2006年08月03日

ヒョンスンの放課後 (A state of Mind)

テーマ:映画
マンモス

 前作「奇蹟のイレブン」の成功により北朝鮮での特別撮影許可を得たイギリス人監督ダニエル・ゴードンが次に選んだ題材はマスゲーム。北朝鮮最大のイベント、マスゲームに参加することになった女子中学生、ヒョンスンとその家族の日常に 8 ヶ月間密着したドキュメンタリー。北朝鮮の中産層の生活ぶりが伺える貴重な作品。

 という事でしたが、意外と面白くありませんでした。面白くなかった理由として挙げられるのが、マスゲームを題材に選んだというわりにはマスゲームは中心ではなくて、ヒョンスンの生活が中心になっていたからです。それはそれで興味深いもののはずなのですがマスゲームを題材として選んだと言い張るのなら、もっとマスゲームについて探求してほしかった。

 マスゲームと聞いてすぐに思い浮かぶのが北朝鮮のものだと思うのだけど、日本ではイメージはとても悪い。ミサイル問題や拉致問題など日本と北朝鮮の間には解決が難しい問題が山積していて、マスコミの報道も敵対的なものが多い状況では仕方のない事ですが。

 個人主義や自己責任などの言葉に象徴されるように、日本では集団から個を尊重するような風潮になってきて、それはいまも加速している。まあそれもアメリカ化の影響の一部だと言えるでしょう。残念な事ですが日本においての個人主義は、自分さえよければ良いご都合主義傾向が目立つようになってきているけど・・・。
 
 そんな状況の中では北朝鮮の個人を殺して、集団を重んじるマスゲームというのは非常に気味の悪いものに思えてしまうのだけど、僕はぜひとも一度生で見てみたいと思う。けして国家によって洗脳された機械人間達によって行なわれている、非人間的なものではない。それは主人公のヒョンスンの様子からも伺いしれます。練習が嫌でさぼってしまい、先生に怒られたり、ボールを上手く受け止められなくて悩んでいたり。寒い中の練習で手を息で温めたり。練習する様子は、小学校の運動会で学年の出し物の練習と変わらない感じでした。懐かしい感じだった、集団で同じ踊りを練習することなんて、学校で卒業してしまえばほとんどなくなってしまうもの。

 テレビのニュースやワイドショーで映されるマスゲームの映像は、やたらと気味が悪く思えるような映像の使い方をするけど、この映画ではある意味芸術作品といっていいくらい、見事なマスゲームの様子を見る事ができます。スタンドでのプラカードを使った巨大絵が一瞬で違う模様に変わっていく。絵柄が北朝鮮の軍隊だったり、金日成だったりするのはもったいないなって思いますけど。たくさんの人間が集まればこんなにすごい事もできるんだなと、人間の素晴らしさと、同時に愚かさもわかるような気がします。
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