やればなんとかな~る

口蓋裂という「おみやげ」をもって生まれて早23年。
医学生として勉学に励む傍ら、患者の苦悩を身をもって体験中。
患者としての苦しみ・痛み・辛さは優しいお医者さんになるためのワンステップ。
そう信じて、自分が自分で生まれた意味を日々探究しています。


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ひとまず頂いたコメントへの返信をすべて終えました。

コメントを読み返していて、つくづく皆様には感謝の連続でした。

本当に、入院中はお世話になりました。


返信こそ滞っていたものの、頂いたコメント自体は

ほぼリアルタイムで読ませて頂いていたので、

それらのコメントを再び読み返していると、

「ああ、このコメントもらったとき、あたしあんな事考えてたな~」

って、自分の入院を振り返るきっかけにもなりました。

本当にたくさんのコメントありがとうございました。

今後も、どうぞよろしくお願いします<(_ _)>


さて、前回の記事からほぼ1か月経っていますが、

1か月前、私の身に何があったのかそろそろ打ち明けようと思います。


これから顎矯正手術を受ける方にとっては、

もしかしたらショッキングな内容かもしれませんが、

これはあくまでも私の体験ですので、

これを読んで手術をあきらめたりしないで下さいね!!

(詳しくはずっと下の方の※参照)


私は手術の前から美容院で鏡を見るのは嫌いでした。

美容院の鏡って、自分の顎の大きさを誇張する気がしてたから。

美容院行くと、ケープみたいなの羽織るじゃないですか、

あれを羽織ると首から上だけニョキって出てる状態で、

顎がもろに強調されてる気がしてならないんですよね。

特にケープが黒かったりすると悲惨。


そんなこんなで顎のコンプレックスがある以上、

美容院で鏡を見るのは大嫌いだったんです。


今回手術を受けて、噛み合せも良くなって、

顎に対するコンプレックスも薄れてきてたから、

これで晴れて美容院の鏡を直視できる!!

って、半ばワクワクしながら美容院に行ったんです。


結果は、、、前回書いたとおりです。落胆でした。

顎は別に小さくなってませんでした


もちろん手術によって下顎前突が治った分、

顎は奥に引っ込んでるんですよね。

でも顎の縦の長さ自体は変わってないから、

結局自分からしてみれば、顎は「大きい」ままなんです。


改めて気付きましたが、私の自分の顎に対するコンプレックス

というのは「顎が大きいこと」であって、

この、「顎が大きい」っていうのは、

 ①下あごが出っ張っている

 ②下あごが縦にデーンと長い

の2つの要素からなってたんですよね。

①が手術で無くなった分、良くはなったものの、

②がまったく不変の状態なので、

やっぱり心の中では「まだ顎大きい…」って感じちゃうんだと思います。


①も②も共に1歳の時に受けた口蓋形成の手術の後遺症ですが、

顎矯正手術で治せるのはあくまでも①だけ。

②とはこれからも一生付き合っていかなきゃいけないんだな、

って感じさせられたのでした。


顎変形症の手術が保険適用で行えるのは、

あくまでも「噛み合せ」という機能が損なわれてるからなんです。

①による噛み合せ異常が治った以上、更なる手術となると、

もはや美容整形の範疇となるのだと思います。

それが薄々分かっているから、

先生に「手術に満足していない」なんて漏らせるはずがありません…。

先生にとっては私がどう感じていようが、私の顎はもう「正常」。

その先生に、こんな不満を漏らすことはやっぱりできない…。

「顎が大きいだなんて、気のせい」だって言われるに決まっている。


でもこういう手術の「限界」については、予め説明が欲しかったです。

術前の説明では、

「口腔外科の手術では、噛み合わせを治すことを中心に

手術を進めていきますが、それに伴って容貌も改善されます」との事で、

この説明を受けて、私「手術は万能なんだ」って

錯覚してしまったんですよね。

手術で切り取るのは顎の奥行きの部分だけだから、

顎の縦の長さ自体は変わらないんじゃないかっていうのは、

うすうす気づいていたし、母からも言われてはいたけど、

それでも私は手術にすべての望みを託して、

「手術を受ければコンプレックスが完全になくなる」って

錯覚してしまっていたんです。

当然そうなるものだと思ってたから、先生に質問もしなかったし…。


実際同じ手術を受けた他の患者さんの中に、

私のような不満を抱いている人がいるのか分からないけど、

私のこの不満、今後の患者さんの為にも先生に

打ち明けるべきなのでしょうか…。

あらかじめ手術は万能ではないことを説明すべきだって…。


考えてみれば、口腔外科の講義である顎変形症の患者さんの

術前術後写真を見たとき、私疑問を抱いていたんですよね。

「なんだ、あんまり変わってないじゃん」って。

それがどういうことなのか、そのときはよく分かってなかったけど、

顎の縦の長さが変わってなかったからなんだ、って今分かりました。

あの写真の患者さんはどう感じてたのか、すごく気になります。


まとめです。今回ことごとく分かったこと。

先生が捉える「正常」と、

患者が捉える「正常」は異なる

医療って、あくまでも患者さんを医療者の考える「正常」の状態に

近づけることを目的とする(緩和医療を除く)けど、

患者さんの真の満足を得る医療を行いたいのであれば、

医師側と患者側の「正常像」の差異を認識することが必要だと思う。

そういう意味で、私は先生に術後の通院で

「顔変わってどう?」と意見を求めて欲しかった。

先生が当たり前のように、私の顎が「正常」になったことを前提に

術後の治療を進めていくものだから、

私から不満を言い出すことは容易ではない。


治療の経過からすると、もはや口腔外科での治療で

これ以上の顎の改善は求めることは不可能。

手術でできることをすべてした結果が現在の私の顎だから。

手術って希望を与えるものだとずっと思ってきたけど、

今の私にとっては手術は希望を奪ったもの、です。


なんだかんだいって、美容整形なんか絶対受ける気ないし、

もう顎はこのままで諦めるしかないって分かってるから、

顎が大きいのは自分の個性だと受け止めて、これからも生きてくのみ。

と、この1か月でようやく思えるようになってきたところです。

誰だって、自分の顔に100%満足なんかしてないだろうし。

一度治るって思っちゃったから、その期待を裏切られたのは

辛いけど、それが現実。

病気の影響はそう簡単にはチャラにはできませんよね…


でもやっぱり、堂々と口角をあげて笑って写真に写れるように

なりたかったかな…。

顎が余計大きく写るのが嫌で、そうやって笑って写真に写ることって

今までなかったから。あったとしても写真をみて後悔するだけ。

私の写真嫌い(撮られる方)は今後も直りそうにありません。


※こういうことを書くと、これから同じ手術を受けられる方の

希望を奪ってしまうことになるのではないか、戸惑いもしました。

でも「顎のコンプレックス」というのは人それぞれ違うと思います。

私の場合たまたま手術で完全に治るコンプレックスではなかった

というだけですので、すべての顎変形症の患者さんが私と同じように

術後も顎が大きいことを嘆くわけでは、きっとないことと思います。


それに、手術を受けなかったら、私もっと後悔してたはずですから…。

今は「手術で顎が引っ込んだだけ」と否定的にしか捉えられませんが、

いずれ「手術で顎が引っ込んだことだけでも感謝」できるように

これからも自分の顔の障害と向き合っていこうと思います。

手術を受けたこと自体は後悔なんかしてません。

それだけは確かです。


他に私と同じ顎矯正手術を受けた方の感想も聞いてみたいです。

ぜひよろしくお願いします。


長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。


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