点滴に水を混入し我が子3人を死傷させたとして傷害致死と傷害の罪に問われた母親の公判前整理手続きが18日、京都地裁であり、裁判員裁判の日程が約2週間という異例の長期に及ぶ見通しとなった。審理の内容も、混入と病変の関係や精神鑑定の評価など難解で、検察は「裁判員裁判で最大の難事件」と位置付け。裁判員の長期間の拘束や医学的な主張の理解など制度の問題点を凝縮した裁判となる。

 起訴状によると、岐阜県関市の主婦、高木香織被告(37)は06年3~5月、岐阜市内の病院に入院中の四女(死亡時8カ月)の点滴に水道水を何度も混ぜて呼吸・循環障害で死亡させ、同様に三女と五女を重篤な状態に陥らせたとされる。混入は認めるが、死因について「混入だけではない」と争う方向だ。

 検察関係者らへの取材によると、初公判は早ければ今年5月。少なくとも7日間の法廷審理に加えて評議があり、土日をまたぐことから選任手続きから判決まで2週間かかる見通しという。

 検察・弁護側双方が複数の病理学や精神医学ら専門家の証人尋問を実施。精神鑑定で診断された「代理ミュンヒハウゼン症候群」は献身的な母親を演じるため子供を傷つける珍しい症例で、量刑判断をする上でも深い理解が求められ、地検は鑑定書の平易な要約版を作ることも検討している。【熊谷豪】

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