こんにちは

ユキセンムです

前回の続き、「豊岡の家」計画リポートです


豊岡の家で考慮した『自立循環型住宅』は3つの要素で構成されています


・自然エネルギー活用技術

・建物外皮の熱遮断技術

・省エネルギー設備技術


(ただし、立地条件は「自然風の利用が容易な郊外型の住宅」としています
この敷地は大分県日出町豊岡という場所であり、周囲には建物が建っていますがそれぞれ敷地に対して余裕のある建物なっています)


今日はまず、『自然エネルギー活用技術』について

これは、「自然風や太陽熱、太陽光などの自然エネルギーを化石エネルギーに代えて活用する」となっています


ということで、まずは夏の冷房を抑えるために・・・


1,風通しが良く熱がこもりにくい建物


・南北への窓を取り、風通しをよくする

・天井を高くして、暖かい空気を上から出す

・中のドアは天井まであけて、風邪の流れがよくなるようにする

・南側の外には、コンクリートの床をつかった駐車場をつくらないことで温められた空気が入らないようにする


以上が心がけた点です

もう一つ・・・

この家には『OMソーラー』が搭載されていますので、夏場の屋根の空気が外にそのまま出され、小屋裏がそれほど暑くなりません

これも夏をしのぐ要因のひとつだと思います


これらが『自然エネルギー活用技術』の、まずは第1章です


次回は『自然エネルギー活用技術』の第2章ということで書かせていただきます




分かり易く絵を入れてみました・・・

専務の作業部屋



ボクらの地域では、夏は南から、冬は来たからの風が多く南北に向けて窓を設けました

専務の作業部屋
部屋の中の暖かい空気は上の方に貯まります

そこに風抜きの窓を設けて、外にだします
専務の作業部屋

コンクリートは夏場かなり温められ、夜になると放熱し始めます
土や芝生であれば、それほど熱を蓄えません


こんにちは

ユキセンムです


今日から数回にわたって、現在進行中の住宅「豊岡の家」の内容を書いていこうと思います


この住宅は、嫁さんの同僚のご自宅であり、計画から携わりました

エネルギーを大切にした建物造りを心がけて計画しています

そして、その内容を報告したいと思います


3年前になりますが、ボクが講習を受けた『自立循環型住宅』の手法を

可能な限り取り入れています


この『自立循環型住宅』というのは・・・

「気候や敷地特性など立地条件と住まい方に応じて極力自然エネルギーを活用した上で、建物と設備機器の選択に注意を払うことによって居住性や利便性の水準を向上させつつ、居住時のエネルギー消費量(CO2排出量)を2000年頃の標準的な住宅と比較して50%にまで削減可能で、2010年までに十分実用化できる住宅」という定義になっているようです


自然エネルギーを活用して、住宅からのCO2発生を抑える

というものだと理解しています


(詳しくは下記のホームページをごらんください

http://www.jjj-design.org/index.html



この家造りは、ボクの自宅とも共通しているものが多く、自分の家で感じた至らないところや、良かったところなどを反映させています

つまりはボクの家よりは、「随分良い家」になるはずですw


その内容をリポートしていこうと思っています

この建物の完成見学会は、6月末に予定されていますので、それまでに全て伝えられるといいのですが・・・




もう12月になり、年内完成の現場もいよいよ佳境にはいりました


昭和14年建立の本堂の屋根替えですが、小屋組はトラス構造になっていて軒先にはハネ木が入っています
和洋混合の造りです


専務の作業部屋


今回は一部の化粧材に「灰汁洗い」を行ったので、新しく替えた材料と古い材料との色合いの差があまりないようです
とはいえ、高級な工法ゆえ全てにはできなかったのが残念です


専務の作業部屋


瓦工事も順調にすすみ、クリスマス頃には足場もはずれ全貌が見えると思います
新旧の写真を比べられるのが楽しみです




専務の作業部屋