メロメロパーク
テーマ:ショートストーリー
2005年06月04日(土) 23時58分11秒

【命の蝶】



どこまで追いかけたら
届くのでしょう

飛んで 飛んで・・・

張り巡らされた罠も
綺麗な景色も
今の私には区別がつかない

祈るのはただ
見失わずに追うことができるようにと
願うのはただ
頑張れば追いつくという結果があること

暗闇の中でも
私が光れば
振り返って気づいてくれるだろうかと
スピードの落ちるリスクを負っても
力の限り輝き続けましょう

悲しみの池の上を飛びました
優しさの森を飛び抜けました
喜びの花畑を飛び過ぎました
怒りの山さえも飛び越えました

どんな辛さも厭わないのです
ただ 追いつくために
私は今日も飛ぶのです

追いついたらどうなるか気になりますか?
私はソレを追い越すことができません
追いついたら・・・

追いついたら私は飛べなくなるでしょう
そっと土の上に舞い降りて
息絶えて 動かなくなるでしょう
誰かに体を引きちぎられて
私が私じゃなくなる時がくるかもしれません

それをアナタは「死」と呼ぶのでしょうが
そんな私は可哀想ですか?

私はすべてを乗り越えて
追いついた時が
終わりのトキだとしても
それを悲しいとは思いません


そんなことはいいのです
私はまだそんな先のことを考えるよりも
見失わないように
がむしゃらに飛び続けることに
必死なのです

飛んで 飛んで 飛んで 飛んで・・・・


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テーマ:ショートストーリー
2005年05月16日(月) 21時06分00秒

【stone】



君が僕にくれた
その小さな変哲もない石を
僕は今日も右のポケットにいれて
歩いているよ


口笛を吹きながら
もうどれだけの町を訪れただろう


またどこかで
君に会えるような気がしたんだ


いろんな人に出会ったよ
結婚もした 別れたけどね
まあ それも昔の事さ


君が忘れられないんだ
僕はこの町に来たとき
なんとなく君の空気を感じた
会えそうな気がしたんだ
もちろんただの勘だけどね


どうだろう
そろそろ姿をあらわしてはくれないか
僕は歩きつかれたよ
君を忘れられなくて
君に会いたくて
ただそれだけで旅をしてきたような気がするよ


君はそんな僕を
どこかから見ているんだろう?
僕の好きな優しいほほえみを
遠くから投げかけてくれてるんじゃないのかい?


気が向くままに歩いてきたさ
みんな温かいんだ
ときどき怒鳴られた事もあるけれど
それは僕が悪かったのさ


ねえ
僕はまたいつものように
この町ともお別れをしようと思うんだ
いつまで君をまてばいいか分からなくてね


また新しい場所に
君を探しに行くよ
ほら お月様もあんなに明るくして
僕の行く先を照らしてくれてる
今度はあの大きな星の下に行こうかな


僕は今幸せだよ
生きてることがとても楽しいんだ・・・・・
でも君には会えなくて
この石も捨てられないままだ




・・・・・・あれ?君・・・かい?




君なんだね。やっと会えた やっと会えたよ
やっぱりこの町にいたのかい?
僕の勘もまんざらじゃないな


ああ もう僕は歩かなくてもいいんだね
楽しかったよ とても楽しかった


でもこれからは
君とあの星の上でのんびり
温かかった人たちを見守りながら
口笛でも吹いて暮らそう


手をつないでもいいかい 一緒に行こう 
ねぇ口笛吹けるかい
あはは違うよ こう口をとがらせてね
そうそう 僕より綺麗な口笛が吹けるようになるよ
さあ 行こうか二人の場所に


石はここに置いていくよ
僕と君がやっと出会えた記念にね
いや もう必要ないんだ 君がいるから


またいつかきっと
あの石の新しい物語が始まるだろう
僕と君のように幸せになれる物語だよ



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このストーリーはこのCDの


アーティスト: Akeboshi
タイトル: STONED TOWN
一曲目「1.wind」という曲を聴いて浮かんできたものです。

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テーマ:ショートストーリー
2005年05月12日(木) 21時10分11秒

【発明】

「すごいぞ、水野くん!!」

「やりましたね、博士!」




「ついに未来に行ける機械が完成だ!これで未来に行けるんだ!」

「さっそく行ってみましょう、何年後にしますか?」

「そうだな、一年や二年じゃあまり変化がなくて分からんかも知れんから、

  びゅーっと30年後くらいに行ってみようじゃないか。」





ピ・ポ・パ・ポ。





「設定完了しました!さぁ、出発です。」


ピラリラピラリラポポポポブンブンビューーーーーーーーーーーン。





・・・・・





「おぉ!着いたぞ!ここが未来か。試しに何年か聞いてみよう。いけ、水野くん!」

「はい。・・・えぇ~すみません。今は何年ですか?おぉ~2130年!!

博士やりました!ちゃんと30年後についています。」

「おぉ!完璧だっ!これを学会で発表すれば、私は・・・・」
「は・博士!!大変です」


「なんだ。うるさいな、私は今ノーベル賞を取ったときのことを考えておったのに」



「未来にいける機械としては完璧ですが・・・過去に戻ることができません・・・。」
(;゚д゚)ァ....
                              ~糸冬~
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貴方の小さなアイディアがお金に?!…なプレゼント

著者: 田口 元
タイトル: アイデア×アイデア
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テーマ:ショートストーリー
2005年05月06日(金) 19時02分08秒

【かまぼこ】





(あ、月が半分だ…)



私が歩くと ついて来る。
どこまで歩いても歩いても・・・。


ずっと月と歩いていたら
おばあさんとぶつかってしまった。



「すみません。」



そう言った私をじぃっと見つめたのち
すぅっとおばあさんは歩き出した。


一歩・二歩・三歩・・・

そこで立ち止まって、
振り返らないままおばあさんはこう言った。



『みんなとは言わん、でも・・・半分は月の子じゃて。』



「・・・え?」




『ふふん・・・。』




そう鼻で笑っておばあさんはまた歩き出した。
ゆっくりゆっくり歩いて
先の曲がり角を曲がって、見えなくなった。




【・・・半分は月の子・・・】





・・・・・・・・・・・・







どれくらい立ち止まっていただろう・・・

私もまた歩き出した。


そして、また月と一緒に帰り始めた。
前も見ずに 夜空の月を見上げながら。


半分の・・・




アーティスト: 諫山実生, 湯川れい子, 安部潤, 内池秀和
タイトル: 月のワルツ (CCCD)


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