2005年10月31日

奇蹟のイレブン

テーマ:映画

巨人

1966年、ロンドンで行われたサッカーのワールドカップでベスト8に進出した北朝鮮チーム。強豪イタリアを倒し世界中を驚かせた奇跡を振り返ったドキュメンタリーです。イギリス人監督ダニエル・ゴードンが直接北朝鮮に渡り作り上げたドキュメンタリー。この監督北朝鮮名物のマスゲームを準備している体操選手のドキュメントを作ったりかなり親北朝鮮派です。どう交渉したのかわかりませんが、北朝鮮が保有する映像を使ったり、当時の選手達にインタヴューしたりして明らかに北朝鮮当局の協力なしには作れないものになってる。なので必然北朝鮮の都合の悪いようには作られていません。

 北朝鮮の都合のいいように作られた映画をみても、すでにかの国がどういった状況にある、かある程度は知っている日本人からみれば、どうってことありませんね。ただこれほどまとまった北朝鮮の映像というのもなかなか見る機会もないので、色々と興味深いです。正直この映画のテーマである北朝鮮チームのベスト4進出の軌跡、どうでもいいです。マスゲームの様子や、元選手たちのインタヴィーから伺える彼らの暮らしや北朝鮮の街並とかの方が面白い。ドキュメンタリーは公正なものだと、一般的には言われております。北朝鮮の状況をある程度知っている人がみれば、どれだけ頑張ったとか、どれだけ素晴らしい活躍をしたとか、みえみえの北朝鮮の意図から一歩冷静に見る事ができて、とても中立に思えてくるんです。ドキュメンタリーはどうしたってどこかの視点から作られるもので、中立の立場などとれないのですが、この映画は本当に珍しく、中立な視点を感じます。映画自体は北よりなのだが、宣伝の裏側を知る人が見ればプラスマイナスでゼロに思えるだけの話なのですが・・・。

 北朝鮮名物のマスゲームの映像がちらほらでてくるんですが、すごいですよねぇ。気持ち悪いというのが多くの人の感想なのだけど、僕は単純にすごいと思います。集団で訓練したらあんなにすごいもんが出来るんだなと、感心してしまいます。政治に利用されなければ立派にアートになると僕は思いますがねぇ。



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2005年10月30日

七人の弔い

テーマ:映画
日立
 
ビートたけしの弟子ダンカンの初監督作品です。ファミリー映画と唱いながら、家族で見に行けばとんでもない事になってしまう、恐ろしく毒がある映画です。この乾いた、無表情な残酷性ってのは、俳優としてでているダンカンの演技に通じるものがある。アメリカでも日本でも児童虐待が深刻な社会問題だと言われている。日本の場合は核家族化が進む中、母親だけに子育ての重圧がかかってしまう状況がそうさせているのだと個人的には思いますが、実際に虐待が増えているのか、虐待が注目されるようになっているだけなのかは、正直不明な所です。
 7人の見知らぬ親子が夏休みにキャンプに参加するところから映画は始まります。この7組の親達に共通するのは借金を抱えている事と、自分の子どもに対して屈折した感情を持っているという事。子ども達には一見共通点はなさそうに見えるが、映画が進行していけばそれは明らかになる。といっても観客には始めから分かってことで、知らないのは子ども達だけ。彼らがその事実を知る事から映画は劇的に動き始める。

 7人の親たちはみんなどうしようもない親達で、本当に醜く描かれている。これでもかと嫌な大人を描いているのだが、序盤は彼らの強欲さが映画を引っ張っていく。この7人なのですが、気にいらないのは7人という大人たちの個性が強過ぎるというか、みなプロトタイプ、典型的な人物像で描き過ぎです。借金を抱えているのは皆共通しているのですが、その原因がギャンブルであったり、愛人であったり、宗教であったりと典型例を集め過ぎです、これが映画の弱い所だ。映画のメッセージを伝える為に、映画の中の要素に意味を持たせすぎてしまって、不自然さ、窮屈さををどうしても感じてしまう。もうちょっとスマートにやれないかなとは思います。まあ映画はそういうものだし、不自然さに関してダンカンは気にしてないような所もあるのですが・・・。

 子ども達がキャンプの不自然さに気づき、ダンカンの過去が明らかにされた所で、僕には結末が見えました。醜い大人たちが、自分の欲望のまま傍若無人に振る舞う中、この映画の結末は見事な落し所になっています。だけど同時に歯切れの悪さも感じてしまう。子ども達には未来があって、生きて行く上で身につけた処世術、欲望にまみれた大人達には未来がないというのでは、あまりに世界を冷淡にとらえ過ぎているのではないだろうか?人間の赤ん坊は可能性の固まりとして生まれてくるのだけど、立派な人間になる人もいれば、犯罪者になってしまう人もいる。遺伝子と環境が相互に働いて、その中で可能性を持った子どもが可能性を開花させる大人へと成長するのだけど、可能性がすべて子ども達に託されているわけではなくて、それを導いてあげる大人の力もとても大切だ。

 まあでもこの映画の大人達の振る舞いを見れば壮快なラストだと思う。力を持ってしまえばどうしても力を使いたくなってしまうのが人間の性なのだろうか?これから成長する子ども達が、そんな大人たちへと成長してしまう可能性も持つというのはあまりにブラックすぎだとは思うけど、それでも信じて人間讃歌を唱うべきなのだろうか?正直、最後になって僕にはわからなくなってしまいました。
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2005年10月26日

その後の i pod

テーマ:音楽
イギリス館
 やっぱり i podとそれに関連する i tune, i tune music storeは確実に音楽と音楽にかかわる人達、音楽に関わるものすべてを変えてしまう力を持つと、この考えはもはや信念に近くなってきた。期待半分、不安半分で購入してからしばらくはほったらかしにされていた i podですが、近頃は手放せなくなりました。全然期待していなかったんだけど、音が意外と良い!これなら携帯する音楽再生装置としては申し分ない。付属の純正ヘッドフォンでも十分で、良いヘッドフォンは相変わらず欲しいのだけど、それほど急いで買わなくてもいいやって気になってきました。こうなるとi podをもっと楽しめるように関連したグッズが欲しくなってしまいます。とりあえず液晶保護用シートを買いました。そしてハードに持ち歩く為にi podケースも買いました。絶対汚れるし、あまりネットでの評価も高くないのだけど、i podにはこれしかないと思いポーターのi pod ケースを買いました。僕が使っている感触としてはかなり満足です。とりあえず今の所アップル純正ヘッドフォンを装備したi podをポーターのi podケースにぶち込んで持ち歩く毎日です。次に欲しい関連商品はといえば・・・
 
 と常に音楽を聞いているかのような印象を受けますが、i podを使って一番聞いているのは実は英会話なんです。通勤電車で毎日聞いてます。様々なレベルの会話を飽き飽きする程聞いている。やっぱり何度も聞いて真似するのって重要だから、そういう意味では手軽に再生できるのってすごい強みです。飽きたら音楽聞けばいいし、いくつか英会話CD入れてあるから、その中でも飽きてないのを聞けばいい。でも根性だして何度も聞いてます。通勤時間なんて死んでる時間だから、少しでも役に立つってのは気分がいいし。英語は聞くだけでなくっ読んだり、文法とかも勉強してきてるから、純粋に聞くだけで何か違う言語、韓国語とかスペイン語とか覚えられないかなって今は考えてます。
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2005年10月20日

ターネーション

テーマ:映画
ターネーション

 デジタルビデオの普及とパソコンの高性能化で今では誰でも映画を作れてしまうようになった。この変化は埋もれていた才能の発見に貢献し、新たな映画の可能性を押し広げ、幾千にも及ぶくだらない作品も生み出すことだろう。ちなみi moveを使って2万円で仕上げたそうです。音楽の世界では一昔前、宅録のアーティストがポコポコでてきた。映画でもついに宅録アーティストが現れる環境が整った。
 そういう状況の中では「ターネーション」のような作品がでてくるのは必然だ。自らの過去と家族の過去。まさに自分の暮らしをすべてカメラで記録し、万人の目の前にさらす事で作品として成立させている。だがこんなのが通用するのも最初の内だけだろう。しっかりとした芯がないと本当にどうしようもない作品になります。
 「ターネーション」は「サラ 偽りの祈り」にとても良く似ているというか、フィクションとドキュメントの違いくらいしか見当たらない気がする。親の病気とドラック中毒、暴力。偶然とはいえ同じような作品が出てくる所に、アメリカの家族状況の悲惨さを感じる。
 人に知られたくないような悲惨な過去、逆に人前にさらす事で前にすすんでいけるのだろう。悩みを聞いてもらうだけで人はだいぶ楽になるものです。ただとても勇気がいる事だ、自分を映してそれを上映するなんて。やったもん勝ちだと言えなくもないけど、ここまでする必然が監督のジョナサン・カウエットにはあったのだろう。過去と向き合い、前に進むために作ったのだから見る者は感動できる。
 ともかくこういう映画が増えある程度の評価を得てしまうと、ただの自意識が溢れた露出趣味のセルフドキュメントが溢れるだろうが、それもまた仕方のないことかもしれない。残る者はきちんと残るしね。最後の方で眠っているママのそばに寄り添うジョナサンを見ると、なんだか懐かしさを感じます。
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2005年10月19日

シネマ・ジャングル  THE HALL

テーマ:映画館
ホーカス
 以前に紹介したシネマジャングルですが、すこし離れた所にもスクリーン"THE HALL"を一つ設けました。建物自体はホーカス・ポーカスという名前で、カフェや服屋、雑貨屋さんなどが集まっており、ちょっとしたモールになっている。集まっている店はどれもこれもおしゃれな店で、いい感じです。僕の中ではかなり評価の高い施設です。この中に映画館を作りました。まあ映画館自体は特筆すべき事ではありませんが、上映する映画が素晴らしい。シネマジャングルでは以前から名古屋の単館で1,2週間しか上映されないような作品を持ってきているのだが、さらに強化されました。最近の上映作品は”スプラウト”、”BUS174”、”楽園の国ジャマイカ”等かなり渋い。このエリア、この規模ではかなりエッジのあるチョイスなのではないだろうか?僕はこの変化に驚くと共に大歓迎しています。みなでシネマジャングルに行きましょう!大きな街でなく、このエリアでやっている事に価値があります。
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2005年10月18日

スプラウト

テーマ:映画

ベンチ
真夏のサーフ・ミュージックには時期をはずしてしまってますが、この映画が公開されていた時は真夏でした。ストーリー: スリランカ、モロッコ、コスタリカ、インドネシア、ハワイ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、そしてメキシコなどの各国で活躍するサーファーたちのライフスタイルを描く。とヤフー・ムービーからストーリの解説を拝借してきましたが、全然ストーリの説明じゃない!そのまんまです。
 しかしここに書いてある通り、とてもシンプルな映画です。ひたすらサーフィーンしているのを映しているだけなのだけど、これがとても気持ちいい。サーファー指数ゼロの自分が見ると、最初の頃はその華麗なサーフィーングに驚きの連続。サーフボードなしで波乗りする人にはびっくり。世界各国の波乗りスポットで撮影しているだけあって、台風が来ているのかと思うくらい高い波の中でサーフィーンしてるし。華麗なサーフィーングの映像と、きれいな波と海の映像、ジャック・ジョンソン担当の音楽とすべてがゆるーく進行していく。映画を通して特に山場を作っているわけでもなくて、同じパターンが繰り返されます、だからといって決して退屈なわけでもない、見ているだけで気持ち良くて、まどろんでくる。夏の夕方、木陰で迎えるような緩やかな時間のような映画です。真夏に涼しい映画館で見るには最高な映画だよ。


角川エンタテインメント
スプラウト スペシャル・エディション
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2005年10月11日

8月のクリスマス

テーマ:映画
バナナ
 山崎まさよし主演、山崎まさよし主題歌、まさに山崎まさよしファンにはたまらない映画です。僕はまさよしファンではないのですが、とりあえず見てみました。山崎まさよしの朴訥とした顔は結構好きだ。しかしラストシーンを見て驚いた、この終わり方で果たしてまさよしファンは満足するのでしょうか?
 写真屋を営む彼の店に、ある一家が写真を撮りに来ます。家族の集合写真をとった後にお父さんが、おばあちゃんにだけ一人でとってもみたらどう?と勧めます。ばあちゃん一人だけ写真を撮らせるなんて、葬式用の写真を撮るつもりか、このお父さんは!と思いましたが、そこらへんはばあちゃんも分かってて、後に一人で店にやってきて撮り直しに来ます。もっとキレイに撮って欲しいと。
 何の病気かは明らかにされませんが、まさよしも長くは生きられない病気になってしまう。自分の運命が分かってから小学校の先生と出会って、恋に落ちてゆくのだけど。まさよしが暮らす富山での静かなスローライフのように、恋は遅々として進展しない。それはまさよしは生きる事も、恋をすることもすっかり諦めきってしまっているからで、彼が抱える運命を彼は誰にも打ち明けようとはしません。完全にまさよしの中で生まれた恐怖や不安、諦めは、まさよしの中だけで循環して、それが表にでることはない。この姿勢は人間としての本来の生き方に反している。嫌だろうけど、誰だって他人に迷惑をかけず行きて行く事なんて出来やしない。生きることを諦めたまさよしはそれを貫いているだけに過ぎないけど、死ぬがわかったとしても、ここまで捨てられる人もそういないでしょう。今まで多くの映画を見てきましたが、これほど後ろ向きな映画は中々ありません。どんなに悲惨で、どんなに絶望的な状況を描いても、そこに一粒だけの希望があったりするのが映画だと思うのだけど、それがまったくありません。表現するメディとして音楽や小説なんかは、ひたすら絶望やネガティブなものだけを表現したものって普通にあったりしますが、映画ではそういうのって少ない。一人で作ったり、極めて少数で作ったりしたようなアングラ映画ならあるだろうけど、ある程度の数の人間が関わらざるえない映画では、どうしても負の要素は薄まってしまう。映画に関しては、ちょっと不思議ですが、そう感じます。

 この映画でとっても気になるのが俳優の着ている服です。スタイリストおばあちゃん?25年くらい古くないか?ファッションに関しては10年は遅れてると感じる韓国の映画のリメイクとはいえ、みんなダサいを通り過ぎて、不思議な服を着ています。

 お葬式用の写真を撮りに来たばあちゃんの写真を撮ってあげるのが、これまた近いうちに死んでしまうのが分かっているまさよし。後に一時退院したまさよしが自分の写真屋に帰ってきます、このシーン、もう終わりに近いのですが、びっくりしてしまったのは、彼は自分で自分の写真を撮るところ。椅子に座って、正面を向いてシャッターを押します。そのまま画面が静止して、白黒になって、まさよしの顔が動かなくなって、その顔がそのまま祭壇に飾られる写真になってしまうのです。これっていいのでしょうか?まさよしファンとして、まさよしが死んでしまう映画は許されるかもしれませんが、黒いリボンをかけられて、祭壇にまさよしの写真が飾られるのって耐えられなくない?しかも最後の最後のシーンでそんな事になってしまうなんて、ちょっと冗談も過ぎると思うのですが・・・。

 僕はこの映画、問題のラストシーンと、まさよしが一人で葛藤する故物語が全然すすまないのと、服のダサさ、後ろ向き具合で結構気に入りました。
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2005年10月05日

リンダ・リンダ・リンダ

テーマ:映画
鉄塔 

 僕はこの映画、スウィングキッズのようなイメージをもっていたのですが、全然違います。タイトル、女子高生バンド、ブルーハーツという組み合わせなら、当事者である高校生や中学生の年代ではないと到底見てられないような、恥ずかしいくらい若さが爆発している映画なのかと思っていましたが、こんな気だるい青春映画初めて。でもこの気怠さ、リアルだよなー。
  よほど何かに打ち込めるような事を見つけていない限り、ほとんどの中学生や高校生にとって若いからという理由だけでバラ色な暮らしなわけではない。年をとれば悩む必要がない事がどんどん増えてゆくけど、些細な事でも滅茶苦茶悩んだりするのがこの年頃。バラ色のように見えて、中身はそうでもない。それでも自分たちが経験したにもかかわらず、一度でも社会に出てしまえば、彼らの暮らしが、やっぱり夢のように思えてくる、学校なんて毎日遊びに行ってるようなもんだと、会社に就職した人なら誰もが思う事でしょう。何事もあとになって冷静に見てみると、とてもよーく分かるんだよね。

  若さの貴重さは、若さゆえになかなか実感できないと思う、それが当たり前だと当人達は考えているし。高校生の頃ですら、2,3年後には自分が二十歳になるなんて想像できなかったよなぁ。
 でも彼らにも分かっていることは、この映画みたいに、一緒に集まって、下手だけど練習して、徹夜して、おしゃべりしてなんてなんでもない事が、それだけでとても楽しいもんだということ。決して若さが爆発している映画ではないけど、僕はむしろここで描かれている、中学、高校時代にとっても親近感を抱きます。きっと多くの人にとっても親近感のある青春時代だと思います。

 それにしても、いつ聞いてもブルーハーツの歌にはグッと惹き込まれてしまう。今だにヒロトの書いたストレートでまっすぐな歌詞に、持って行かれる。もう何年も経ってるのにねぇ。リンダ・リンダ

リンダリンダリンダ

バップ


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