快進撃が止まらない

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スーパー中学生、藤井聡太くん。

気持ち良いくらいの勝ちっぷり。

こうなると、どこまで伸びるか楽しみですねぇ(‐^▽^‐)

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また、映画

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カチンコ「TAP THE LAST SHOW」 日本 監督・主演:水谷豊

 

ひらたく説明すると

<タップ版「コーラスライン」>ということで、

終盤見せてくれるタップダンサーたちの変化に富んだダンスシーンが素晴らしい。

そのための物語ではないかと・・・・・・・。

タップを踏む場面は、やはり劇場の大きな画面で見るのが良いですね。

終始飲んだくれている水谷豊と、公演実現のために詐欺すれすれ(詐欺かも)の画策をする岸部一徳が面白かった。

 

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フランチェスコ・アイエツ

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今日のイタリア語の「描かれた美女」で取り上げられたのは、アイエツの「キス」でした。

しんとした何の飾りもないそっけない空間の中、恋人たちの熱だけが感じられるような絵です。・・・・・しか~し、階段にかけられた男性の左足は何を意味してるの?( ´艸`)

この絵には密かに同盟を結んだピエモンテとフランスを表し、ロマンティックなテーマには政治的意図が隠されていると云われています。女性のドレスの青がフランスを、男性の緑がかった帽子と赤い衣装がイタリアを象徴しているとか。白黒画面では衣装の色が不明で、色の説明が無いのは不親切ですね。(北部イタリアの)オーストリア支配を脱し、イタリア統一を願う愛国主義のシンボルと解説されています。良く分からなかったのは、画面左の<薄明りの中の男の姿によって政治的な陰謀のにおいが高められている>というのですが・・・・・その陰謀の何たるかに言及されていない。

左の暗がりには確かに誰かの影がさしているので、第三者の存在は明らかですが・・・

この24回にわたる講座全般に言えることですが、取り上げられた美術品を見ていない方もいるはずで、イタリア史や美術史に明るくない受講者に分かりにくいことが度々あります。

<おつき合いで美術館巡りをさせられた>夫のような人も納得できるような工夫があればいいですね。

*同じ構図で女性の衣装を(花嫁の)白に変えた絵もあります。男性の緑の袖口、赤いタイツ、女性の白いドレスでイタリア国旗の三色が揃いました。そちらでは、暗がりの影はよりはっきりしています。

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映画「午後8時の訪問者」 フランス

 

さっくりまとめると、若い女医が巻き込まれた、殺人をめぐるサスペンスといえるでしょう。

代診で勤めていた診療所で、ある晩、診療時間を1時間も過ぎてから鳴らされたベル。

インターンのもたもたぶりにイラついていた女医ジェニーは、緊急なら何度も鳴らすはず・・・・と応じなかったのです。この診療所の次には、キャリアを期待できる大きな病院に勤めることになっており、その晩は歓迎会の日ということもありました。

翌朝の新聞で、殺されたのが前日ベルを鳴らしていた少女であることがわかります。

加害者の目星はおろか被害者の身元もわからない。診療所のある地域は、保険にも加入していない低所得者の多いところです。少女の死に責任を感じたジェニーは、診療所の防犯カメラに映った少女の写真を手に、診療の合間に近所で聴き込みを始めます。

診療所は次の担い手を求めているのですが、資金的にもきつい診療所を引き受けようという奇特な医者はなかなか見つかりません。前任者の窮状を見るうちに、ジェニーはキャリアを捨てて自分が引き受けようと申し出ます。また、自分が難詰したせいで、インターンが田舎に帰ってしまい、そちらにも対応しなければなりません(しなくてもいいのに首を突っ込む)。

聴き込みを進めるうちに、住民たちは少女を見知っているようなのに知らないと云ったり、やくざな男たちに絡まれたりもします。住民が口を閉ざすのはやくざの脅しに負けたせいと解釈するのですが・・・・・・。

自分が得た情報をさっさと警察に知らせて任せた方がいいのに、そうしないのはなぜだったのでしょう。

ジェニーの言葉によると、亡くなったことさえ家族に知られないまま、無縁仏として葬られるのは耐え難いということのようですが、ひたすら名前と出自を知りたがって、危険な場所にも出かける主人公の無謀さにひやひやします。

主人公を演じたのはアデル・エネル、はじめて見ました。

ネタバレを避けて筋書きはここまでにします。

 

次に見たのが

カチンコ「怪物はささやく」 アメリカ・スペイン合作

 

これは母親を失うかもしれないという、思春期の少年の不安を描いた同名の小説に基づいた映画です。13歳のコナーを演じたルイス・マクドゥーガルが良かった。

(まったく違うストーリィなのに、なぜだか私は「アラバマ物語」を思い出していました)

アニメーションを併用した手法は、はじめどうかな?とも思いましたが、少年の頭の中(夢想)と母親の病(つきつけられた現実)、母親がかつては画家を目指していたという設定を生かすためだったのですね。

ブラックファンタジーという分野だそうですが、原作は病なかばで亡くなったシヴォーン・ダウドの原案を、パトリック・ネスが膨らませて完成させたものだそうです。

日本語訳はあすなろ書房から出されましたが、映画化に合わせて(?)創元推理文庫の1冊として再版されました。

映画では省略されている様々な葛藤、生きにくさなどが表現できていて、いかようにも深読みできる原作も読んでみることをお勧めします。

 

2作とも、時間を潰すために見たのですが、期待していなかっただけに思いのほか良かったと思いました。

第600回 札響定期演奏会

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6月9日(金)、10日(土) 札幌コンサートホール キタラ

 

ロビーコンサート

ダリル・ランズウィック:「Suite and low」より

Ⅱ Strauss in  the  Doghouse (犬小屋のシュトラウス)

Ⅲ American Bases

コントラバス:吉田聖也 飯田啓典 斎藤正樹 大澤敬

 

モーツアルト:

「交響曲39番 変ホ長調」 K.543

「交響曲40番 ト短調」 K.550

・・・・・休憩・・・・

「交響曲41番 ハ長調 <ジュピター>」 K.551

 

指揮:マックス・ポンマー

コンサートマスター:大平まゆみ

 

ロビーコンサートはダリル・ランズウィック編曲のとても面白い曲でした。

イギリス人ですから、タイトルに込められた皮肉を楽しみたいのですが・・・・

Suiteは組曲、でも lowって”お粗末”?”教養のない”?”下品”?

曲の感じではこれぜ~んぶひっくるめているみたい爆  笑 

パロディとか冗談音楽の類でしょうね。

犬小屋にいるシュトラウスは勿論リヒャルトではなく、ヨハンさんのほう。

要するにウィンナ・ワルツをコケにしているんですね。ヘッタクソに弾いているし笑い泣き

そして、アメリカらしいアメリカの歌”Yankee Doodle(アルプス一万尺)”、”草競馬”それに”スワニー河”でアメリカの礎(ベース)をベース(bass)で表現。

実は、開演前から準備のため中にいた私の耳に聞こえてきたのが、珍しく素人っぽいへたくそなコントラバス。えぇ~?と不思議に思っていたら、ロビーコンサートの練習だったというわけ。

 

ポンマーさんはバッハとモーツアルト、ハイドンが今親しまれているクラシック音楽の基礎だとおっしゃっています。

前回はバッハの「管弦楽組曲」、今回はモーツアルト。いずれも小編成のためか、定期でも他の曲との抱き合わせが多く、3曲まとめての演奏は初めてではないでしょうか。

「ジュピター」の演奏回数が圧倒的に多く、人気のほどがうかがえます。

良く知られた曲の為か、600回記念のせいか、日頃少ない金曜夜もたくさんの聴衆が集まりました。いつもこのくらい席が埋まっていると楽団員も張りがあるのに・・・・・。

ただ、張り切ったお客さんのフライイング気味の拍手のせいで、いつもの余韻を楽しむお行儀の良さがちょっと損なわれました(金曜の方がひどかった)。

土曜はほぼ満席。

演奏はモーツアルトらしい音楽の喜びに満ちたものでした。

演奏する団員も、聴く私たちも幸せな時間を共有できたと思います。

人によっては古風と表現するかもしれませんが、私はこういう解釈が好きです。

曲を聴いているうちに、サリエリに代表されるような曲に親しんでいた当時の人々にとっては、相当に新しく刺激的であったのではないかと空想してしまいました。

 

*今回の子供たちへのレクチャーは、ステージ・マネージャーによる二度目のステージ案内。

コンサートマスターはじめ各主席の席に実際に座って、互いにどんなふうにアイコンタクトをとるか、譜面台の位置や指揮者との関係もからめて教えていただきました。

*定期600回を記念して、急遽CDやタオルなどをセットした福袋を用意しました。

お買い上げいただいた皆様、ありがとうございます。

 

相変わらずなもの

 

<水兵リーベぼくの船>・・・・って周期表の元素の並びですが、今どきの高校生もこうやって覚えさせられているらしいびっくり リーベって!百年前の中学生じゃあるまいし。

ってことは、<泣くよ鶯平安京>とか<いい国つくろう鎌倉幕府>も?

年号の方はまだしも多少意味づけ可能ですが、元素はねぇ・・・・・

 

アルカリ金属~希ガスまでの性質毎に纏められる族(縦の列)があるかと思えば、ベリリウムとマグネシウム、水素にウンウン・・ウム(元素番号112以降)なんて族に入っていないのもいるし、盲腸のように飛び出たランタノイド系とアクチノイド系もあります。

・・・・・族に入るだなんて、なんか夜バイクや車で走り回る人たちみたい(爆) 自転車あ、違った?

もっとも語呂合わせで覚えるのは、Caくらいまでかな。

順番だけなので、水(H)と兵(He)のあいだにある広ーい隙間もわからないし、元素の性質を説明するのに実に巧く出来ている周期表そのものを理解することにならないしねぇ。

新米高校生の孫女の子は、夫々がどんなものか想像できないのも、いちいち初めっから云わないとたどり着けないのも、ちょっとむかつくらしい爆  笑

 

ま、頑張ってね

2度目のタリス・スコラーズ

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6月6日(火) 札幌コンサートホール キタラ

 

タリス:ミサ曲 「おさな子われらに生まれ」

バード:「めでたし、真実なる御体」

     「義人らの魂は」

     「聖所にて至高なる主を賛美もて祝え」

・・・・・休憩・・・・・

アレグリ:「ミゼレーレ」

モンテヴェルディ:「無伴奏による4声のミサ」

パレストリーナ:「しもべらよ、主をたたえよ」

 

アンコール

モンテヴェルディ:「カンターテ・ドミノ」

トレンティス:「ヌンク・ディミッティス」

 

タリス・スコラーズは2年前(2015年6月)に初めて聴きました。

指揮のピーターフィリップスは変わりませんが、メンバーに少し入れ替わりがありました。

前回はグレゴリオ・アレグリ「ミゼレーレ」が要でしたが、今回はモンテヴェルディ生誕450年が主題です。

 

*トマス・タリスは16世紀のイギリスの作曲家で、ヘンリー8世~エリザベス1世まで仕えたそうです。「おさな子・・・・」はメアリ1世の時代に作曲されたとみなされるとのこと。

カソリック~国教会~カソリック~国教会と国王が変わるたびにころころと変わった宗教政策に、一番振り回された作曲家だったのかもしれません。

このミサ曲は”キリエ””グローリア””クレド””アニュス・デイ”からなっています。

*ウィリアム・バードもイギリスの作曲家で、エリザベス1世に仕え、英語による典礼曲も書いたそうです。3曲ともラテン語です。

*グレゴリオ・アレグリは、16世紀末から17世紀にかけて教皇庁のためにたくさんの典礼曲を作曲しました。前回と同じく、システィーナ礼拝堂以外では演奏してはいけない秘曲「ミゼレーレ」が演奏され、やはり、3階席の後ろとオルガン席、舞台に分かれて歌われました。

今回の私の席は2階中央(CBブロック)、教会で聴くような響きで聴くことが出来ました。

*プログラムではクラウディオ・モンテヴェルディの曲はこのミサ曲だけで、生誕450年記念を謳っているにしては曲数が少ないかな、と思いました。

*モンテヴェルディより40歳ほど年長のパレストリーナ、とても短い曲ですが、宗教曲ばかりのプログラムの締めくくりにふさわしかったと思います。

アンコールの1曲目はモンテヴェルディ、2曲目は前回のプログラムでも歌われたトレンティスでした。

 

キタラ周辺は、5月上旬は八重のエゾヤマザクラの桜餅のような匂い、そのあとはライラックや松柏(唐檜類=スプルース)、今はアカシアが開き始めていますから、夜気はかぐわしく、とても幸せな気持ちで家路につきました。

東京は暑かった

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土曜日にゼミがあったので、金曜から東京へ。今回はレポート発表をしました。

やっと、薩摩間道の足跡を東南アジアまでさかのぼるところまでいったところです。

 

まず東博の”茶の湯展”を見に、金曜午後は荷物をホテルにおいてすぐ上野へ向かいました。

前半の静嘉堂文庫美術館所蔵の国宝”窯変天目茶碗”にかわり、後半は大阪市立東洋陶磁美術館の同じく国宝の”油滴天目茶碗”が目玉でしょうか。

私にとっての収穫は、孤蓬庵所蔵の茶碗”喜左衛門井戸”と五島美術館の奇想天外な伊賀耳付水差”破袋”、その仕服のひとつが名物薩摩間道の本歌であるMOA美術館所蔵の高取肩衝茶入”横嶽”の実物を見られたことです(残念ながら、見たかった仕服の展示はありませんでした)。

他の茶入れには、仕服も合わせて展示しているものもありましたが、いずれも仕服の裂の名はおろか、説明も一切ありませんでした(なんかなぁ、片手落ちってこのことね)。

三井記念美術館や根津美術館、静嘉堂文庫美術館(国宝”窯変天目”はすでに見てます)所蔵の茶道具は、度々訪ねているのでお馴染みですが、こうして一堂に揃うとなかなかの壮観で、”奇跡の”と謳うのもむべなるかなですね。

面白いと思ったのは茶杓”けつりそこなひ”、細川三斎が削ったものだそうで、勿論細川家の美術品を収める永青文庫美術館所蔵です。

<けづりそこない>だなんて、思わず吹き出してしまいましたが、この銘を見ても、求道者のように真面目な観覧者はだれも笑ったりしません。・・・いや、ここは笑うところでしょ爆  笑

勿論へんてこな形をしているわけではありませんよ、でもね、名付けのユーモアを楽しまなくちゃ。この時代、剽げた(おどけた)表現はおおいに持てはやされたはずですから。

そのほか、「君台観左右帳記(くんだいかんそうちょうき)」の室礼の図や「山上宗二記」も展示されていてとても勉強になりました。見終わると、もう、お腹いっぱい!

 

見終わって、グッズ売り場を覗いたら、どう見てもラオスの布とおぼしき絹織物を使った袱紗を発見目 しかも、「文龍」(遠州流家元小堀宗慶著)にあった薩摩間道によく似た柄行です。

余りのそっくりぶりに、ちょっと鳥肌モノでした。ともかくも、見せていただき「ひょっとしてラオスの布ですか?」と訊ねたら、「よくわかりましたね」と!!

とても細い絹糸で、しかも撚りが甘いため、真綿のような繊維が出ます。

電子辞書用の袋がやはりラオスの絹ですが、この袱紗より撚りがしっかりしていて、ここまで繊維が出てきません。出し袱紗に使ったら、茶碗の底でこすれて・・・・考えるだに勿体ない。

タイシルクはしっかりした太い糸ですが、カンボジアシルクはそれより繊細です。

そしてラオスシルクは、日本の小石丸より更に細くてしなやか(私の触感)。

表千家では大袱紗を使いますが、このラオスシルクの大袱紗は5万円叫び

翌日の発表時に実物を見てほしかったけれど<いやいや、冷静になろうよ!>と頭を冷やし、思いとどまりました。・・・・・アブナイ、アブナイ・・・・・

スカーフにもならないたかだか30㎝四方の布に5万円は、やはりべらぼうな買い物です。

しっかり見せていただき、触らせていただいて記憶にとどめました。

 

日曜は、こちらももうじき終わるミュシャ展を見に国立新美術館に出かけました。

荷物を引きずって行列に並ぶのはまっぴらごめん。

まず羽田で荷物を預けてしまい、六本木に向かいました。

予想通り、長蛇の列で140分待ちのプラカードが出ていました。

外の列は思ったより進むので、2時間のところをサバを読んで長めの時間にしたのかと思いきや、館内に入ってもエスカレーターまでが長いこと長いこと。表示通りの時間でしたね。

なんと云っても、太っ腹にもチェコ政府が貸し出してくれた大作「スラブ叙事詩」の全作品が圧倒的迫力で迫ってきます。

これからはプラハに出かけることは(行きたいけど)無いし、今後このような形で日本で展示されることも無いでしょうから、待ち時間2時間以上でも頑張って良かったと思います。

他の展示物は、初めてプラハを訪れた時にすでに見たものが殆どなので、ささ~っと眺めて終わりました。

 

出来れば世田谷美術館のエリック・カール展も見たかったけれど、大作を見たことに満足して家路につきました。

 

皆様のブログにはボチボチ訪問します。

松子ちゃん!

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どこから飛んできたのか、利休梅の根本に芽を出した松。

芝草にも負けそうなくらい小さい、まだ、あかちゃんですね。

たぶん、近くの公園にある

ヨーロッパ黒松かドイツトウヒ(クリスマスツリーになる)の類ではないかと・・・・・

葉先からスプルース特有の良い香りがするので、少し大きくなるまで様子を見ます。

谷崎さんちの奥様ではないけれど、松子ちゃんと呼ぶことにしました爆  笑

 

実家の庭の木々は、さくらこちゃん、松子ちゃん(これは結構な木に育った)ななかまど子ちゃん(こちらも二階の屋根を超えたので幹をバッサリ短く切った)・・・と呼んでいるので照れ

 

ポプラなどは芽を出すそばからさっさと抜いていたのに、何たるえこひいき!

 

ゼミの準備の息抜きにちょっと庭の草むしりをしたところです。

万葉集巻12

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1年余りかかりましたが、漸く巻12がおわります。

巻11と12は、これといって印象深い歌が無いのですが(しかし全体の表現・内容・表記の面に深く関わっていて、万葉集内部での歌の流布や享受のあり方を考えるうえで欠かせない:岩波文庫版校注:という性質を持つそうですが)、終わるにあたって気に入った歌を選ぶという宿題(?)が出ました。

校注者も、個性的な歌が少ないと指摘していますから、読み返しても、<気になる>または<気に入った>歌がなかなか見当たらないんです。

仕方が無いので、私の関心事にことよせて染織や衣服に焦点を当ててみました。

色に関しては、”しろたへ”が多いのですが、”つるばみ”(黒ずんだ色)や”あか”、”はねず”(朱華or唐棣花と表記、白っぽいあか)、庶民が身につけることは無かったと思われる”むらさき”、”つきぞめ”(桃花と表記されるように薄い赤)、”紅”などが出てきます。

織物では高麗錦くらいでしょうか。ほかに、績麻(うみを)は麻や苧を細く裂いて糸状にしてつなぐ作業ですし、”・・・・母が養ふ蚕(ははがかふこ)・・・・”で蚕の飼育も歌われています。

・・・・・・・・

やっと、なんとか見つけたのは海石榴市の歌垣にことよせた問答歌

3101紫者 灰指物曽 海石榴市之 八街尓 相兒哉誰 (訂正:八街尓➡八十街尓)

(むらさきは はひさすものそ つばきちの やそのちまたに あへるこやたれ)

3102足千根乃 母之召名乎 雖白 路行人乎 たれ跡知而可

(たらちねの ははがよぶなを まをさめど みちゆきびとを たれとしりてか)

紫根染めに使う媒染剤が椿の木灰であることが、すでによく知られているのがうかがえます。

因みに、染色家の吉岡幸雄さんによると、木灰はアルカリ性のためこれで媒染すると青が強く出て、酢を混ぜると赤みが強くなるそうです。京紫はどちらかといえば赤みのある濃い紫で、江戸紫(助六の鉢巻き)は青みがかった濃い紫ではないかとのことです。

 

せっかく意欲的な講座を展開してくださったのに、こうした宿題(?)が出されると”私、こういうの嫌だわ、テストとか宿題とか面倒だからやらない”とか声高に云いだす方がいます。

そんな事は云わずに”気に入ったのが見つかりませんでした”と納めておけばいいのに・・・・・と私などは思います。