「13歳の夏に僕は生れた」 と同じ監督でした。


この「輝ける青春」のほうは、1970年ころから現代までの30年ほどの及ぶ大河ドラマ。しかも6時間。長いです。


最初、大学生だった青年たちが、ともに成長し、その娘や息子が同じくらいの年になるまでのドラマなので、イタリアの歴史とともに人生が流れていきます。


6時間見終わった後は、その間に年月がたったような、郷愁が残りました。


時代の流れにそってイタリアで起きる事件にいちいち主人公たちが巻き込まれるところは、いかにも映画!なのですが、場面場面を見て思ったのは「映画っぽくない」....イタリア映画、ドラマでときどき思うのですが。


セリフがあまりにも自然で、ローマ弁やトリノ弁やシチリア方言が飛び交い、しゃべってる内容も「普通のおしゃべり」っぽい雑談、冗談が多く、そのへんのイタリア人がしゃべってるのと何の変りもないのです。


これがアメリカ映画のイタリア語吹き替えになると、もちろん声優は俳優の演技そのもので、違和感はないし、感動的だったりもするのですけど、「映画」「ドラマ」しているものです。


それが「普通のおしゃべり」に聞こえ、特別大がかりな特殊撮影などもなく、兄弟の心境が手に取るようにわかり、それがとても繊細なのです。


正義感と現実、自分の心の弱さとその裏腹な表現、優しさ、見返りを期待しない無条件な優しさ.....


個人的にはジョルジアという少女が気になっていて、最初に出た後、ずっと出てこないので「彼女はどうなってるんだろう....」と心配していました。


また、父親も母親もすごく「イタリア人!」で、イタリアにいるのにも関わらず「郷愁」を感じてしまいました。


6時間は長いですが、その分、大きな感情のゆさぶりがあります。


ベルトルッチ監督の「1900年」と比べられる映画らしいのですが、全然違う!と思いました。似ているのって、2人の青年の成長を描いたものであること、長時間であること、イタリア映画なこと、くらいではないでしょうか。


時間があるときにどうぞ。

AD

La Repubbulica delle Donne」という雑誌(どっちかというとキャリアウーマン対象)に都会から田舎暮らしへと生活を変える日本人の特集がされていた.。」

(下記、適当な意訳です)

repubb1

表紙:千葉、ストレスのたまった日本人が自然と触れ合うために戻る場所



repubb2
Andamento lento: ゆっくりな動き
日本。千葉という東京から30分ほどの場所。海岸と畑に囲まれ、狂乱を避け、自然のリズムで生きることを取り戻す。



repubb3


そこで暮らす日本人の紹介.....


50代の男性

「昔から、田舎で暮らしたいと思っていたのだけど、やっと、できる時が来たと思って、仕事をやめ、始めは家族を置いて、一人で暮らしていたけど、今は家族もこちらに来て、一緒に生活している。
畑を耕して、果物を作って....自然との生活に満足している。」


その奥さん「この生活を始めたら、もう東京の生活に戻ることは難しいと思う。」


(東京までは電車で30分なのに、と筆者は追記し、千葉はその上、成田空港や幕張メッセやディズニーランドもあり、大都市であることを強調している。)



40代男性

「ずっと昔からサーフィンが好きで、しょっちゅうここに来ていたけど、ついに東京での仕事を辞めて、ここに移ることにした。サーフィンのリサイクルショップをやっている。収入はそんなに多くない。お金を優先していたら、もっと他のことをやっていただろう
でも、サーフィンを優先した。いつでも自分の好きな時に、好きなだけサーフィンができるので、この生活に満足している。」


その奥さん「10年前は、ここは何もなかった。でも今は、色々便利になって、何でも手に入るし安い。家だって、東京で売った家の値段の半分以下で、庭つきの2階建ての家が手に入ったのだから。」


2人の子供がいる30代女性

「染色をしている。子どもたちには自然のこと、食べ物のことを学んでほしい。耕すことを知っていると、人生の困難からも抜け出すことができるから。」


20代デザイナーの女性、自転車で日本一周の旅を末、Browins's fieldにたどりついて、そこにとどまる。
Woof(Worldwide opportunities on organic farms)の一部:労働と引き換えに宿泊食事を提供している場所。
「東京には何でも必要な物が見つかる。でも、私が探していたものは見つからなかった。ここでは知らない人でも挨拶し、この雰囲気は都市ではありえない。」


Browin's fieldの責任者

「5年ほど前から来る人たちがいましたが、ここ3年、一気に増加しました。若い人たちだけじゃありません。畑を耕すことを学ぼうとする人たちが、どんどん増えているのです。もちろん大部分の日本人はこういう生活に確信を持っているわけではないでしょう。でも、急激に変わりつつあります。」


筆者はしめる。
「特別な場所ではない。でも、ここに来ると、どこも同じように時間が流れているわけじゃない、ということに気づくだろう。ここはなにも慌てる必要はない。ゆっくり行こう。」


この雑誌を紹介してくれた友人(欧州人女性)は

「すばらしいことだと思うわ。私も今は生活しなければいけないし、子どもも自立してないし、私も将来はローマの喧噪の中であくせく働かないで自然に囲まれて執筆活動でもしたいものだわ。」

(実際にもう国では本を出版されている作家なのですが)


「私の身内や知人でも似たような生活をしている人がいるの。しばらく都市で働いた後、田舎生活を始めたり、長年働いた後、仕事をやめて、本当にやりたかったことを始めたり。それなりの給料を貰っていたあと、その半分かそれ以下の収入になっても、そう決心して実行する。日本って、そういう人が増えているみたい。」


「でも、どうやって、田舎でしかも一人で急に始められるの?そういう組織やコミュニティーがあるわけ?」


「あるかもしれないけど、たいていの場合、なくてもやっていけるみたいよ。そりゃあ、周りの人に聞いたり、手伝ってもらったり、試行錯誤したり、いろいろあるみたいだけど。でも安い家賃で、車もあって、都市までも近くて不便ってことはないでしょう。」


「全く想像できないわ。一人で田舎暮らしを始めるなんて。イタリアじゃいないわよね、そういう人。聞いたことがない。もしかしたら北のほうにはそういう組織があるかもしれないけど。」



スローライフ」という言葉が日本で流行ったそうだけど、しかも「イタリア発」だというのだけど、イタリアではそういう言葉はなかった。「イタリア人ののーんびりした生活に学ぼう」という意味なのだろうと思う。
そのイタリア人が日本の田舎暮らしを紹介し「Andiamento lento:ゆっくりな動き」と締めくくるとは、どうなってるんだか。
イタリア人がこれ以上ゆっくり行ったら、しまいには仕事もせずにバカンス地に止まってしまうのではないか????




AD

大卒とドクター

イタリアでは大卒の割合が他の欧州に比べても低いということを書いたことがあったと思う。


日本は「どこどこ大学卒」というのを一生言い続けたり言われ続けたりするものだけど、イタリアはどこの大学かなんて話題はしないけど「大卒」ということが重視されるようです。


大卒だと「dottore(男)dottoressa(女)」という「学士」という称号になり、ドクターですよ、どんな職業にも関わらず....
医者や教授に限らず、会計士も弁護士も建築家も作家も会社員でさえも。


取り引き先への電話などで、単なる大卒というだけで

ドクターFはいますか?」と言うとしたらかなり丁寧(よそよそしい)な言い方になるんだろうけど(すぐにTUで話すイタリア人の感覚からして)見知らぬ人に電話をかける場合

私はドクターRと申しますが....」と大卒というだけで自らそう言うのです。


職場にそういう電話がかかってくるのだけど、弁護士?誰?と思って聞いてみると単なるセールスの電話だったりして、ドクターって.....と。

大卒ってだけで自分のことドクターって呼ぶのねえ、と改めて思うのです。


肝心のセールス内容とドクターの称号は何の関係もないんですけど.....

(いきなりセールストークじゃ断られるから、誰?と思わせて話を聞いてもらうためなのかもしれませんが)

AD

日傘

テーマ:

日本人は「日焼け対策万全」は「当然」ですが、イタリア人は「日焼けが義務?」と思えるほど、夏になると肌を焼きます。
当然、日傘なんて、持っている人はいません。帽子もまず、かぶらないし。

ところが、この夏.........



日傘を見かけるようになりました。


といっても、日本の折り畳み式の布製の日傘ではなくて、竹に和紙を張って花の絵が描かれているたぶん(いかにも)中国製番傘


これが、カラフルな色で、なんともアジアーという傘で、観光地で店舗を構えず、路上で花や雨傘やおもちゃやがらくたなどを売ってる物売りの人たちがこの日傘を売っているのですが、欧米人観光客に人気のようです。


kasa


写真は遠目に携帯でとったもの(部分)なので、ぼけてますが、の傘が傘売りで、奥のい傘が観光客が使用している様子。



日差しが強いので、日傘をさすと、直射日光を避けることができるので、これから、流行りだすかもしれません。


実際、中心地では、最近よく見かけますが、欧米人観光客だけのようです。アジア人がすると、皆、中国人になってしまうから?

それも、中心地、観光地だけで、うちの近所では誰も見かけないので、日中に出歩くとき、日本の普通の黒い日傘をしただけでも、目立つのか、人々の視線を感じます.....



観光客がやることをイタリア人が真似したりはしないでしょうし、日焼け大好きなイタリア人だから、日傘を使うなんてことは、ないでしょう。当分.....

(でも、涼しいのですけどね。日本のように湿気がないから、日陰になるだけでずいぶん涼しい)

夏休みの季節。昔は夏休みと言えば8月、だったイタリアも最近は分散化して7月や9月にとって、8月は働く、旅費も8月が一番高いし...というイタリア人も増えてきた。

それでも実家に帰省するイタリア人は1か月とかそれ以上帰ったりする人も珍しくない。(同じイタリア国内で)

たいてい、ローマに来ているイタリア人は南の人が多いから(北の人はわざわざ何かと不便で治安も悪い南には住みたくないのだろう)実家に帰って海でのんびりするんでしょう.....

イタリア人のことだから、仕事の心配より、自分の休暇が優先です。


友人のルームメイト、イタリア人女性(30代)は、ほぼ、毎週末、実家に帰省している。
実家は電車で1時間ほどの距離らしい。(って、日本じゃ通勤圏内でしょう)


それが、毎回、実家に1泊だけ泊まるのに、1週間くらい旅行にでも行くのか?と思うほど、機内持ち込み用サイズのスーツケースをゴロゴロさせて行くのだとか。


実家だったら、タオルやパジャマの用意もいらないだろうし、何を持って帰る必要があるのか?と。

たぶん、そういう人って「帰省」自体がイベントなんでしょうか。

たとえ毎週のことでも、近い距離であっても、毎日電話している親に会うってことが....


......よく分かりませんが。

フランドル派の展覧会

テーマ:

フランドル派とその他の画家の展示会というのがあったので行ってきました。

フランドル派といっても、ほんの一部、でその他同時代(16-18世紀)のローマを始めとするイタリア各地の教会にある大きな絵が集められていました。


フランドル派というと、ドイツやスイス、フランスの影響を受けた北部のイメージがしますが、ナポリなどにもあるんですね。シチリア出身のアントネッロ・ダ・メッシーナなどもフランドルの影響が強いですし。


今回の展覧会は無名の作家が多く、それもフランドル派としているわりには、そうじゃないバロックの絵が多く、それでも同時代のイタリアで同じテーマを扱った宗教画でも、全然違う画風を見ることができます。


特に印象的だったのは、入口入ってすぐにあった、「作者不明の日本人作家の17世紀の絵」2点。 17世紀の長崎で描かれています。キリスト教徒が弾圧される様子....


紙に水彩絵の具+油絵の具、そのあとキャンバスに移されています。17世紀に日本で油絵の具が使われているのも驚きです。


通常はローマのジェズ教会こと、SS.Nome di Gesu' all'Argentina教会 (住所:Piazza del Gesu’)にあります。一度、現場で見たことがあるのですが、華やかな教会の中から一歩右に入った、裏廊下の目立たないところに展示されていました。


今回、こうして、同時代のイタリアの絵と並べられると、日本の絵の独特な遠近感、それでも油絵で、題材も「花鳥風月」の日本の絵とはかけ離れているから、日本的とも言えない、独特な絵です。


こういう絵を見てイタリア人は「キリスト教を弾圧するなんて、日本人は野蛮だ」と思うのかなあ、と。キリスト教だって、科学者を異端とし、魔女狩りをし、火あぶりにしていた過去だってあるのに、そういう絵は展覧会に出たりしないのでしょう。


まあ、この展覧会も、コルソ通りという中心街真ん中で、入場料も無料、というにも関わらず、ガラガラでしたけど.....



Fondazione Memmo -Palazzo Ruspoli

住所:Via del Corso 418

月曜休館

火水木:10:00-19:30

金土日:10:00-22:00

統計-イタリア人の娯楽

テーマ:

フリー新聞Cityによると


ローマ人の54%1年に最低1回以上は映画に行くそうです。(イタリア平均では48.8%


同じく、ローマの統計で、1年に1回以上コンサートに行くのは20.7%。クラシックコンサートは11%


美術館や展覧会は30.6%
スポーツ観戦は24.9%
劇場は27.5%
建築物、モニュメント見学は25.4%



要するに、7-8割のローマ人は、コンサートにも行かず、美術館にも展覧会にもスポーツ観戦にも劇場にも行かず、せいぜい映画に行くか行かないか、ってところでしょうか。


かなり個人差があると思いますが.....

日本の物

日本に当たり前のようにあって、イタリアにない物の一つ、洗濯ネット。洗濯するとき、細かい物などを絡まないように入れるあの白いネットです。最近は1ユーロショップなどで荒い目のネットが売ってあることはありますが、ごくごく最近のことで、何年か前まではなかったものです。


目の細かいネットは未だ、ないですし。元々、イタリア人(欧州人?)には洗濯ネットを使う習慣がないようで、洗濯機に全部ごちゃまぜで洗っているようです。からむけど、気にしないのでしょう。

スニーカーも洗濯機で洗う人たちですから。



また、これがあるのは日本くらい?と思うのが「固めるテンプル」。

イタリア人も人によっては、時々揚げ物をしますが、日本のフライや天ぷらのようにたっぷりな油ではなく、フライパンにひたひたの油で揚げるから、1回きりで油は捨てているようです。


使った油はトイレに捨てる人もいますが、キッチンの洗い場に直接捨てる人もいるんです。

水と油は混ざらないので、詰まる原因にもなるでしょうけど。でも「固めるテンプル」がイタリアに登場したとしても、イタリア人は使わないでしょう。

ゴミの分別もしない人たちですから



関連過去記事

位置口でチケットを買うと、左側に案内されます。そこが宇宙についての展示場になっていて、神秘的な宇宙の写真や立体的な図、子供が見ても楽しめるように動く物もいろいろあって、一通り見て回ると時間もつぶせます。


時間になると「プラネタリウムが始まりますよ」と呼ばれるので、そこを出て、真ん中の会場に入ります。
展示場が冷房きいてなくて、暑かったのに対して、プラネタリウム会場は冷房効き過ぎで寒いくらいでした。

(ちなみにローマの地下鉄はA線は冷房がかなり効いていますが、B線は未だにエアコンがなくて、超暑い!です。)



今日見た催しは「火星へのバカンス」というもので、星のプラネタリウムの他にも火星の地上を(地上という言葉は地球にしか使えない?)移動したり、そのヴィジョンはちょうど3Dゲームで移動している三次元画像そのものなのでけっこうリアルでした。


「すごくよくできている!この映像、イタリア製かしら?アメリカ製をイタリア語バージョンに吹き替えたのかしら?」と思うほどでした。
ただ、話はかなり専門的で、小さな子供連れの親子もいたけど、子供は面白いのかしらー?とも思いました。私自身、星には詳しくないので。
ナレーションもちょっと早口で、全部聞き取ろうとすると疲れるから、興味ないところは聞き流す感じで聞いていました。たぶん、普通、日本のこういうナレーションはゆっくりしゃべるでしょう、と思いながら。
映像だけでも楽しめますが。


映像や音楽などすごくよかっただけに、もっとストーリーも楽しめるものだったらもっとよかったのに、という気もしました。


実は以前も来たことがあるのですが、そのときはすごく感動したのです。初めてだったからか、たまたま前回のがいいイベントだったのか。(ちなみにしし座流星群の話でした)


今は、夏のイベントとして、新聞広告も出ているし、駅には大きなポスターがあったし、日曜の夕方の催し、混んでいるかと思っていたら、人はまばら、というかガラガラ。予約もできるようですが、必要ありません。皆、海に行って、プラネタリウムなんて現代的なところにはローマ人、来ないのね、と思いました。



中心地からは外れているし、イタリア語だけだから、一般の外国人観光客には向いていないでしょうし。
このプラネタリウム、かなりモダンな作りなので、ローマっぽくない意外なローマの一面です。
20年の閉館の後、2004年にオープンしたのだとか。(再開するのに20年もかかるのがイタリアらしい)


宇宙を見て、地球を見ると、個人の問題なんてちっぽけに思えてきます。でも(プラネタリウムの中で)現実逃避をしても、終わると、現実に戻って、個人に戻るのですが。


この夏、月曜以外は毎日4イベントやっているようなので、興味のある方は行ってみてください。


www.planetarioroma.it
TEL 06-82059127
Piazza Giovanni Angelli, 10(Eur地区)

iPhoneイタリア発売

テーマ:

今日7月10日にイタリアでもiPhoneが発売されました。


でも高い。8GB499ユーロ(約84,000円)とか。日本と違って本体だけの値段。月々の使用料は別。
日本は実質2万円くらいだとか、イギリスは3-4万円くらいらしいので、イタリアは異常に高いのではないでしょうか。
でも買う人はいるんでしょう。とはいっても日本のようには多くないはずですが。


一方、未だに古い白黒の、写真も何もついていないタイプ(日本にはもはや存在していないでしょう)を使っている人もいます。
外国人や若い人は比較的新しい携帯を持っていますが、どっちかというと年配のイタリア人に多いです。(色々な機能があっても使わないんでしょう)

日本のように「古い型を持っていると流行おくれで恥ずかしい」という意識が皆あまりないので、流行にながされる傾向は少ないと思います。


iPhoeneにしても、今のところチラシに多く出ていて宣伝だけはされているけど、普及するにはまだまだかかるのではないかと思います。


それにしても日本の数年後を行っているように見えたイタリアの携帯電話事情、ここへ来て、iPhone日本と同時発売とは、イタリアも流行におくれまいとしているような気がします。