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December 09, 2013

旧園田高弘邸でのレクチャーコンサート

テーマ:コンサート
今日は、自由が丘の旧園田高弘邸で行われた
音楽と建築の響きあう集いに行ってきました。

音大生の時の恩師、音楽評論家の横溝亮一先生がレクチャーをされると
言う事で、ご招待して下さいました。

最初に故園田高弘氏の奥様の春子夫人のご挨拶から。

奥様をして、「私より園田の事をよく御存じかも知れない」
と仰るほど、横溝先生と園田氏はウマがあったそうです。

園田高弘氏は何と言って注意力、観察力が並はずれて素晴らしく
1度弾いた曲はいつでもどこでも弾ける。

ゲヴァントハウス交響楽団来日の時に、
指揮者とピアニストが喧嘩してピアニストが帰国してしまって
明日、ベートヴェンのPコン5番エンペラー本番!なのにピアニストが居ない!
困ったプロモーションが、恐る恐る園田氏に問い合わせてみると

「いいよ」

日本にこんなすごい人がいたのか?と驚かれたと言うエピソードを披露
して下さいました。

とにかく教養が並はずれて素晴らしく、博学で
ピアニストとして素晴らしいのは勿論の事、音楽家として
人間としてずば抜けて素晴らしい人だったと思い出を語られました。

ベートヴェンの32曲のピアノソナタを全曲、
3回も録音したピアニストは世界でも類を見ない、素晴らしい業績だそうです。

お父様の園田清秀氏が日本の音楽教育の先駆者、
素晴らしい教育家であった事もあって
高弘氏も音楽教育にも熱心であられ、その点でも横溝先生と
お話しがあったとか。

横溝先生も東京新聞の記者としてスタートされましたが、
後に音大で教鞭も取られ、まぁその陰で、私も講義を受ける事が
出来たわけです。
大学3年の時には、ヨーロッパ音楽の旅を引率して頂きました。

今日も、ウィーンの共同墓地にベートヴェン、シューベルトが
並んで埋葬されているお話がありましたが、
私が生まれて初めてのヨーロッパ、初めて踏んだ地がウィーンでした、
そして、空港からウィーン市街へ行く途中で立ち寄った共同墓地。
うん十年前の出来事を今でもはっきりと覚えています。
2月の冷たいひんやりした空気・・・

そうそう、肝心の演奏はピアニストの島田彩乃さん。

園田邸のピアノはスタインウェイのセミコン。
最初にベートヴェンの悲愴に始まり、ドビュッシー、
ショパンのスケルツオ2番。スケルツオ、良かった~

ホールではないので、響きはデッドでしたが、
高弘氏のピアノでお宅で聴くサロンコンサートは格別でした。

後半は、ベートヴェンとシューベルトの音楽の比較。
ただの石ころくもりの様な主題を転がしたり、表裏ひっくり返したりという
主題操作をして、只の石ころが積み重なって大伽藍になる
ベートヴェンの音楽と

最初から綺麗なお花ブーケ2のテーマを設定するので、転がしたりできず
結局何度も何度も同じテーマを出すしかないシューベルトの音楽

うーん、なるほど!さすが横溝先生、その表現分り易いです。

シューベルトは主題があまりに美しい歌なので、
展開が効かず、その為未完成の作品がとても多いそうです。
未完成交響曲は知っていたけど、そのほかにも沢山あるなんて・・・
知りませんでした。

ベートヴェンの生きた時代はフランス革命、ウィーン会議があり
ベートヴェンも平民主義、民主主義を求めていたのは勿論だが
かれの芸術を理解したのは、庶民ではなく、貴族階級だった事、
そこにベートヴェンの心の葛藤、矛盾があって、そういう中で
彼の人生の終盤に、シラーの♪Alle Menschen werden Brüder♪
に音を乗せ、あの第9を書き上げた、

そういう事を知らないでピアノを弾いても仕方がない!
っとガツンと厳しいお言葉に、はるか彼方の音大生時代に戻って
身の縮む思いのワタシ・・・むかっ

終わった後で、
お宅を解放しての茶話会も。

暖炉のあるリヴィングルームで春子夫人も交えての時間。
贅沢な幸せな時間を過ごす事が出来ました。
ご招待下さった横溝先生に感謝!感謝!


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