大学の許認可をめぐっての一連のドタバタが、田中真紀子大臣が一転して許可することによりおさまりそうだ。

ただ、忘れられてはいけないことは、大学の許認可の流れの見直しである。

昨年、森ゆうこ文部科学副大臣を含め文部科学省あげて大学タクスフォースを立ち上げて、大学見直しに鋭意努力した。その結果、大学改革実行プランが昨年6月に発表された。大学は社会の役にたっているのか!?大学の質は向上しているのか!?等、真剣に厳しく向き合った。そして、その方向性は、今回の田中真紀子大臣の発言とさほど変わらない。しかし、マスコミはどこも取り上げなかった。

そもそも許認可がおりる時には、大学の校舎の工事も募集も終盤であることは、大臣の許認可権はお飾りに過ぎない。本来は、許認可がおりて大学校舎の工事の着工や学生の募集に入るべきだ。そうでなければ、大臣の許認可権が行使されたとは言えない。

今回の田中真紀子大臣の一連の言動はちゃぶ台をひっくり返した感ではあるが、社会にインパクトを与えるだけの効果はあった。そこまでやれるのは田中真紀子大臣の天性でもある。