の人々も、通りすがりに眼にしたであろうし、見た後は彼らもローマ人同様、ローマ帝国が目指すのは「平和」であるとのアウグストゥスの考えを感じ取ったのではないか。

統治とは、統治される側の人々までが納得する何か、を与えない限り、軍事力で押さえつけようが反対者を抹殺しようが、永続させることは不可能だからである。



「ローマ人の物語15 パスク・ロマーナ(中)」


アウグストゥスの目指した政治、「パスク(平和)・ロマーナ」だけで3冊、この「平和の祭壇」の章だけで20ページもあります。


なので、肖像などを見ると「あー、これがアウグストゥス、これがティベリウス....」と彼らが現実に2000年前に存在していたことを、生き生きと感じられるのです。



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アウグストゥス...10代の青年のときにカエサルにノミネートされ、77歳まで政権を握っていたにも関わらず、若い肖像しか残されていない。塩見氏によると晩年活躍したカエサルには40代以降の肖像しかないので、それを尊重して自分のイメージを若い頃のままで通すためではないだろうか、と。かなり美男子だったという。


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アグリッパ....美術を勉強した人なら石膏デッサンした思い出がある人も多いのでは。
アウグストゥスの右腕となって活躍した人だったのですね。彼なくしてはアウグストゥスの統治もうまくいかなかったでしょう、と言われています。


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修復の跡もはっきりわかります。


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見えますか?オオカミとロムルス、レムス.....

ここまでオリジナルが残ってないのに、紀元前の物だから写真が残ってるわけでもなく、下絵でもあるのでしょうか?それも考えられない。なのに、ここまで復元するとは....

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L'Archetto

おいしいピッツェリアって、ローマだけでも山ほどあるでしょうから、その1つだと思いますが、わりと中心地にあるので紹介します。

パリパリの薄いローマピザです。作っているところも見れます。
ヴァチカンの近くという観光地区にあるわりには、裏通りなためか、日本語だけでなく諸外国のガイドブックにも載ってないのか、店内はイタリア人でいっぱい。


それも地元の人ばかり、皆、家族や友達と普段着で夕飯に来ている、という様子でした。
お店も気取らない(あんまりおしゃれな雰囲気ではありませんが)庶民的、昔からのイタリアって感じです。
ピザ1枚7ユーロ前後。


途中、行列がすごい、と思ったら、テイクアウトをしている人たちでした。近所だったらそれもいいかも。
外にもテーブルが出ています。室内はクーラーがないようなので、真夏は外で食べたほうがいいでしょう。中は窯もあるので....


以前紹介したピッツェリア(Bella Napoli )はふんわり厚いナポリピザと薄いピザが選べて捨てがたいのですが。
そういえば、今回の店はウェイトレスのお姉さんがいましたが、ナポリピザのほうは給仕はお姉さんではなく、おじいさんたちでした。(もっと昔ながらのイタリアしています)
どっちもお勧めです。



L'Archetto
住所 Via Germanico 105
(地下鉄Lepanto駅の近く)
TEL 06-3231163

Mondo Arancina

私のお勧めの店はいつも庶民的な店になってしまうのですが、そういうところばっかり行っているのですね。(だいたい外食もあまりしませんし)

しかも、地元料理ではないのばかり....イタリア料理も食べるのですが、ちょっと目新しい、と思うのは典型的なイタリア料理じゃないときなので、久し振りにまた1件、紹介します。


シチリア料理、といってもレストランではなく、パニーニや切り売りピザの軽食屋、それも立ち席だけなのですが、普通のバールやピザ屋とちょっと違うのは、シチリア風の味なのでしょうか....

まずメニューもバール(カフェ)とピザ屋とパスティッチェリア(菓子店)が一緒になったように豊富で、イタリアではあまり見かけない日本のパン屋さんに売っているような調理パンや菓子パンのような物もあります。

味も、イタリアの普通のパニーニとはちょっと違う、しいて言えば、日本のパンの味に近いので、日本人には馴染みやすい味だと思います。(ドルチェに関しては、シチリアのお菓子は極甘なので、この店に行ってもまだ挑戦していませんが)


営業も朝の8時から夜の12時までしていて、普通のバールは夜7-8時に閉まってしまうのを考えると....道理で、夜遅く、人がいつも集まっているわけです。

午前中、まだお昼には早い時間にも、ちょっとおなかすいた人たちでいっぱいで、昼時などは行列です。(しかもイタリア人、列になっていないし)

立ち席だけで、ゆっくり座って食べることはできませんが、ちょっとおなかがすいたときや、軽く(手軽に気軽に)昼食をすませたいとき、お勧めです。



www.mondoarancina.it

Via Marcantonio Colonna, 38 Roma

(私が時々行くのはここ。地下鉄 Lepanto駅の近く)


Via Flaminia, 42/44 Flaminio Roma

Via Trionfale, 88 Roma

ロンドンにも支店があるようです。
19 pembridge Notting Hill


サンタンジェロ城

今、サンタンジェロ城 で16-17世紀のイタリア美術展をやっているというポスターを偶然見たので、期間中に行けたらいいな、と思っていたら、今日は国立美術館が無料になるというので、行ってきました。


イタリア各地から取り寄せられた絵画の数々、なぜか、古代ローマの壷なども一緒に展示されていたり、20世紀の絵もちょっとだけあったりして、展示の適当さ、も感じたのだけど、城の中だし、置くところがなかったんでしょう、と。

やはり、迫力があって印象的だったのはグイド・レーニのサン・ミケーレ↓


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普段はローマ、ヴェネト通りのの骸骨寺で有名な教会の中にあります。

このグイド・レーニもボローニャ出身。前回のカラッチ兄弟 の設立したアカデミアの出身なのです。

他の絵もよかったのだけど、絵が展示されている部屋の壁と天井が全部フレスコ画で、そちらも楽しめました。


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修復されているのだけど、修復後の色が極端に薄いのです。もともと、絵の具は乾くと明度が落ちるから、彩色するときちょっと明るめの色を塗ったりするのだけど、それにしても薄い。修復した後、時間がたって色が落ちてしまったのか?わざとこのくらい明るくしたのか?それともまだ修復途中?そんなことを考えてしまいました。

ダヴィンチ・コードでも舞台になった、このサンタンジェロ城、昔の戦車やら武器やら、昔のローマ法王(クレメンテ7世、在位1523-1534)が使った(かもしれない)お風呂?まであって.....


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眺めもいいし、お薦めです。

Himalaya's kashmir

インド・パキスタン料理レストラン


インド料理の店が多いテルミニ駅、ヴィットリオ・エマヌエーレ広場にある中でも、詳しい人のお勧めで行ってみたらおいしくて雰囲気もよくて、お値段もコース料理が16ユーロから、と満足のいくものでした。

メニューも豊富で、コースもベジタリアン用とそうでないのがあって、その中でも選べるし、一品ずつももちろんOKだし、メニューにないのも言えば作ってもらえました。

働いているのはインド人らしかったけど、イタリア語より英語のほうができる様子でした。


そこのレストランに行き着くまでの通りは、インド、パキスタン、バングラデシュ人たちの食料品店などが並び、彼らが通りにたむろしていたりするので、「ここはどこ?本当にローマ?」と疑いたくなるような怪しげな界隈にあります。(別に治安が悪いわけではないと思うけど)


Himalaya's kashmir

Via Principe Amedeo 325-327

TEL 06-4461072

http://www.himalayaskashmir.com/


フラメンコのコンサートに行ってきました。

場所はPalazzo Brancaccioホームページ)という、結婚式場などにも使われる、19世紀に立てられた宮殿なのです。

入り口に入るまえに、お庭を通るときから、ゴージャスな空気...

brancaccio

中に入ると、シャンデリアが輝く宮殿でした....

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そんな中でのフラメンコ、素晴らしかったです。ダンサーの熱気が伝わってきて、スペインって、イタリアと近いけど、全然違う国だなあ、と思ったり、昔の貴族はこういう部屋で室内コンサートとかやっていたんだろうなあ、と想像したり。


この場所のゴージャス感にあわせて、迫力の歌手とダンサー、そのわりには、コンサート代もそんなに高くなかったし(15ユーロ)、予約で建物の中の見学ツアー(無料)もやっていたり、イベントの他、ランチやブランチもやっているので興味ある方、一度足を運んでみる価値あると思います。




Bella Napoli

ピザついでにローマでナポリのピザが食べられるお勧めのピッツェリアを紹介します。


ローマその他各地のイタリアのピザはパリパリ薄いのだけど、ナポリのピザはパン生地がしっとりもちもちしているのが特徴。日本の厚いピザはアメリカ式なので、イタリア人に言わせるとあれはピザとは呼べないようです。

ナポリに行ったら、是非、ピザを食べましょう。


Bella Napoli というこのお店、わりとローマの中心地にあるのだけど、店に入るとそこはもうナポリ、という活気ある雰囲気。(がやがやしている)

お値段も、リラからユーロに変わったときから値上げしてないと思われる、良心的価格で、もちろんおいしい。ピザの他のメニューも充実しています。

夜の10時、11時すぎまで、店をはみだして待っている人たちでいっぱい。(イタリア人のことだから、行列なんてしない

皆、家族や友人連れで大人数で来ている人たちが多く、観光客の姿はない。本当に地元の人たちが普段着で行くところなので、おしゃれして行くと、浮いてしまうかも。


Bella Napoli (2件あります)

Viale Giulio Cesare,120 Tel.06-3721116

Via Alessandria, 13/15/17 Tel.06-8542966