不倫は「純愛」か「打算愛」か

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先日、彼女の友人の社内不倫話の内容を聞いて、なんとも「羨ましい」気持ちにもな

 

り、またなんとも「貧乏臭く、惨めッたらしい」とも感じた。

 

 

彼女は独身で、あだ名は「小雪」だそうだ。背が高くて女優の小雪さんに似ている。

 

その小雪は妻子持ちの彼に、けなげにも毎日お昼のお弁当を作ってあげている。また

 

彼がお小遣いが少ないのでエッチは、もっぱら会社の倉庫内と聞いて言葉を失った。

 

お食事デートは、ほとんど無し。お金も時々貸してるらしい。小雪はこれを「純愛」

 

と信じているらしい。

 

 

こんな不埒な僕だが、不倫暦35年の中で、女性にお金を出させたことは一度もな

 

い。だから「不倫=お金がかかるもの」とずっと信じてきた。だから、この話を聞い

 

て正直「純愛っていいなッ」と、ちょっと羨ましかったのも否めない。

 

 

僕の彼女と小雪は親友らしく、よく二人で食事に行っては、互いの不倫話をする。そ

 

の度に、小雪は「彼が大好きでどうしても別れられない」と言う。

 

小雪の恋愛におけるスタンスは「お互いが独身だと、結婚が下心としてあるが、不倫

 

にはそういう打算がない分だけ純愛そのもの」だということらしい。

 

 

僕の彼女は「そんな、何のメリットもない不倫なんて意味ないよ」と、小雪の不倫を

 

なんとか止めさせようとしていると聞いて、なんとも複雑な気持ちになった。

 

 

愛妻家であることを隠しもせずに、相手の女性には「女性の優しさ」と「躰」だけを

 

求めてきた僕に「純愛」を求められるよりは、彼女の「メリット」という言葉は、あ

 

る意味救われたが「何も、そんな言い方しなくとも......」という思いもあり、ちょっと

 

傷ついた。

 

僕に毎晩のように「おやすみメール」をくれる。そこには「大好き」や「私の倫太

 

郎」と馬鹿なオッさんが喜びそうな キーワード が込められているのは、その「メリ

 

ット」故かと想いはめぐり、さらに傷ついた。

 

 

様々な不倫関係の本を読んでいると「W不倫こそ本当の純愛だ」と云う記述が目立

 

つ。お互いに家庭を持っていて、相手の未来への保証も、複雑な人間関係への気遣い

 

の必要もないので、ひたすら恋愛に集中できるのが、その理由に挙げられている。

 

同時に、男女ともに「家庭マネージメント」がちゃんと出来ているカップルほど、関

 

係は長続きするというのは納得だ。

 

 

一般的に、結婚生活で営まれるセックスでは、若いうちは「夫」主導で終始し、本当

 

の気持ち良さを知らずに「私はセックスが好きではないんです」と言う女性が多い。

 

そんな女性が、不倫で初めて快感を得たという話はよく聞きくが、それは夫が20代

 

〜30代と男性ホルモン真っ盛りの時期で、テクニックにも、精神的にも余裕はなく

 

「ひたすらピストン運動」。

 

一方、女性はまだ「自分の性欲もきちんと意識できていない」まま、夫の身勝手な

 

「運動」に付き合わさせられるのだから、女性にとって「気持ちのいいセックス」の

 

はずがない。

 

それが、何年か月日が経ち、家庭での様々な煩雑さから解放され、物理的にも精神心

 

的にも余裕が出来る「30代後半〜40代」になって、同世代或いは、もっと年齢を

 

重ねた男性に出会ってしまったらどうなるだろうか。

 

男性のほうも、力任せでもなく、男性ホルモンも髪の毛と伴に薄くなり、性欲だけに

 

支配される年齢でもなく、相手の女性が感じいてるかどうか思いやれる余裕もある。

 

 

ここで初めて快感というもの、オルガスムスを得たとしたら、それは「純愛」と感じ

 

ても無理からぬ事かもしれない。不倫を「純愛」と感じる女性には、こうした背景が

 

あるのかもしれない。

 

 

僕の彼女のように、不倫に「メリット」を求める女性は「承認欲求」が強いのかもし

 

れない。ある性科学者よると「女性が輝く社会」と声高に叫ばれてはいるものの、実

 

際のところは、まだまだ限定的で、女性が結婚後、どんなに頑張っても、パーフェク

 

トに家事・子育てをこなして当たり前と思われ、周りから「賞賛される」ことがあま

 

りない。だから「婚外恋愛」を通して、他者に「認められたい」という承認欲求を満

 

たしている。つまり自分の躰への「賞賛の代替え行為」として「メリット」を求めて

 

いることになる。

 

 

でも当事者の僕としては、一緒に美味しいものを食べて行って、彼女が喜んでいる姿

 

を観るのが「癒し」になるし、誕生日やクリスマスプレゼントを一緒に買いに行って

 

はしゃいでいる笑顔を観るのが好きだからお金を使っているので、なんとも微妙とこ

 

ろがある。「メリットなるもの与えている」という意識はない。

 

 

もし逆に、他人の奥様や未来を約束できない独身女性に、相手が純粋に僕を愛してく

 

れるから、求めてくるからという理由だけで「お言葉に甘えてッ」とばかりに、なん

 

のメリットも与えず、その躰を貪っては、相手の女性にも、世間様に対しても、大変

 

申し訳ないし、思い上がった行為ではないのかとも思う。

 

でも「倫太郎、早く会いたいなァ」とメールが来ると「あァ、また金が出る」と思う

 

時もあることは否めない。

 

 

どんな恋愛であれ、それは錯覚から始まる。「自分の理想の恋人や理想の恋」を相手

 

に勝手に投影するからである。

 

特に、不倫の場合は相手を独占できなかったり、一緒に居られる時間が限られるため

 

「良くも悪くも相手の本性」が見え難いためか、幻滅や脱錯覚が起こりにくい。

 

そういう意味では「いいとこ取り」の関係で居られる。だから二人だけの狭い空間で

 

は「不倫こそ理想的な純愛」と思えるのかも知れない。

 

 

不倫の本質は究極の「打算愛」だと思う。

 

女性が、それを「純愛」と感じ取れるのは、僕ら不埒ものだが、真っ当な生き方をし

 

てきた男たちが「お金の匂いがしないように陰で並々ならぬ気遣い努力」をしている

 

からに他ならないことを忘れないでほしい。

 

一方で家庭を守りながら、陰で行う不倫相手の顔が立つような「おもてなし」行為は

 

全て、他ならぬ「経済活動」なのである。そんな男たちが「打算愛」が、女性にとっ

 

て「純愛」に感じ取れるように「気遣い」「気配り」そして「お金」を使って演出し

 

ているからであること忘れないでほしいものだ。

 

 

冒頭の小雪の不倫は、とうてい「純愛」呼べる代物ではない。「男の陰の努力」が

 

微塵も感じ取れないからだ。僕から言わせれば、だたのロクでもない男に引っかかっ

 

た「世間知らずな女」の惨めで、貧乏くさい恋にすぎない。

 

 

 

 

 

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