2008年06月29日

ぐるりのこと

テーマ:映画

 冗談でずーと”くるりのこと””くるりのこと”って言ってたらチケットを買う時にほんとに”くるりのこと”って言ってしまった”ぐるりのこと”です。リリー・フランキー主演です。タイトルに惹かれたかどうかは分かりませんが、どんな映画かわからずに見てました、最初の頃はリリー・フランキーと木村多江夫婦のすれ違う会話とか、家族に歓迎されていない結婚であることとか、あまり笑えない会話とかオフビートな感じですが、二人に子供ができて、その子供が流産してしまう辺りから、一気に見ているのがつらい映画になって行きます。妻の翔子がうつ病になっていく様子だとか、それが一気に吹き出すシーンとか、翔子にとっては本当につらい日々であったのだが、見ている方にも重ーくのしかかって来る。なんでもキッチリとしないと我慢できない性格だというのは、最初から描かれていて、リリーフランキー演じる夫のカナオが飄々としているだけに、翔子のつらさが際立っています。「どうしたらいいのかわからない」というのがセリフが人間が生きてくことの危うさを思い起こさせます。それまで何も考えることなく、自然にできていたことが、一度つまづいてしまうと過剰に考えてしまって、今までどうやっていたのか、今までどうやって上手くできていたのか分からなくなってしまう、元々特に意識しないでできていたことだから、わからないってのは自然な事なんだけど。これが野球のバッティングとかだったらまだいいけど、生きて行くこととなると非常につらい。カナオはそれでも絶対離れないし、翔子にきちんと向きあうことで夫婦の絆は深まっていく、同時に翔子はお寺の天井に日本画を書く事で、少しづつ上手くまわっていくようになります。この辺がとても良くて号泣します。あまり上手い絵ではなかったけれども、色々な色だとか、色々な花だとかいいなぁと思います。
 片や法廷画家として働き続けるカナオは、地下鉄サリン事件やら、宮崎勤連続幼女誘拐殺人事件等を思わせる事件の法廷画家を担当することになる。夫婦の10年と、90年代に発生した日本がおかしくなっていく象徴であるといわれる事件達を、重ねあわせていくのがこの映画の構造なのだけど。被害者の遺族が号泣するシーンとかあって、それが結構興ざめだったりします。この大きな物語達と夫婦の小さな物語に接点を持たす意味があるのだろうか?というかこういう簡単に一括りにしてしまう社会的な事件と、簡単に一括りできない小さな物語を結びつけるべきではない。それでも見終わった後に考えると、いい映画だったなと思えるってのは、その他の部分が良くできていたからだろう、ちょっと勿体ない映画です。
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2008年06月28日

YO-MA@HUCK FINN

テーマ:音楽

ようやく完成したファースト・アルバムのレコ初ツアーが名古屋はハックフィンで行なわれた。前座には若手期待No.1ギターバンド、Orge You Assholeを従えのライブ。つい最近これまでの3人編成から5人編成になってからは僕は初めてみましたが、これまでと全然違う、ドンドン音がスカスカになっていくなというのが3人編成の頃の印象だったんだけど、5人になってやっとやりたいことができたという彼らの音は彩り豊キラキラ輝いていました。いつも楽しそうにライブをしてますが、人数も増え賑やかになった今回はさらに楽しんでいた感がある。バンドとして彼らが今非常にいい状態にあるのが分かります。
 アーケードファイヤーの影響をモロに受けているのはよくわかるんだけど、その影響を完全に自分たちの物にしてまったくオリジナルなものを作りだしている。間違いなく、日本で今最もオリジナルなサウンドを出すバンドです。こういうバンドは日本では売れないけど、もっと売れるべきだ。こういうバンドにもっと現実を塗り替えてもらいたいんだ。
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2008年06月24日

はてしない物語/ミヒャエル・エンデ

テーマ:書評

アートで世界を変える。本気でそんな事を考えている人達がいる。ファンタジーは現実世界を侵食し現実は創造を侵食する。決して枯れない僕らの想像力を祝福するとてつもない物語
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2008年06月02日

ブラインドサイト~小さな登山者たち/Blindsight

テーマ:映画


 世界の屋根と呼ばれるヒマラヤはエベレスト登頂に、チベットの盲目の子供達が挑戦するドキュメンタリーです。僕も富士山には登ったことがあるけれども、エベレストとなると話は別。絶対自分には無理だと思うし、あんまり登りたいと思いません、高山病で死にそうな気がする。そんな一般人でも簡単には登れないエベレストに挑戦する子供達、まして彼らは全盲というハンディキャップを負っています。

 チベットでは古くから盲目の人は前世のカルマが原因と考えられ、差別を受け困難な暮らしを強いられる。親でさえ疎んじてしまうのは、チベットでは子供でも大事な労働力として、家族をささえなければいけないからだ。身体的ハンディキャップと社会的ハンディにチベットの全盲の人達は苦しめられる。そんなチベットにおいて彼らをサポートすべくドイツ人のサブリエが、学校を設立して彼らを助けようと活動している。彼女が全盲の登山家エリック・ヴァイエンマイヤーにメールを送る事からエレベスト登山に挑戦することになります。

 僕は全盲ではないから分からないけれども、そもそも全盲で登山するということは一体どういうことなんだろう?ただひたすら呼吸が苦しくなって、頭がいたくなって、高山病の恐怖が押し寄せるだけなのではないだろうか?暗闇の世界に生きているだけにその恐怖は計り知れない。

 映画の前半で面白いことに、東洋人はエベレスト登山にまったく興味をもっていない、エベレスト登山に成功して喜んでいるのは西洋人だけだと登山家の一人が言っている場面があって、確かにその傾向はあるかもしれないなと思いました。個人的達成感の為に山に登る行為はとても西洋人的な思考だ。

 彼らが挑戦するのはエベレストではなく隣のラクパリという山ですが、これも標高7000Mの山です。そもそも出発地点からして4000Mあり、すでに富士山より高いし酸素も海抜0M地点に比べたら半分しかない。パーティはサブリナと学校の共同設立者、子供達と、サポートする登山家達(6人いる子供達それぞれに一人づつ経験のある登山家がつき登山をサポートします)。このパーティなんですけど、みなエベレスト登頂に対する考え方が違っています。特にサブリナたちと登山家達の考えの違いは登山パーティーとしては致命的であったかもしれない。その考えの違いが随所に表れていて、正直子供達が置き去りにされているように僕は感じられた。前述の東洋人と西洋人の登山に対する考えの違いていうのが象徴的な言葉でもある。でも確実に子供達にとっては良い経験であったようです。登山を終えた彼らの様子が明らかに違っていたのが、この無謀とも思われる挑戦の価値であると思います。

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2008年06月01日

アトミック・カフェ /Atomic cafe

テーマ:映画
aqualium

マイケル・ムーアが大きな影響を受けたといわれるドキュメンタリーなのだろうか?特異なスタイルの映画です。それもすべてアメリカ政府制作の反共プロパガンダ映画、ニュース映画、広報フィルムなどを編集し製作された映画であるからだ。まさにDJのミックス・テープのようなカット&ペースト映画です。

 映画は広島、長崎における原爆の投下から始まり、第二次大戦の終結、その後ソビエトとの冷戦において進行した核開発競争。この中でアメリカ政府のプロパガンダがどのようなものであったかを、カット&ペーストによって明らかにしています。この反政府的な映画が、アメリカ政府制作の素材を基に、アメリカ人の中から出てきた事は驚くべきことだ。日本ではありえないタイプの映画です。

 現在からみれば当時のアメリカ政府のプロパガンダは無茶苦茶です、当時の日本軍部も無茶苦茶だったが、その後大国として成長し、世界中でアメリカはその無茶を今も続けている。原爆に対するプロパガンダも、共産主義に対するプロパガンダも、当時はまだ受けれ入れる事が可能だったのだと思うが、現在ではとても通用しないものばかりです。トゥルーマン大統領の「日本が降伏するまで原爆を落とし続ける」って発言は背筋が寒くなるし。朝鮮戦争時に原爆を落とせと発言する市民達、目の前で立ち上るキノコ雲に向かって前進するアメリカ兵達とか見ていると、一般人は原爆について多くは知らされていなかったのだと分かります。この出鱈目さがこの映画のハイライトとなってしまっているのだけど・・・。

 恐ろしいのは結局アメリカはその出鱈目を今も続けてるって事です。こういう映画がアメリカからでてくるってのが唯一の希望です。マイケル・ムーアしかり、Rage against the machineしかり。

アトミック・カフェ[DVD]

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