蓮華 with にゃんこ達

専ら、マーケットや国内外の政治経済ネタが多くなってしまいました。
母と愛しい我が子達を護りつつ日々闘う中で思う事をアップしていきます。

昨日、満を持して?日本でもポケモンGOが解禁になりました。1日中SNSなどは関連投稿ひっきりなし(一方、アメリカではトランプ関連)でしたね。

株価も盛り上がる任天堂に関しては、指摘されている通り、アプリストアを運営するアップルないしグーグルの取り分を除外した収入を、開発と販売を行っているナイアンティックと、(株)ポケモンと任天堂で分け合う、売上配分の予測では、任天堂以外が3割づつ、任天堂は、(株)ポケモンの32%持分法適用会社として、1割程度と見られます。

勿論、売上自体がべらぼうに大きく、営業利益率も高い、加えて、今回の主役であるナイアンティックの持分法適用会社(26%)にもなっており、それぞれ配当もありますから、任天堂への業績寄与が低い訳ではありませんが、フルでは無い、というかメインの立役者では無い、という事を踏まえているのかなあ?という疑問は湧きますね。

それはともかく、今回非常に強く感じた事。

仮想現実(VR)、正確には、ポケモンGOは拡張現実(AR)、は随分昔から近未来的な期待を背負い、鳴り物入りで取り上げられてきましたが、結局大きな流れにはなってきませんでした。

一つには、あの大袈裟なHMD(ヘッドマウントディスプレイ、ARではヘッドセット)が高価格という事もあるでしょうが、ビジネスで使われるのは別として、完全にリアルな世界と分断・隔絶されたコンセプトだったから、では無いでしょうか。

子供の頃、21世紀(とっくに入ってる(笑))の未来絵図を描いた時、街中に張り巡らされた透明の巨大なエアシューター(映画『未来世紀ブラジル』で、データのやり取りに使っていた)みたいな中を、無人の自動車が高速走行しているベタな予測、ありませんでした?

今になって思えば、あんなコスト高(リニアへの嫌味じゃ・・無い・・かしら?(笑))で、既存のインフラを全部ぶち壊して一から作るような物に行きつくはずはない訳です。

しかし一方で、いまや自動運転や自動ブレーキが本格的に導入され始めている現実があります。

例えば今年3月には、下記添付記事↓のように、

Connected Trucks;Freight transport of the future by using the internet
https://www.daimler.com/innovation/connectivity/connected-trucks.html

ダイムラーがトラックを自動運転の中核に据え、IoTの『コネクテッド・ロジスティックス』強化、世界のトラックから収集したビッグデータで物流の効率化を図る新分野への事業拡大を発表しています。

ちなみに余談ですが、アクセンチュアの調査にもある通り、日本企業によるIoTの位置づけの殆ど、約7割が、単なるオペレーションの効率化という限定的なプラス効果を見ているのに対して、GEやこの例で見るダイムラーなどは、もっと業界の枠組みを変えるような新たな収益源として、積極的に捉え、大きく展開しようとしています。

ダイムラーはこの自動運転技術とIoTをテコに、燃費改善に繋がる運行管理など、トラック製造とモビリティー(移動手段)サービスの両方を本格的に展開する会社に変貌する、

これまでも、長年培ってきた物流会社向けの運行管理サービスのノウハウとデータを、地図情報と組み合わせ、運転手の運転技術向上などに生かしていますが、さらにデジタル投資の拡大で、こうしたサービス収入の裾野を広げる計画を打ち出しています。

この背景には、トラック業界の事情、現在トラックの1割が空で運行し、積載量いっぱいで走るケースも1割強で、余剰且つ非効率なトラックが相当数走っている状況があります。

さらに人材難に直面する物流業界で、運転手の負荷過剰による事故も起こり易く、安全運転の徹底と、燃費改善による燃料費削減が物流会社の急務になっている訳です。

ここに自動運転技術とインダストリー4.0の融合による大きな展開の余地、可能性があるのですね。

要するに、『技術が現実に歩み寄る・ガッチリと組む』事によって、結果として、社会も産業構造も変えていく大きな流れに成り得るのです。

リアルな世界と分断・隔絶した場所での新奇性には、そんな力はありません。

だからこそ、これまでのアプローチと一線を画した『リアルとの融合』がコンセプトのポケモンGOのヒットがあった訳ですね。

そしてそれこそが、故岩田社長の遺志を受け継いだコンセプトで、『色々な世代が一緒に笑顔になる、健全で楽しい娯楽の世界』、
特に記憶にあるのは、岩田氏が投入したWii、任天堂創業以来最大の普及台数(約1億台)を記録した製品を発表した時に、『現実世界で、リアルに身体を動かす』点を強調していた事です。

しかし、それを受け継ぎ、岩田氏とポケモンの石原恒和社長が2年越しで温めてきたプロジェクトを開発したのが、グーグルの一部門から独立した、アメリカのナイアンティック社だという事も、何となく象徴的だと思うのですよね。

ナイアンティックの創業者ジョン・ハンケ氏が、
『ポケモンGOのゲーム内課金は、プレーする人が勝つ為にお金を払うような形にはしない。“品のある”やり方でやりたい』
と言っていたのも、射幸心を煽るやり方を嫌っていた岩田氏に対するオマージュなのでしょう。

またまた脱線しますが、先日逝去された竹田製菓の創業者、投資家として有名な竹田和平氏、御悔やみの投稿で、未来工業の山田昭男氏も、堀場製作所の堀場雅夫氏も、7月に亡くなられていると符合に言及しましたが、岩田社長が亡くなられたのも昨年の7月でしたねえ。
まあ、夏ですから多いんですけど、何となく・・。

さて、もう一つ最近のビッグニュースは、勿論ソフトバンクのARM買収ですが、これは4年前に書いた拙記事↓

Facebook投稿記事より㉟ークアルコムやARMに見る企業価値を生む戦略について
http://ameblo.jp/yukiyagi7/entry-11407735067.html

を御読み頂いて、ARMと言う企業の本質的な強み、戦略が生み出す企業価値を確認すると、さてソフトバンクにそれを活かす事が出来るのだろうか、価値を毀損したりしないだろうか、との思い、懸念にもなってしまう訳です。

こちらも、IoTに大きく関わってくるM&Aではありますね。

大分長くなってしまいましたが、話をガラッと変えて、以前のブログで、
『斜陽産業で需要を創り出しているカッコイイ地方企業を紹介』
と最後に書いたので、それを少しだけやります(笑)

被災地熊本のライフスタイルアクセント(株)、2012年設立の新しい企業です。

以前、HITOYOSHIというカッコイイシャツを作る企業の再生についてブログにも書きました↓が、

Facebook投稿記事より114-HITOYOSHI企業再生物語
http://ameblo.jp/yukiyagi7/entry-11704360266.html

こことも深い繋がりがあります。

それはライフスタイルアクセントが開設したオンラインショップ『ファクトリエ』(http://factelier.com/)です。

ここで扱う商品のタグには、『ファクトリエ by 工場名』と工場の名が併記されます。そこでHITOYOSHIのシャツを扱っている訳ですが、勿論シャツだけでなく、様々な工場からの色々なアイテムを扱っています。

『日本全国にある最上級の腕を持った工場を探して、世界一流ブランドを作りたい』との思いで立ち上げた代表の山田氏(優秀な経営者に、この名前が多いのは何故!?ww)、
熊本市内の創業99年(!)という婦人服店の次男として生まれ、ファッションを学ぶためにフランスに留学、販売員としてグッチのパリ店に潜り込み、そこでブランドに対する認識の違いを思い知らされたそうです。

フランスの文化、有名ブランドには、ものづくりが根っこにあり、日本の有名アパレルのような小売りチェーンの名前を冠したものとは根本的に異なる、それはブランドでは無い、という事です。

そこで帰国後、各地方を訪れ、リストなど存在しない有名ブランドの下請け工場を町の商工観光課やタウンページを頼りに1軒1軒回ったのです。
工場側には守秘義務があり、無名の若者でしかない彼は断られるケースが殆ど、それでも諦めず、1日に10軒も訪問したそう。訪問した工場数は320軒以上に及びます。

荒唐無稽と思える山田代表のアイデアに初めて賛同し、シャツを作ったのがHITOYOSHIで、それがヒットした事で事業が動き始めた訳です。

アパレル業界では、通常の原価率はおよそ20%、世界トップブランドでは10%と言われます。つまり店頭価格は原価の5倍から10倍です。

しかし山田氏は、工場に納入価格を決めて貰い、その2倍で売る事にしたのです。長年コスト競争に晒され疲弊している工場に、無理な交渉をさせない、という姿勢を打ち出した訳です。

すると、良い生地を使おう、縫製にもっと手を懸けたいという提案が工場側から出て来るようになったのです。

これこそ、まさにステークホルダー間のWinWinの好循環、の好例ですね。

口コミで顧客も急増する一方で、現在提携している工場は30軒になりましたが、今も工場は年間100軒以上回っているそうです。

そこで、2014年から会員が提携工場を訪問するツアーを始め、それが大盛況、地方の工場を都会の消費者が自費で訪問し、本当のものづくりの価値を五感で感じるツアー、これで刺激を受けた工場の現場も活力を得ている、ここにも好循環が生まれています。

バリューというのは『生み出す』ものです。産業が成長しているかどうかは関係ありません。バリューが成長を生むのです。

そして、公平公正でオープンな競争環境の中で、切磋琢磨し、必死に創意工夫する事でしか生まれないものでもあります。
そこを理解し、チャレンジする企業を、投資家として応援していく事が投資家の醍醐味と思っています。
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去年の今日はマレーシア出張中でした。

1MDBに関わる不正蓄財摘発の問題は、いまだ収束しておらず、

ちょうど今日、政府当局者やその親族、協力者らが米国の高級不動産や美術品の購入、ラスベガスのカジノでのギャンブルに1MDBからの資金を使っていたと、米司法省がカリフォルニア州連邦地裁に訴え、35億ドル余りが流用された内、公的ファンドを使ってロンダリングされた約10億ドル(約1100億円)相当の資産差し押さえを求めた、と言うニュースが伝えられています。

4カ国の当局が行う汚職やマネーロンダリング捜査が続く1MDB問題。諮問委員会は最近まで、ナジブ首相自身が率いていた訳ですから、当然関与も取り沙汰されていて、まだハッキリと白黒付いておらず、あちこちの国で色々な火種だらけですねえ。

※以下、1年前のFB投稿;

柳下 裕紀

2015年7月21日 ·

お約束のショット。

実はこちらマレーシアも不正経理の話題で大揺れになっております。
不正経理よりも巨額負債と、何より首相への不正流出というスキャンダルですから、今後の進展がどうなるか、非常に高い関心となっています。

以前この国の歳入全体の約4割を占める国有石油会社ペトロナスについて記事を書きましたが↓

http://ameblo.jp/yukiyagi7/entry-11978544363.html

今回問題の中心になっている1MDBは、ある州政府が受け取る石油ロイヤルティを管理する会社から始まり、首相直結の連邦政府系投資会社になった企業。

ところで東芝の中身を見ると、のれんの話とか、物凄くオリンパスデジャブですねー。

私、オリンパスに半分責任がある?神楽坂の監査法人に居たことがあって、運用のプロフェッショナルとして非公認会計士チームに所属し、資産運用サービス監査とか年金基金などのファンドデューデリを一年位やってました。

なので、クライアントの会議室を占拠して膨大な帳票とか売買報告書ファイルと取っ組み合ったりした経験もあり、監査法人の内部、仕事の仕方や雰囲気?は割と良く分かるのです。

色々思う事もありますし、10月からスタートする個人投資家向けプログラムの教材に役立ちそうだなあw


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http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47357

I see how easily we slip back into our old notions, because they’re comfortable, we’re used to them.

I’ve seen how inadequate words can be in bringing about lasting change.

But Dallas, I'm here to say we must reject such despair.
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