illusionist

手品師というか、マジックというか、魔術師?(イタリア語ではよく魔術師、魔法使いにあたるMagoという言葉を耳にする)と思っていたら、日本語では「幻影師」と訳されていた。


マジックが不思議で魔法のようでも「どうせ映画だからうまく映像つくってるんでしょ」と思えるのですが、ショーじゃない部分に関して最後にどんでん返しがあるので楽しめました。ほんとに、ひっかかってしまいました。


それにしても、現代だったらエンターテイナーとして有名になるようなIllusionist(幻影師)も「人の目をたぶらかす危険人物」として逮捕される時代もあったのですね。(映画は19世紀末がウィーンが舞台)


現代のように不思議な映像やトリックにも見慣れていない100年くらい前の人たちからすれば、「魔法」に近いものだったのでしょう。

サントラ/幻影師アイゼンハイムオリジナル・サウンドトラック・アルバム/VACK-1318
¥2,625
幻影師アイゼンハイム (公式HP)

AD

落書き事件

テーマ:

最近、日本のニュースで「短大生がフィレンツェのドゥオーモ(大聖堂)に落書き、後日それを見つけた日本人観光客が短大に連絡し、イタリアに謝罪」という話(詳しくはこちら )を読んで
「文化財に落書きするほうも信じられないけど、実際、観光地は落書きであふれているからね。それを日本語で書いて、学校名まで書いてたから見つかったのね。通報するほうも、日本の恥を公表するようなことをしちゃって。」と思っていたら、今日はイタリアでもニュースになっていた。


フリー新聞では「出来心か、よくある話なのだけど、日本の女子学生が、フィレンツェのドゥーモに落書きをしてしまった。他の観光客たちもやっていたので、気持ちがプッシュされたという。それを後日見つけた日本人が写真にとって、学校に連絡し、学校側はイタリアに謝罪の書面を送っている。賠償金を払うと申し込んだが、却下された。いずれにせよ、女子学生は厳しい処分を受けた模様。」(意訳)と書いてあった。

日本のニュースによると学生は6人だとか引率教員も処分を受けた、とかあるけど、イタリアではそこまで書いてない。現実問題、多分、落書きもいっぱいだろうから、たまたま身元が見つかって謝罪までしてきた日本人からだけお金をもらうことはできなかったんじゃないかと思う。


「落書きをした日本人を非難というより、落書きなんてありふれているのに、通報や公な謝罪までする日本人」という感じ。(どっちかというと女子学生に同情的)



一方、たまたま職場の有線のラジオで「日本人が...」と言っていたので耳をすませて聞いてみるとまたこの話題。
外国人に僕たちの歴史や文化なんてわからないんだよ。落書きなんかする奴は刑務所に半年くらい入ればいい。罰金も大金にしてね。」とかかなりふざけた感じで話していた。
罰金はいいアイデアかも。外国人よりもマナーの悪いイタリア人からのほうが多いかもしれない。(そして修復家に還元してください。)



またまた、その後、友人で集まって話していると
「日本人がフィレンツェに落書きしたんだってね。」と言われて。
「あー、聞いた?」と言うと聞いていない人もいたから一通りその説明になって
「見つけた人が通報するなんて、日本人だねえ。謝罪するなんて、またまた日本人だねえ。律儀だよねえ。落書きなんてありふれているのに。」という話になった。



落書きした学生は事がこんなに大きなことになるなんて思わなかったでしょうけど、当局ではない一般のイタリア(ローマ)人は、落書きされたことに批判するより謝罪してきたことに「!!!」って感じの印象を受けました。



一度、教会の中の壁の落書きの修復をしたことがあります。
油性マジックだったら、消すことも可能だとしても、釘のようなもので文字を彫ってあったので、目立たなくすることはできましたが、完全に消すことはできませんでした。


落書きはやめましょう。

AD

イタリア人の髪 の話、中国人美容院に行く 話を書いたことがあったけど、数年前までカットに「段を入れる(シャギーにする)」ということの意味すら伝わらなかった、カットといえばバッサリ切る、ことしか知らなかったイタリア美容院。(イタリアのことだから今でも新しいテクニック、スタイルを学ばないそういう美容師もいるでしょう)


で、最近知ったことには、ちょっと前(10+数年?)までショートカットの若い女性はいなかったのだとか。
年配の人はショート(+パーマ)という人はいても、若い人は100%ロングヘア。


ショートカットでおしゃれなイメージにするカット技術がなかったのでしょうか?
イタリアでは「異性にもてる、好感をもたれる、」というキャッチコピーの広告もないし、異性にどう、というより自分がしたいファッションをしているんでしょう、と思えるのですが。



ヘアスタイルをころころ変えたという友人の証言によると

「ベリーショートのときは、すごく冷たいあしらいをされた。バスも止まってくれなかったり。ところがロングヘアでスカートなんかはいた日にはバスも自分の目の前で止まってドアが開くし。」だとか。(ちなみにバスに乗るのにイタリア人は列に並びません。もちろん電車も)


確かに。スカートはくとバスが来る前に「送るよ。」と止まってくる車もいますから。朝から。



最近はイタリアもショートの女性も増えてきました。

前回?だったかのミスイタリアもショートカット美人でしたし。



ファッションに限らず、流行りすたりが激しい日本に比べると、イタリアは「いいものはこれだ」「美しいものはこれだ」「女性は女らしく(イタリアの場合はセクシーが基本?)」と固定観念が強くて、新しい革新的なものが入ってくるのに時間がかかるのかもしれません。



個人的印象ですが、日本やアメリカや他の欧米諸国よりもイタリアって、そういう面で古典的かも、と思います。(ロングヘアに象徴されるように)

AD

停電2

テーマ:

さっき、1時間ほど突然、停電になりました。
この家だけでなく、近所の建物の中もみんな、真っ暗になったので、この近所一帯に起こったようです。

ドアを開けると、お隣さんも顔を出していて「電気、消えた?」と聞いたら「消えた」と。
でも、階段やエレベーターの電気はついているのです。通りの街灯も。

ローマの他の地区の友達に連絡したら「うちは何ともない」というし。


すぐ、つくだろう、と待つこと、待つこと...1時間、このまま明日の朝までつかないかと思いました。


きっと、暑くなったのでどこの家庭でもエアコンを使い始めたのでしょう。それが電気エネルギーの容量を超えていたのでしょうか?(単なる私の推測)


エアコンが普及しているのも、ここ数年の現象だと思います。

日本の蒸し暑さ、熱帯夜に比べれば、エアコンなしでも過ごせるイタリアなので、日本がウン十年前からエアコンが一般家庭に普及しているのとは、事情が違いますが。


それでもまだ、ない家庭のほうが多いと思います。
昔はエアコンなしで十分すごせるほど涼しかったのでしょう。
でも、昔より暑くなり、エアコンも普及し、どんどん町全体が暑くなっていって...日本の都会のように。



今日は30度を超える真夏日で、日中の日差しはジリジリと強く、蜃気楼が見えるほど空気が揺れていて、停電になるまで家では扇風機をかけていたのです。


でも停電で、ろうそくの灯(イタリアでは必需品。突然停電になるから)の中で、窓からの風を感じると「涼しい....」



停電中に思ったこと。


1.きっと電気を無駄遣いにしているから余計暑い。


2.停電になったのが昨日のサッカーイタリア戦のときじゃなくてよかった。だったら大騒ぎになっていたはず。(それでなくても大騒ぎだったから)


3.それにしても、イタリアのインフラ、どうにかしてほしい。

(古代ローマでは世界でもトップレベルに進んでいたはず、なのに。水道や道路工事であって電気ではないですが。)

変な日本語2

テーマ:


men

中華食材屋で。読めますでしょうか?写真のふりがなのカタカナ。
「油麺」と書いて「エーメン」と読むのか、「陽春麺」と書いて「ヤンチンメン」と読むのかどうかも疑問ですが。
「エーメン」の"ー"、 縦書きなのに横書きになっている。


そういえば、縦書きか横書きかによって文字の形が変わるのだから、外国人にしてみれば不思議かもしれない。


それにしても日本語印刷して商品化するのに、日本人(日本語できる人)のチェックしなかったんでしょうか?


その他にも変な日本語の書いてある商品を見つけましたが、店内で写真をとるのに憚れたので、1枚だけにしておきました。


日本に輸出するわけでもないのに日本語が書いてあるというのは、中国にいる日本人対象?日本以外の外国輸出用+その国在の日本人対象?それとも日本語が単なるファッション?なんでしょうか?


過去記事  変な日本語1

イタリアの失業率は2007年度の統計で12.3%、増加傾向にあるのだとか。
12.3%というと8人に1人以上、かなりな割合ではないか?


私の個人的な想像では、日本のニートのように家に閉じこもるのではないけど、学校を出ても、働いていない若者が多いのではないか、と思う。



テレビで見た話でこういうのがあった。


その1 賞金が当たるクイズ番組で。
司会者「Aさん、あなたはどうして参加したんですか?」
A「最近、失業していまして、経済的に困っているんです。」
司会者「Bさん、あなたは?」
B「私は見ての通り、年金生活者なんですが。」
司会者「じゃあ、参加しなくてもいいのでは。Aさんみたいに困っている人がいるのだから。」
B「ところが、私の3人の子供のうち2人、40代なんですが、失業してまして、私に頼ってくるんですが、私の年金だけではとうてい足りないのです。」


賞金へのクイズ番組にも、参加者には生活がかかっているのだ。



その2 お笑い番組で。
「女性に月に1度あって、4-5日間、続くものって何だ?」
.
.
.
.

.

.

.

.

.
.
.
.
.





「旦那の給料」 だって。


全く、金欠も、笑い飛ばしてしまうところがイタリア人だなあ、と思ってしまった。


今日の新聞には日本の自殺率、1日に100人!とも書いてあった。

イタリア人は生活に困っても、借金が返せなくても、人間関係で悩んでも、自殺なんて、到底しない、でしょうねえ。


アラフォーに思う

テーマ:

Around 40、「アラフォー」という言葉が日本では流行っているのだという。
TVドラマで、40歳前後(になっても結婚しない)女たち(ドキッ)の話?だとか。


KYといい、アラフォーといい、次々と新語を作りだす日本語に感心してしまう。


ちょっと前のこと、イタリア在3年ほどでまもなく結婚する、という日本人と話したとき
「えーーー、6年以上もイタリアにいて、結婚してないんですか?」と言われてしまった。

はあー?大きなお世話じゃないですか?(とは言いませんでしたが)


イタリアでは結婚してない30-40代って多いですし、日本でも現在はそうでしょう?(多分イタリアのほうが多いでしょう)
別に結婚するためにイタリアに来ているわけではないですし。


独身主義なわけではないんですけど、「誕生日」や「血液型」のような誰にでも共通するような物差しで、「結婚」は計れないと思うのですが。



また、こんな日本人もいました。
滞在許可証がないので、3か月以上イタリアにいれないので、結婚しました。」と。


イタリアでは滞在許可証を得るのも更新するのも大変なので、(一晩並んだり、抽選だったり、上司に交渉したり、会計士に頼んだり、何度も電話して催促したり、あちこちに足を運んだり、何度も..などなど)
だから、それを避けるために結婚する人、多いです。


さらに驚いたのが「旅行で来たんですけど、彼氏ができたので、帰りのチケット捨てちゃいました。」って....
二十歳ぐらいのキャピキャピな子ではなく、それこそ30代後半の日本人。びっくりしました。



滞在許可証のために胃に穴のあくようなストレスを感じたり、その度に「そこまでしてイタリアに滞在すべきか?」と体重が減るほど考えるのに、何も考えないで本能のままに生きている人たちのほうがイタリアでは楽かもしれません。結婚したからって、楽だとは思いませんが。



結局、自分の納得したように生きたいですし。

アラフォー....なんでしょうか?


わたしを離さないで/カズオ イシグロ
¥1,890
Amazon.co.jp

著者は名前からして日本人ですが、5歳からイギリスで育っているから、原作は英語、描写される風景もイギリスです。


とにかく、変わった本でした。よくこういう発想ができるなあ、それで世界を作り上げているなあ、と。


最初の部分では、介護の仕事をしている主人公キャシーは全寮制の施設で育ったらしい、ということがわかります。

またその子ども時代の様子を知るにつれ、「誰ちゃんの筆箱が」とか「○先生が」とか「△君の服が」とか、ありがちな話や大人は気にしないようなことを気にする子どもの気持ち、初恋?というような話が続き、このままで終わるわけはないと思っていたのだけど、突然、びっくりの事実を知ることになるのです。キャシーと一緒に。


ネタばれになるので、その事実は書きませんが。その「事実」を知ってから、ストーリーが一気に面白くなり盛り上がります。


子どものころから「お前の人生はこうだ。」と教え込まれて育つと、「嫌だ」と思ったときにその道から逃げたくならないのでしょうか。


生まれつき目の見えない人には色や光のない世界が普通なように、生まれつき耳の聞こえない人には音のない世界が普通なように、キャシーたちにとっては、.....として生きることしか道がないのでしょうか?


外の世界を知っていながら?

自分の強い望みを持っていながら?

逃げようと思えばいくらでもチャンスはあるのに?


現代の私たちは自由に人生の道を選択できるから、「どうして我慢するの?」と思ってしまうけど、歴史的に見れば現代の自由のほうが稀なのかもしれません。

それにしても.....

公私混同

聞いた話です。
Fさんが夜、バスに乗っていると、バス停でもないところでバスが停車したそうです。乗客は5人くらい。
運転手は何も言わず、突然、バスを降り、どこに行くかと思ったら、そばのATMでお金をおろして、戻ってきて、何事もなかったかのように運転再開したのだとか。
バスはお前の車か?」って。

また別の話。
Sさんが自動車学校で、先生と路上の運転をしていたとき。(イタリアは日本のような教習所内に人工のコースがあったりはしない。いきなり路上)
先生「あそこでとめて」とクリーニング屋に行ったり。「ここでとめて」とお金をおろしたり。「ちょっと休憩」とバールに入ってコーヒー飲んだり。
先生、私はお抱え運転手でもタクシーでもないんですけど」...とか。

以前、痴話喧嘩をするバスの運転手の話を書いたことがありますが...

仕事を公私混同に利用している人って、イタリア、多いと思います。仕事の責任がないんですね。っていつも同じ結論になるわけです。

S.P.Q.R

テーマ:
spqr1

ローマのあちこちで目にする文字で、標識に書かれていたり、下水のふたにも書かれていたり、ローマのお土産として「S.P.Q.R」という文字だけがTシャツやトレーナーにもプリントされていたり。。

spqr2


知っている人には常識でしょうけど、「S.P.Q.Rってどういう意味?」と、聞かれることも多い(外国人、特にアメリカ人)ので紹介します。

Senatus Populusque Romanus(ラテン語)の略で古代ローマ共和政の信念なのです。
Senatusは元老院、Populusque Romanus でローマの人々。
(英語でいうと"The Senate and the People of Rome" または "The Senate and Roman People")


romolo

オオカミとロムルス、レムス(←過去記事)と並んで、ローマのシンボルみたいな存在なので、ローマで目についたら、思いだしてみてください