続けること

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椅子の修復に続き、今は同じシリーズのソファーをやっているのだけど、最近、暑くて、最高気温は38-39度という日が続いている。クーラーもなくて、汗かきながらソファーに潜りながらの修復作業もけっこう体力勝負なのです。


何年か前、日本にいた頃、ギターの先生をしている人の言ったことで、最近よく思い出す言葉がある。


「僕たちがギターを習いはじめた頃は、ギター教室の全盛期で(70年代?)、皆、挙って習っていた時代だった。今がそうなら、僕らも今ごろ左団扇ってところだけど、ずいぶん減ったからね。

それで、その頃、一緒に習っていた仲間で、すごくうまい奴が何人もいた。才能があって、「こいつにはかなわない。」と思っていて。

でも、そのうち家の都合や個人的な理由で、ギターをやめて就職して、他の仕事について....結局、ずっとギターを続けた僕が、今、こうしてまがりなりにもプロとしてやっているわけで、続けるってことは意味があるんだな。」と。


夢をあきらめずに努力する、ということは、目標を持つ者にとって、最低限のことかもしれない。

でも、彼も、元々才能があって、さらに努力したわけで、最初から才能がなかったら、どんなにズルズル続けても、実らないだろう。


また、ギターを途中でやめていった彼の元仲間の人たちも、別の道があったというだけのことだ。


この先、どこまで修復の仕事が続けられるか、と考えると、「有名壁画の修復をしたい」と夢見るのもありだけど、そうじゃなくても、(将来、日本で修復に関係のない仕事をすることになっても)それはそれで、別の道があったというだけのことかも、と考えながら。

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