2005-03-14 07:43:39

「ダッチワイフ」の‘ダッチ’とか、「トルコ風呂」の‘トルコ’は、どの辺がその国っぽいのか?

テーマ:ブログ
 本当は「ダッチワイフはどの辺がオランダなのか?」についてネタにしたい!とか思っていたのですが、これ、昔の雑誌など調べても全然、分からないのですよね。

  海外では「竹製の抱き枕」を意味するダッチワイフが、なぜ日本ではアレ用の人形の名称になってしまったのか?今まで、いろいろなネタで「諸説ある」などとして複数の説を紹介したりしてお茶を濁してきたりしたのですが、このネタに関しては諸説どころか、1説も信憑性があるネタは出てこず……

 一応、「かつてアメリカで‘ダッチワイフ’という商品名でコレ系の人形が発売されたことがあり、日本のメーカーがその名をパクって‘ダッチワイフ’という商品名で売り出した。で、その名前が一般化した」という説もあったのですが……

 『日本週報』という雑誌(?)の1958年4月15日号に掲載された、南極観測船・しらせの隊員の性欲処理になどについて扱った「南極妻処女で帰還す」(すごいタイトルだ……)という座談会記事の中では、すでに見出しで「ダッチワイフとワイ画・ワイ本の効用」などと書かれているのですよね。南極観測隊がオーダーメイドでダッチワイフを作っている時代にすでに「ダッチワイフ」という言葉が「アレ用の人形」という意味で使用されている以上、「日本のメーカーが商品名に使った」という説はありえないと思うなー。

 ということで、このネタに関しては「よく分からない」という感じなので、その代わりに前述『日本週報』の中から発掘された、「南極観測隊が実際に持っていったダッチワイフの画像を紹介しておきましょう(冒頭の画像ね)。このダッチワイフ、マネキン人形をベースに作られ、実際に南極に持っていった際には両足が切断されていたそうです。で、隊員には「弁天さま」とか呼ばれて性欲処理に大いに期待されていたようなのですが……南極では、あまりの寒さに誰も使う気が起こらず、処女のままで終わったらしいですよ(笑)。

 とか、そんな感じですが、似たような、国名が絡んだアレな言葉には「トルコ風呂」というのもありましたね。この「トルコ風呂」という言葉、本場のトルコにも「トルコ風呂」と呼ばれる独特の形式のお風呂(現地ではハマムと呼ばれるスチームバス)があるので、僕はてっきり

トルコ風スチームバス・ハマムが、日本に伝わった後に(誤解されるなどして)全然違うサービスの付いたお風呂に変化した

とか、そんな感じだと思っていたのですが……

 『週刊文春』1973年5月14日号に掲載されていた、日本初のトルコ風呂・東京温泉(*1)の経営者・許斐文さんへのインタビューによると

「私たちは風呂付きの日本人に、トルコの王様のような気分を味わってもらおうというのでトルコ風呂と名付けただけなのですが」

ということだそうで。なるほど~、トルコのハマムとは無関係に、「ゴージャスっぽいイメージがある」ということで「トルコ風呂」という名前を考案したというだけなのですね。「トルコ風呂」という名称が廃止されるきっかけとなったトルコ人青年の抗議は「トルコがバカにされている気がする」とか、そんな感じだったと思うのですが……この言葉が生まれた段階では「トルコはゴージャスそうな国」という、プラスのイメージからだったのですね。


*1 東京温泉
 昭和26年オープン。「日本初のトルコ風呂」といっても、後々のものとは違い性的なサービスはなかった模様。インタビュー中では、許斐文氏は「ミストルコが、お客様と外で茶を飲んだだけでクビ」と断言していました。
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2005-03-12 09:04:36

現存する最古の「萌え」を探して(第1回)

テーマ:ことば
 以前から「(今日的な意味での)“萌え”という言葉は、いつから使われるようになったのでしょうか?」、という質問をよく受けるので、何とか調べてみたい!とか思っていたのですよ。

 んで、ネットで調べた感じでは、パソコン通信上では、1990年代はいめに

・『恐竜惑星』というアニメのヒロイン・鷺沢萌
・『太陽にスマッシュ』という漫画の主人公・高津萌

あたりに対して初めて使われた、という説が有力なのですすが…(参考リンク:メイプルタウンネットワークでの「萌え」の用例を探る

 パソコン通信普及以前にも、アニメ雑誌・同人誌方面で使用されていた、という説も根強いのですよね。で、雑誌起源説の中でも、

雑誌『ふぁんろーど』誌上において、『イデオン』という作品に登場するB級キャラ、ファントム・モエラに対して使われた

 という説がけっこうあったので、「これは大昔の『ファンロード』を漁って、真相を明らかにするしか!」とか思いまくり、国会図書館方面へ向かいまくったのですが……残念ながら、国会図書館には初期の『ふぁんろーど』は納品されていませんでした。うーん、国会図書館といっても、すべての本があるわけではないのですねぇ。

 で、『ふぁんろーど』は古本屋には置いていないし、ヤフオクではなんかでは初期のものが一冊2000円くらいするし……などと難関連発だったので、「この本方面からの調査をあきらめようかなぁ?」とか思っていたのですが……

 先日、2ちゃんねるの「もしこの世にガンダムがなかったら」というスレッドなど読んでいたところ

ガンダムが存在しない

『リアルロボット』系アニメが生まれない

ロボットアニメ平坦化

トミーノがイデオンを生まない

ふぁんろーどがイデオン特集で 『萌え』の誤植をしない

『萌え』の概念自体存在していない


という、興味深い記述を大発見!ってことで、「もしかしたら、この「イデオン特集」が載っている『ふぁんろーど』をゲットすれば、最古の“萌え”の真相が分かるかも?」とか思い、その特集が掲載されていると思われる『ふぁんろーど(1982年7月号)』など購入したのですよ。で、頑張って読み込みまくってみたのですが……この号の何回読み返しても、「萌え」という誤植は発見できなかったよ(笑)

 っか、よくよく考えてみると当時はワープロなど使わず、手書きの原稿から写植屋さんが活字を拾って本を作っていた(誤変換という概念はなかった)ハズなので、ぜんぜん違う形の「燃え」と「萌え」と間違えるってのはありえないよなぁ、とか思いました(ま、その代わりに、原稿の字が汚いと「ハンドルを右に」が「インド人を右に」となるような、伝説的な誤植も生まれたりするのですが)。


 ただ、この1982年5月号の『ふぁんろーど』では、「萌え」という表現こそ発見できなかったものの、ペンネーム・羽富萌さんという投稿者の方が、「イデオン用語集」で活躍しておられるのが確認できるのですよね。

 で、彼女、どうやら『イデオン』に登場するファントム・モエラの大ファンだったみたいなのですね。ということは、

ファントム・モエラ → ふぁんとむ・もえら → 羽ぁん富・萌えら → 羽富萌

というのがペンネームの由来なのでしょう。ということで、彼女のペンネームを覚えていた人が、現在、一部で主張されている


「萌え」の起源は『伝説巨人イデオン』のファントム・モエラに由来


という説を唱えているのだと思うのですが……おそらく、その当時の羽富萌さんと思われる方のプロフィールをWebで拝見させていただいたところ(リンクはしません)

昔は羽富萌だったんだけどね。変えてよかったわ、萌だもんねえ…(笑)

だそうで。どうも、彼女自身、「萌え」という言葉に好意的な印象を持っていないところをみると、イデオン全盛時に「モエラ萌え~」とかいう表現が流行っていたとは考えにくいなぁ、とか思いました。


 ということで、今回は「‘萌え’は『イデオン』起源説は怪しいかも?」という中途半端な結論ですが、どこかで昔の『ふぁんろーど』を見る機会があったら第2回を行います、ってな感じで。
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2005-03-06 13:29:39

日本で初めて「巨乳」と表現されたのは誰なのか?

テーマ:ブログ
 ちなみに、大宅壮一文庫にいったのは、某所から「エロネタを増やしてください」という要望があったので、それ系のネタを調べにいかなければならなかったという大人の事情があったからなのです。ということで、今日からは少しの間、ややエロネタ多めになります。



 とか、そんな感じなのですが、まずは「日本で始めて巨乳と表現されたのは誰か?」とか、その辺に関して考察してみましょう。



 このネタに関しては



「1989年に、雑誌『FLASH』の記者をしていた肥留間正明さん(現在は芸能評論家)が、AV女優・松坂季実子さんのバストを表現するために考案したもの」



というのが定説になっているかな?実際、『SPA!』1996年6月17日号の「このトレンドを初めて使ったのは誰?」とかいう特集の中では、肥留間さん自身が「私が松坂さんのバストを例えて考案しました」といっておられました。



 ってことで、実際に肥留間さんが「巨乳」という言葉を始めて使ったといわれる『FLASH』1989年2月17日号など見てみたところ…「日本にもいた!驚異のGカップ、AVに初登場」という特集記事の見出しで



でっかーい!ど迫力おっぱい110センチ 巨乳の19歳女子大生



と添えられているのですね。これが、肥留間さんが考案した「巨乳」という言葉が初めて登場した瞬間かな。で、これが『週刊プレイボーイ』あたりなら、初登場した「巨乳」という言葉に対して、「巨乳とは云々…」などと定義やら説明が入るのでしょうが、この『FLASH』の記事では…



「なんと、羨ましい巨乳!私、日本女性の中で、これほどの巨乳をこれほどの巨乳をお持ちになっている方を見るのは初めてでございます。私も今度生まれてくるときは、彼女のような中身の濃いおっぱいを二つ胸につけ、その重量感をたっぷりと堪能してみたいものでございます。」



110センチと7ミリへの羨望の思いを語るのは、ご存知、黒木香嬢。




と、「巨乳」という言葉がさもあたりまえのように存在していたかのように、黒木香さん(横浜国立大学在籍ということで有名だった高学歴AV嬢)がナチュラルに使用していたことになっているのですよね。まぁ、この辺は黒木さんに適当にコメントをもらって、「大きい胸」とかいっていた部分を肥留間さんが適当に「巨乳」と差し替えたのかな?



 ってことで、巨乳という言葉に関しては



・日本人で初めて「巨乳」と表現されたのは松坂季実子さん

・日本人で初めて「巨乳」と言ったされるのは黒木香さん

・でも、黒木さんが言ったとされる「巨乳」という言葉を実際に考案したのは肥留間正明さん



って感じになるのかなぁ。



 で、上のまとめの中において、僕がなんで松坂季実子さんの名前の前にわざわざ「日本人で初めて」などと注釈を入れたかというと、実は



『FLASH』で松坂さんに対して「巨乳」という言葉が使われるより前に、邦題に「巨乳」という言葉が入っていたB級映画があった



からなのですね。



 日本では1984年に公開された映画『マシュマロ・ウェーブ/巨乳(原題:RAW TALENT)』
『ウルトラヴィクセン 大巨乳たち(原題:Beneath the Valley of the Ultra-Vixens)』
という作品ではすでに巨乳という言葉が使われております。んで、この両作品を日本で扱ったのがニューセレクト
という映画会社なので、この会社のコピーライターさんが真の「巨乳」の考案者のような気がするのですが……



 ってことで、当サイト的には



『マシュマロ・ウェーブ/巨乳』の主演女優のリサ・デリュー
あたりが、日本で初めて「巨乳」と表現された人。でも、B級映画よりAVの方が市民権を得まくっていたので、AVの方に史上初の栄誉が行ってしまった




ってな感じでオチにしたいのですが……どんなもんでしょ?
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2005-03-05 22:20:16

「サンリオの由来は‘山梨+王’はガセ」というのは本当なのか?

テーマ:企業
 今年は1月に雑誌『ダ・カーポ』巻末の「ネーミングの謎」のコーナーで、2月にはフジテレビの『トリビアの泉』の「ガセビアの沼」でと、立て続けに

「サンリオ」の社名は、山梨県出身の創業者が『山梨の王になりたい』との意味で『山梨王』と名付けたのはガセ

ということがネタになっていましたね(って、『トリビア』は見ていないんだけどね)。んで、その補足説明で

本当はスペイン語で「聖なる川」という意味

という、現在の公式見解が紹介されていたりしたのですが……これ見たとき、「こんなの、後付けに決まってるじゃん!!」とか思いまくったのですよ。だって僕、何かで社長本人が「‘サンリオ’の‘サンリ’は山梨のことです」っていている記事を見たことあるしなぁ。

 ってことで、このネタはいずれ真相を明らかにせねばなるまい!!とか思いつつも、休日出勤連発モードで全然調べられなかったのですが、今日、ようやく大宅壮一文庫(評論家・大宅壮一さんによる、雑誌専門の図書館)に行って裏を取ることができたので、ここに報告させていただこう!とか思った次第。


 で、まずはグダグダ言うよりは証拠を読んでもらったほうがいいかな?とか思ったので、核心に迫りまくっている雑誌の記事を引用させていただきましょう。まずは『週刊現代』1978年6月8日号に掲載された、「全経営者必読の対談レポート サンリオの奇跡 初めて明かされた衝撃の内幕」という記事から。これによると

この会社が社名を「サンリオ」としたのは昭和48年である。それまで「サンリオ」というのは山梨シルクセンターのブランド名であった。サンリは山梨の音読みだ。その後にオをつけたのは、なんとなくゴロがよかったからだという。ただ、世間では山梨王の字をあてて、ビッグビジネスを狙う辻の野心をそこに読み取ろうとしている(注:「山梨シルクセンター」というのはサンリオの旧社名で、「辻」というのはサンリオ創業者にして社長の辻信太郎さんのことね)

のだそうで……。この記事だと、どこをどう読んでも「サンリオの‘サンリ’は山梨のこと」と解釈することしかできないですよね(ちなみに、この記事のタイトルにも用いられている『サンリオの奇跡』、同名の本が出版されています。僕が始めて「サンリオ=山梨由来」と認識したのはこの本かも)。

 もっとも、この記事だけだと「どっかのライターが憶測で書いたんじゃないか?」という言い訳もできるかもしれないのですが……

 続いて発掘した雑誌『宝石』の1980年7月号に掲載された「山野彰英のナイス・ミドル社長のパワーと魅力を撃て! 第5回 辻信太郎」における、山野彰英さんと辻信太郎社長の対談によると……

山野 「その社名の由来なんですが、辻さんは大変に郷土愛の強い方でいらして、サンリオとは、山梨の王、つまり“山梨王”という話を耳にしたことがありますが、真偽のほどは、どうなんです?

辻 社名の由来については、いろいろとおもしろいものがありまして、なかには、利益を産む男だというので“産利男”なんていうのもあるんです(笑)。でも、実際は“山梨シルクセンター”というのを音読みして“サンリ”、それだけじゃ格好がつかないから、“オ”をつけようじゃないか、ということでサンリオにしたんです。


などと、社長さん自ら「サンリオ=山梨(サンリ)+オ」であると認めておられますよ!!ま、上に挙げた2つの記事を総合すると


「“サンリオ”の‘サンリ’は‘山梨’の音読み。ただし“オ”は‘王’‘オー!という意気込み’などの意味はなく、単なる語感」


ってのが、サンリオの社名の、元々の由来なのでしょうね。

 では、いつ頃からサンリオが社名の由来を「山梨+オ」から「スペイン語で‘聖なる川’」にしたかなのですが……

 古本屋で100円でゲットした『サンリオ物語』(サンリオ出版・1990年)では

「いちごの王様を自認していた辻が、郷里の名前「山梨」の王さまをもじってつけたのだ、とのちにいわれたが、辻は一笑に付す。「サンリ」が「山梨」とまったく無縁とは思われない。ただしそんな単純なものではない、と辻はいう。(以下、国際的観点がどうたらとか続くが、長いので割愛。興味がある人は公式ページなど読むが吉)

のだそうで。辻社長、自分の発言を他人事のように一笑に付していますね(笑)。まぁ、1980年から90年の間に、サンリオ社内でもCI戦略がいろいろ練られ、社長もその戦略にそっていろいろ発言するようになったのでしょう。


 ってことで、僕的には

「‘サンリオ=山梨王’ってのは正しくはないけど、根本を辿った場合には、‘サンリオ=スペイン語で“聖なる川”よりは真相に近いんじゃない?」

という結論でいいんじゃないかと思った次第の今日この頃です。


 なお、似たように、社名の由来がいつの間にか変わっていた会社としては、ゲームメーカー・コナミ(創業時はコナミ工業)の

創業時の4人のメンバー(上月景正・仲真良信・松田拡・石原祥吉) のイニシャルから、KOzuki+NAkama+Matsuda+IshiharaでKONAMI

が、上月氏以外がコナミを去るという大人の事情(推測)により

市場のどんな大波も、「小波」に変えてしまえるような安定経営を目ざしたため

という、意味がよくわからない理由になっていた、ってのも挙げることができますよ。



 あと、全然関係ないのですが、僕は

・社員のボーナスをサイコロ博打で決めていた

・貴族研究所などという得体の知れない研究所を設立して日本人貴族化計画を目論む

・「兜町は俺が動かしている」と豪語するほど株式投資にのめりこむ(で、会社を潰しかける)

ムチャなエピソード満載のサンリオ社長・辻信太郎氏を心からリスペクトしております(マジで)。ま、この辺のエピソードは有名なので知っている方も多いと思いますが、ご存じない方は『勝手に会社案内 2004』(インフォバーン)など読んで、その商品と社風のギャップの激しさにクラクラするが吉!とか思った。
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